爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

時と場所をわきまえる

2022-01-17 21:14:06 | 日記
宇宙のモノサシ「天尺」の善悪の見分け方は、まことにサッパリしている。

人間みんなの生命が、宇宙の生命である事を自覚し、深く宇宙に感謝する。

宇宙の生命を生きている多くの人を、真心込めて思いやり、みなと手を取り合って楽しく明るく生きている人…これが徳人であり、善人である。

みんなの生命の元が大自然であり、大宇宙である事にまったく無関心で、いま自分の頭に浮かんだ事が、絶対であると考える。

常に自我の考えを人に押し付け、相手がそれを認めないと、すぐに攻撃的になって他人を大切に思わず、痛め付けている人…これが不徳の人であり、悪人である。

人がどんな良い考えをもった処で、いずれはその良い考えに裏切られて、破滅する場合が多い。

その良い考えをよく検討すれば、良い考えとは単に自分にとって「良い」だけだったのである。 

大徳はエゴイストには、手を貸したがらない。

宇宙は人を思いやり、他人に喜んで尽くす徳のある人を、裏切る事はない。

「不仁を悪む者は、其れ仁を為さん」と孔子は言う。

思いやりのない人を、天は悪む。

では、天が悪む思いやりのない人とは、どんな人なのか。

何よりも、まず自己中心的で人に負ける事、人に遅れる事が絶対に嫌だと想っている。

自分の発言した事が、人にどう影響するかに、まったく気が回らずに、大声で怒鳴り散らす。

言いたい事があると、時や場所をわきまえて我慢する事が出来ず、憎まれ口をきく。

人とよく衝突する。

常に過剰な競争心を持つ。

欲張りな上に見栄っ張り…。

こういう人には、天は「仁」の心を持って欲しいと、願っているだろう。