既存河川(写真右方向)南側の市道にバイパスを整備
道成寺周辺を中心に日高川町鐘巻地区から御坊市藤田町にかけて流れる堂閉川の氾濫による浸水被害を改善するためのバイパス整備計画で、県がこのほど地元の道成寺周辺浸水対策委員会(玉置實委員長)に詳細設計中の計画案を説明。今後、委員会や地元の意見を参考にして、見直しを進め「できれば来年度から用地交渉に入りたい」としている。同委員会も「みんなで協力してやってきた整備事業なので、順調に進んでくれれば」と期待を寄せている。
堂閉川(2級河川)は、道成寺北東部にある横沈池を起点として道成寺前を通って蛇行するように八幡山付近まで約1キロ流れ、下流の斎川に合流する。ただ、河川幅が狭いうえに勾配も緩やかで、集中豪雨のたびに道成寺山門前などを中心に氾濫し、八幡山方面に通じる県道日高印南線が冠水。家屋の床下浸水などの被害が出て、地元民の大きな悩みとなっている。
平成28年に、堂閉川の早期改修に向けて日高振興局と日高川町、御坊市関係者、周辺地区長らが、同委員会を発足、整備計画を進めてきた。バイパスは、道成寺山門下付近から農道を西に向かって延長し、約660メートルの河道を南側に新たに整備するもの。川幅は約5メートル、深さは約2メートル。
今回の説明会では、氾濫時に逆流の恐れがあった堂閉川から斎川に合流する地点を塞ぎ、南側へ流し市道(東吉田八幡線)に沿った河川の整備も行う計画などを説明したほか、決まっていたバイパスルートの詳細設計の概要、地質調査、測量の実施についてなども説明した。
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