紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

印南町 3年間で消波ブロック4千個 切目海岸の越波対策で積み増し 〈2020年6月5日〉

2020年06月05日 08時30分00秒 | 記事


越波対策で消波ブロックを積み増しへ


 印南町は、西ノ地地内の切目海岸の越波対策で消波ブロック(テトラポット)を積み増しする。切目海岸保全施設整備事業として昨年度から着手しており、5トンの消波ブロック4000個を防潮堤側に積み増しする計画で、今年度中に半数の2000個を作り、据え置き作業にも取りかかる予定。

 2トンの消波ブロック数千個を設置するなど高波対策を施したが、大型の台風が上陸するたびに高波で砂利が打ち上げる被害が出て国道が通行止めになったり、海岸付近の家屋に避難勧告が出されたこともあり、国道42号の新切目橋付近から川崎モータース付近までの約300メートルの防波堤を1メートルかさ上げ、さらにその上に亜鉛メッキ鉄製の高さ2メートルの越波防止柵が設けたが、平成30年の台風で越波防止柵が12メートルにわたり破損したことから、さらなる対策が必要と消波ブロックを積み増しすることにした。
 従来の2倍以上となる5トンの消波ブロック4000個を作り、積み増しする計画で、昨年度は約4500万円をかけ設計のほか350個の消波ブロックを作った。今年度は当初予算に2億円を計上しており、1650個程度を作る予定で、すでに4月に220個を発注、このほど今年度2回目となる430個分の入札が行われ、(有)新紀建設=同町古井、竹村寧倶代表=が4265万5800円(税込み)で落札。今年度中にさらに1000個程度を作り、海岸への据え置き作業にも取りかかりたいとしている。
 事業費は概算で5億円を見込んでおり、来年度中の完了をめざす。


 その他の主なニュース

 中紀バスグループ業務再開

 日高BHAスイミングスクール再開 

 黎明会の健診業務再開

御坊市民文化会館が新規事業として「Sibunレンタル劇場」実施