世界遺産 熊野古道「松本峠」木本側の山の斜面に梅畑があります。
世界遺産になる前から、年配のご夫婦でこの畑を管理していたのを覚えています。
ちょうど七里御浜海岸を望むところに梅の花が咲くので、季節の風物詩として何度かこちらでも取り上げていました。
江戸時代の版画に残る風景は、ここからのもので、看板も立っています。
江戸時代の版画に残る風景は、ここからのもので、看板も立っています。
そのうち、獣害から畑を守るためネットで覆われ始め、看板横から梅の花を撮ることしかできなくなりましたが、梅畑は現在耕作放置されているようになっていました。
このままだと数年で他の植物に覆われてしまうかもしれません。
猪が崩したであろう法面が大きく崩れた場所が、駐車スペースの横にもあり、獣害による古道の掘り起こし、鹿が葉を食べてなくなった植物の茎だけが見えたりと、人と獣の境目がどんどん町寄りになってきていると気付かされます。
猪が崩したであろう法面が大きく崩れた場所が、駐車スペースの横にもあり、獣害による古道の掘り起こし、鹿が葉を食べてなくなった植物の茎だけが見えたりと、人と獣の境目がどんどん町寄りになってきていると気付かされます。
写真や映像は、切り取った一部分を見せているだけだと思いながら、今後撮っていく写真も違った視点で撮ろうと考え始めています。
世界遺産登録され15年以上が過ぎて、愛され守られている古道ばかりではないことを考えさせられ、山間部に多くいた先輩方もいなくなり、もっと話を聞かせて頂いとけばよかったと思います。