人から随分長い間に、悪口を言われてきた。
そして気が付いてみると、自分も辺り構わず、人の悪口を言ってきた。
うっかり気が付かずに、悪口を言ってしまっていた。
が、この頃は人を誉めた時は、すぐに気分が爽やかに、逆に人を汚さない時には、その言葉がいつまでも自分に纏わりついて、その時の嫌な気持ちから、うまく抜け出せない事に気が付いた。
やっと「人の善を追う事を楽しむ」ようになれた。
自分が口にした人の悪口を、実は自分の体の中にいる宇宙(天徳)が、聞いていたのである。
宇宙は自分が発言した不愉快な言葉を、自分の脳の中に送り、その通りに正確に書き込んでいたのだ。
さらに、その言葉の持っている不快感を、体の中のエネルギーすべてに伝えて、体の調子を崩していたのだ。
悪口というものは、必ず全部自分に返ってくる。
相手を誉める気持ちのよい言葉も、常に必ず自分の所へ返ってくる。
孔子は人に礼節を尽くし、人の良い所を言って誉めてあげる事を、一生の楽しみとした。
よく人から誉め上手だと、私は言われる事がある。
でも、私自身は誉め上手などと、思った事はない。
どうやって誉めたら、人に気に入られるだろうかと…そんな事はちょっぴりでも思った事はない。
ただ、素直に直観ですごいなあとか、偉いなあとか、思った事を単純に申し上げている。
ごくたまに「そんなお世辞を言わないで…」と不快な顔をする人がいるが、ニコニコ優しく笑ってくれて、素直に喜んでくれる人の方が、私は好きだ。