古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

今年の暮れ

2009-12-31 20:36:56 | Weblog
今年もあとわずか。
昨年の病気以来、おせち料理はあまり作らないことにした。

いただいたもので作った物。
黒豆、赤貝、こんにゃく、たけのこ、わらび、さざえご飯(冷凍している)

出来上がりで頂いた物。
ぼうだら、ししゃもの甘辛煮、

家にあるもので作った物。
きんとん、

買ってきて作った物。
2色卵(ぼうだらのお返しにも使うため)

こんな具合で、昨年から大幅に手を抜いている。
我が家の男どもは、おせち料理が目の前にあっても食べるものが無いと言う。
かまぼこ、かずのこ、えび、田作り、きんかんなど、おせち料理の定番もみんなカットした。
今年作った、わずかなこのお節さえ家のものは好んで食べない。
したがって、これらは主にお正月のお客用で作っている。

お客さんも姉妹なので、去年から気を遣ってお茶でいいからと言われるので
私も、もういい嫁はやめることにした。
と、思いながら「茶碗蒸しか吸い物でも作らないといけないかなー」などと嫁の精神が私を揺さぶる。

お正月の三が日は、小豆雑煮を食べる。
この家へ嫁いできて、はじめて小豆雑煮なるものを知った。
姑に、小豆雑煮は金のある家が食べる(砂糖は貴重品だった)、貧乏人の家は醤油雑煮だと言われた。
けれど、私はのりと鰹節をたっぷり掛けた醤油雑煮を食べないとお正月が来た気がしない。
昔食べていた、かもじのりの高価なこと。時代は変わっていく。
小豆は早めに煮たものを冷凍しておいて、我が家の伝統の小豆雑煮は守っていくことになる。

玄関には、衝立に絣の大風呂敷をかけ、対の小風呂敷は箱の上に掛けて息子の張子の虎を乗せた。
花は赤松、千両、水仙、葉牡丹を水盤に生けた。赤松は近所の方が要らないといわれるのをもらってきたもの、
千両と水仙は庭に咲いたもの、葉牡丹は私が種から育てた自慢の花。

今年は、不安を抱えながらなんとか過ごしてきた。
それでも昨年の年末よりは、元気になった気がする。

新しい年、一日一日生きていることに感謝しながら過ごそうと思う。
そんな意識がなくなった時が、私の病気が直った時だろう。