8月16日、福島県桑折町にある坂町・観音寺に参詣。観音寺は私の親戚が住職を勤めるお寺で実母の墓がある。子供の頃はここが遊び場だった。変わらない風景に懐かしさを感じる。
江戸時代に、全国有数の大藩であった仙台藩主伊達氏は、ここ桑折町が発祥の地である。伊達氏は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が奥州藤原氏を滅ぼした合戦で手柄を挙げた常陸入道念西(朝宗)が伊達郡に入部し、伊達氏を称したのがはじまりである。
観音寺の創建は宝治年間(1247~48)に四代伊達政依が父親である伊達義広の菩提を弔う為、開基したと言われています。当時、伊達五山(満勝寺、東昌寺、光明寺、観音寺、光福寺)又は伊達五ヶ寺と呼ばれた寺院の1つで、他の4つ寺院が伊達氏と共にしたのに対し唯一現在地に留まりました。その為、観音寺には伊達氏縁の品々が当寺に残り多くの文化財を有しています。主な文化財は次ぎの通りです。
● 木造聖観音像 - 福島県重要文化財
● 木造聖観音菩薩坐像 - 福島県重要文化財
● 絵馬・洛中洛外図 - 福島県指定重要有形民俗文化財
● 絵馬・田村将軍蝦夷退治図 - 福島県指定重要有形民俗文化財
● 木造阿弥陀如来坐像 - 桑折町指定文化財
● 木造不動明王立像 - 桑折町指定文化財
● 木造毘沙門天立像 - 桑折町指定文化財
● 木造十王坐像 - 桑折町指定文化財
● 木造神像 - 桑折町指定文化財
● 木造奪衣婆坐像 - 桑折町指定文化財
● 孝子善之丞幽冥感見の曼陀羅 - 桑折町指定文化財
● 阿弥陀三尊来迎図 - 桑折町指定文化財
又、観音堂は元禄元年(1688)に建立された桑折町を代表する古建築で近世の寺院建築としも貴重な存在となっています。
二天門 観音堂
子供の頃、二天門に奉られている「阿・吽 あうん」の仁王像はとても怖く感じ、直視出来なかった。観音堂はよく御拝を駆けずり回ったり、縁の下でかくれんぼ。正面の綱にぶらさがってターザンごっこ。住職さま ごめんなさいm(__)m
本堂 奥の院観音堂
奥の院観音堂に安置されている観音像は秘仏であり、33年に一度ご開帳される。本年その御開帳の年に当たり、4月に盛大にご開帳法要が執り行われたようだ。私もご案内を頂いたが先約のため欠席した。前回のご開帳は私が中学生の時だが、何となく覚えている。
桑折・西山城跡
前述のとおり桑折町は伊達家発祥の地で初代朝宗の墓がある。写真の西山城跡の山は「高舘山」と言い、そのふもとに観音寺がある。
桑折町を後にして次は川俣町へ・・・・・つづく
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