上程議案を発表する三浦市長
三浦源吾御坊市長(60)=島=は19日、26日開会の6月定例議会に提案する議案20件、報告3件を発表した。今年度一般会計補正予算案は就任前にほぼ編成作業を終えており、三浦色は出せていないが、新型コロナ支援策第2弾となる国の地方創生臨時交付金(約2億円想定)の使い道は担当部署に検討を指示しており、市長は「いろいろ情報収集し、市民の皆さんが真に必要としている施策をまとめたい」と意欲を見せ、会期中に提案したい考え。
第1弾の地方創生臨時交付金は1億1545万円あり、地域経済対策としてひと月の売り上げが前年同月比で30%以上~50%未満減少した事業者への最大20万円支給、市民や子育て世帯の生活支援として水道基本料金と学校給食費の2カ月間免除、一律10万円の支給対象から外れた新生児への10万円支給など総額1億8000万円で、同交付金を超えた分は財政調整基金を充てた。
第2弾の交付金は2倍の約2億円と見込み、三浦市長が就任早々に政策調整会議や部課長会議で使い道を検討するよう指示を出しており「国や県の対策、県内各市町村の対策を参考に市内飲食店等の状況についても情報収集し、市民の皆さんが真に必要としている支援策をまとめたい」と意欲を見せた。担当課レベルで商品券発行といった市内でお金を使ってもらえる経済対策などを検討している。
今年度一般会計補正予算は2億6823万7000円を追加。コロナの影響で経営がピンチのひだか病院を支援するための負担金1億1931万円のほか、コミュニティ助成事業補助金として岩内区の祭礼用具(四つ太鼓用長サイ棒、宮太鼓、乗り子衣装一式、奴)と紀小竹連合会の祭礼用具(獅子屋台道具の修繕)にそれぞれ250万円。中財部自主防災会の防災資機材(ガス発電機2台、リアカー1台、車いす1台など)に60万円。
当初予算で計上を見送っていた高規格救急自動車救命処置用機材などに3620万円、小型動力ポンプ付積載車2台購入に2000万円、薗地内の防火水槽新設工事費1200万円を計上した。救急自動車の本体は日本損害保証協会から寄贈(公募に当選、約1000万円相当)される。小型動力ポンプ付積載車は西富安、下吉田に配備予定。
コロナ対策に1千万円充当
議員任期中、報酬月額7%カット
市議会運営委員会(小池佐左夫委員長)は、19日に開き、先日の全員協議会で提案のあったコロナ支援策に充当するための議員報酬減額について、8月から令和4年1月までの残り任期中、報酬月額を7%カットすることを全会一致で決めた。
議長は月額46万円を42万7800円、副議長は月額41万円を38万1300円、議員は月額39万円を36万2700円とする。カット分総額は1126万円。委員会提出議案として会期中に条例改正案を提案する。
三浦市長は柏木征夫・前市長が自らの在任中、給料を月額78万円から70万円に減額していた時限立法を踏襲する意向を示している。
会期は12日間 同運営委員会は6月定例議会の会期を26日から7月7日までの12日間と決めた。26日の本会議冒頭で三浦市長が所信表明演説を行う。日程は次の通り。
26日=開会(所信表明、提案理由説明等)▽27日~29日=休会▽30日~7月1日=一般質問▽2日=総括質疑▽3日=委員会▽4日~5日=休会▽6日=委員会▽7日=委員長報告、討論、採決。
その他の主なニュース
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