古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

笹巻会

2016-06-12 01:39:42 | ちまき・笹巻き
11日(土)十神交流センターで、親子笹巻会があり、講師を頼まれました。

私としてはよその地区へ出かけることになるので、出しゃばってはいけないと
思い、お手伝いという気持ちで了解しました。

ところがお手伝いの方は他にもおられたのですが、前に出て皆さんの前で
説明をしてくれる方が、その日は都合がつかないとのことで、こちらにお鉢が回ってきました。

笹巻会は親が6人、子供が15人、スタッフが25名というこでした。
スタッフの中には、島根大学の女子学生さんが大人数きておられました。

イグサ採りから、笹取りや整理が大変だったようですが、これはそれまでに
地域のボランティアの方や交流センターの職員さんがなさっていたようです。

私としては大人はかんざし巻、子供はほおかぶりの巻き方がいいと思っていましたが、
交流センターの方では、かんざし巻の伝承ということを考えておられるようで
毎年、そのようにしておられるようでした。

前日に笹巻を作り、この地方でのいろいろな巻き方をお見せすることにしました。


私が説明に使った笹巻を解いて、新しい葉とイ草で説明しながら巻いていき、
かんざし巻の笹巻が完成したら、一斉に拍手ときれい!という驚きの声が上がり
うれしいやら、照れくさいやら・・・という状況でした。

各班にはベテランの巻き手がおられたので、その点は良かったのですが
左ききの子供さんには、手こずってしまいました。

皆さんの前で説明というところまではよかったのですが、最後になって
どじょっこテレビさんに、インタビューを受けて下さい と言われ一瞬たじろぎました。

お断りしたのですが、代表講師ということでと言われ、しぶしぶ立ち上がりました。
これが、最大の後悔の元になりました。

どじょっこテレビの方が、自分が質問するので自分と対話するように
顔を見て答えて下さいと言われました。

こんなことは初めてだったので、「講師としてどうでしたか」と言われ
思わず本音が出て、「大変でした」などと言ってしまいました。

「笹巻についてどうか」みたいな質問に「これを伝承していって」と言ってから
ちょっと難しい言葉を使ったかなと思い「伝えていって欲しい」と言い直したら、
「伝承して、伝えていって欲しい」なんて間違った言葉になるし、散々でした。

いつ放送されるか知らないけれど、どうせみんなにテレビで見た、
と言われるだろうし、とても憂鬱になっています。

実のところこれがショックで眠りにつけず、起き上がってパソコンに向かっているところです。

やはり私は、一人で黙々と巻いているのが一番性に合っていると、
後悔とともに反省しているところです。

お昼のお弁当をいただいて帰ったのですが、帰り際笹やイグサがいれば持って帰って
くださいとのことで、このまま残れば全部捨ててしまわれるそうなので
笹やこれらを採って来てくださった方に申し訳なくて、いただいて帰ってきました。

当分笹巻はお休みするつもりでしたのにそういう訳にも行かなくなり
帰ったら早速笹を捌き、洗って冷蔵庫へ。

大分疲れがたまってきたような感じですが、明日もまた笹巻作りにいそしみます。