古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

ああ、3年

2011-05-21 10:33:56 | 乳がん
昨日は術後3年目の大きな検査の日だった。

検査の前、もし再発が告げられたら今度は夫にも誰にも言わず、自分ひとりで闘っていこうと覚悟を決めていた。
乳がんはリンパ腺や乳房なら局所再発で対処もあるのだが、骨や肝臓などに転移したら完治はない、と聞いている。

検査の結果はがんマーカーもその他の検査も今の時点でOKが出た。
乳がんの統計では3年後から再発率は下がってくる。
患者にとって率、例えば生存率などいくら数字が出ていても自分には100%か0%でしかない。
それでも3年という区切りにはなにかほっとした、感慨のようなものがある。
主治医に「今度は5年を目指します」、と言ったら「もっともっと先ですよ」と言われた。

晩御飯の時、夫や息子に検査結果を伝えた。夫はそんな検査を受けたとは知らずびっくりしていた。
そこで私は宣言した。「これからも張り切りもせず、落ち込みもせず、普通に暮らす」と。

今回3年を無事に迎えたことで私はしたいことがある。
通院の際、夫の都合がつかない時、送り迎えをしたり、買い物についていってくれた人。
抗がん剤治療の副作用で食べられない時、よその家の畑にある西瓜をもらってまで届けてくれた人。
病気がわかったとき、今の病院に転院を勧めてくれ、何かと相談にのってくださった知り合いの看護師さん。
もっともっと、いろいろの方にお世話になったが、特にこの3人には感謝の気持を伝え、今回の結果を報告したい。

ちょうど、これから笹巻きの季節にむかう。
張り切りはしないとは言ったものの、そろそろ血が騒ぎ出しそうな予感がする。
笹巻き友達との笹取りの日にちも決まったし、初節句の笹巻きも頼まれた。
また今日から、気持を新たに、新しい大切な日々が始まる。