お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

清つねおの似顔絵グランプリ-2012で森田拳次賞を受賞!!

2012-09-02 18:34:15 | 入選・雑誌掲載談
清つねおの似顔絵グランプリ-2012で、私の描いた大滝秀治さんの似顔絵が、森田拳次賞を受賞しました!!

清つねおの似顔絵グランプリ-2012年似顔絵グランプリ入賞者発表!http://nigaoegp.blog119.fc2.com/blog-entry-306.html


大滝秀治の似顔絵


森田先生は「丸出ダメ夫」で有名な漫画家の大先生です。
素直に嬉しいです。
ありがとうございました!!



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マリーニの弟子だった吾妻兼治郎の発見(似顔絵雑記)

2012-09-02 15:43:45 | 雑記


以前描いた、マリノ・マリーニの似顔絵。

日本テレビ系列の「笑ってコラえて!」という番組にマリノ・マリーニの弟子だったという彫刻家、吾妻兼治郎が出演していました。
そして、その話が目から鱗でした。

師であるマリーニのまわりには、たくさんの生徒がいて、議論をかわしていたけれど、氏は言葉が通じず全く理解できなかったといいます。
そのかわり、マリーニの側で作品をもくもくと作り続けたそうです。
マリーニは「しゃべっていないで、あの日本人を見ろ!!作品を作れ!!」と言ったと言います。

これは、耳が痛いです。どうやら、頭の脳だけではなく、腕にも脳がある(比喩です)らしく、手を動かしていくうちに色々なことを考えたり発見したりできるらしいです。
なので、グダグダと私のように、ない頭を使っているより、手を動かして作品を作る方が、大事なのでしょう。また、彫刻ならなおさらだと思います。

もう一つの話では、「師のスタイルから抜け出せないで悩んでいる氏」の話がありました。
いくら作っても、マリーニの作品に似てしまう。
悩んでいたある日、積み上げていた薪が崩れ、その影がとても美しかったそうです。
そのとき、吾妻氏は「これだ!!」と感じたと言います。
それから、オリジナルな作品が作れるようになったそうです。

これは、似顔絵にも通じると思いました。
私もこれといったオリジナリティーを持っておらず、悩んでいる訳ですが、常に脳で、そして手で考えていると、神の手とも呼べるような偶然が舞い込んでくるかもしれないということです。
その話を見てから、偶然を信じて、アンテナを立てて描き続けることも重要だと思いました。

きっと、そのような奇跡の欠片は、いつでも起きているに違いありません。
ただそれを見つけられるかどうかなのかもしれないと、小河原智子先生の似顔絵入門書を読んで思いました。


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「超パーツ式」似顔絵入門/小河原智子」を買って読む(似顔絵雑談)

2012-09-02 05:42:44 | 雑記


「本物より本物らしい「超パーツ式」似顔絵入門/小河原智子」を買ってみました。

読んだ感想は、「ポジション式よりも、一つのパーツを誇張してかく」というのは、よりアメリカン・カリカチュアに近づいたような気がします。
小河原先生の生徒さんのさらなるステップアップのために書かれたという意味合いもあると思いますが、一つ矛盾を感じます。
個々の個性的な似顔絵を描くためには、教わるのではなく「自分で発見しなければならない」ということです。

この似顔絵本で学べば、確実に「より似た」似顔絵を描くことができると思います。
けれど、また小河原先生の似顔絵に似てしまうという欠点もあると思います。

それに陥らない方法は、1)人に頼るのではなく、自分で見つける、2)想像力を養う、必要があると思います。


私の今の似顔絵でよく使う方法は、「漫画家の森田まさのり先生の下絵」のように(今はどうか分かりませんが、)ひたすら線をかきじゃくって線を見つけるという方法です。
一番の理想は、一発で下絵や本画を描くことですが、ごにょごにょと線をひくことで、その中から、似ている!!と思う線を見つけるのです。
(※席描きを念頭に置いてませんので、ご了承ください)
そうすることで、どうして似ているか理解できないけれども、似ている線を見つけられると思っています。

と、言うように「自分の似せ方、描き方」を最終的には見つけないと、個性的な似顔絵というものは描けないと思います。

今までで、一番ためになった先生は、「何も教えない(自分で気づくまで待ってくれる)先生」。一番ダメな先生は、「生徒の絵に手を入れる先生」でした。
何も教えないと、カルチャースクールなどではクビになってしまうと思うのですが、「自分で考え、発見する」力が身に付くと思います。

話は戻って、小河原先生のこの本は、「描いてもらった人が喜ぶ」という要素が若干減った気がします。
当たり前ですが、デフォルメが強くなればなるほど、一般の方からは喜ばれなくなります。

この本のレベルのデフォルメ率の似顔絵がスタンダードになっていくのか、今後興味があります。

P.S
私は、この本を教本ではなく、自分で気づくためのヒントとして利用したいと思います。



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