3月28日~31日、東北道が復旧した事を受けて郷里・福島に向かった。
本来ならばこの時期、拙寺の京都団参(参拝旅行)が組まれていたが、総本山知恩院の遠忌法要中止に併せ、取りやめとなった為、この日程を利用しての福島行きとなった。
当日は増上寺の学寮にいる親戚の大学生を同乗させての福島行き。大学生の彼の自坊(お寺)は国見町にある大千寺で、その国見町は福島原発から70キロ圏内にあり福島県中通りで最も被害が甚大だった。大学生の彼は震災後、初の里帰りである。
午前7時、ガソリン満タンで常徳寺出発。道は順調に進み、東北道を北上。
福島県に入る前に取りあえずガソリン補給の為、那須高原SA内の給油所に立ち寄ると意外と空いていたが、1台2千円分までの給油制限。
福島県に入ると道路の所々が修復の為、段差が多く、注意しながらの運転。
混雑を予想しながら二度目の給油を試みた。場所は安達太良SA内の給油所。案の定給油待ちの車列が・・・
約20分待ちで給油出来た。しかも満タンで・・・ これで帰りも大丈夫そうだ・・・
福島西インターを出て福島市内にある長兄宅で休憩後、国見町・大千寺へ向かった。
大千寺には前回、震災二日後に訪ね、本堂内の荘厳や位牌が転倒・落下し散乱していたが、今回はだいぶ片付いていた。しかし墓地の倒壊は数多く、いまだ手つかずの状態。
福島県中通りでは被害が最も大きかった国見町の町内を歩いてみた。全壊の家や崩壊寸前の危険な家が所々に・・・
倒壊した建物の復旧にはまだまだ時間がかかりそうである。またかろうじて倒壊を免れた建物は調査が入り、危険度に応じて張り紙が貼られていた。
危険と書かれた赤紙が貼られた建物は立ち入り禁止
黄色は要注意で補修を要する 緑色は被害が少なく使用可能
国見町は現在、避難民を受け入れている。また仮設住宅の建設も始まったようだ。