チョン・イル、「自分自身を酷使させて‘ダークヤンミョン’完成させました」
毎日5時間しか寝ない強行軍・・・最後の場面は4日間の撮影
「ヤンミョンの痛み」表現方法に悩みが多かったが反応が良くて
当分の間は海外活動に専念・・・次期作は愛の演技をしてみたい
2012年最高の話題を呼び起こしたドラマ『太陽を抱いた月』。国民ドラマとしてトップに立った『太陽を抱いた月』は去る15日
42.2%という番組最高視聴率を記録して有終の美を飾った。
ここにはその誰よりもチョン・イルの役割が大きかった。太陽に遮られたもう一つの太陽、ヤンミョン役のチョン・イルは死で『太陽を抱いた月』最終回の結末を飾った。
フォン(キム・スヒョン)とヨヌ(ハン・ガイン)のハッピーエンドはヤンミョンの犠牲があったことでいっそう輝いた。
文字通りヤンミョンは死んだが チョン・イルは生き返った。視聴者掲示板には「チョン・イルの演技力が爆発した」とし連日 彼の演技についての賛辞が続いた。
今もインターネットの各掲示板にはヤンミョンの死に深い余韻と感動を受けたネチズンらの称賛と好評に満ちている。
「最後の場面は4日間かけて撮りました。その間睡眠は5時間程度でした。最後を目指して変わっていった‘ダークヤンミョン’の感情を維持するため
私の体と心をいっそう過酷にしましたよ。撮り終えて‘本当に私が死んだ’ようでしたよ?(笑)。実際 原作でヤンミョンは暗くて、臆病な面があります。
でもドラマではじめからこうして沈んでいたら 後半のヤンミョンの変化が見られなかったでしょう。そのため終盤でしらじらしいヤンミョンの姿を描いてみました」
出生と身分、恋心が入り乱れた複雑な人物ヤンミョンを切ない感性を溶かして演じたチョン・イルはヨヌ(ハン・ガイン)についてフォン(キム・スヒョン)と
三角関係のラブラインを作り上げて『太陽を抱いた月』シンドロームの中心となる役割をやり遂げた。
それだけでなくチョン・イルの演技変身はドラマ後半の緊張感を高める牽引者の役割をした。
ヤンミョンとフォンが互いに対立するたび瞬間視聴率が上がり、ヤンミョンとフォンが互いに刃を向ける場面は‘最高の1分’に数えられた。
『太陽を抱いた月』の演出を引き受けたキム・ドフンPDはツイッターを通じて「ヤンミョン チョン・イル、君の出演が作品をいっそう光らせた。
イル君の注目に値する成長を見守ることができたことは演出者として また別の楽しみとやりがいだった」と絶賛した。
しかしこのような完璧なヤンミョンを消化した彼にも出演をためらった瞬間があったという。
「私がヤンミョンにふさわしいのか」という思いがありました。ヤンミョンは易しいキャラクターではない上 内面演技も実に多かったんです。
それで万が一うまくできなくて‘何もない演技’になってしまうのではと。強弱加減も‘ヤンミョンの痛みをどうやれば上手くできるか’についてとても悩みが多かったんです。
努力しただけ良い反応が帰ってきて 満たされてありがたい気持ちです」
チョン・イルは『49日』から『美男ラーメン店』『太陽を抱いた月』まで まだ1年も経たず3つの作品を立て続けにヒットさせ ヒットメーカーとしてトップに立った。
その間さまざまな作品を通じて成長した演技力を土台に第2の全盛期を走っている。しかしチョン・イルはせっかちではない。
休みなく活動を続けて来たので 当分の間は再充電する計画だ。さらに大きな跳躍のため 今の自分を振り返ってみるつもりだ。
19日 ニューヨークでの画報撮影をはじめ アジア各国でファンミーティングが予定されているという彼は
旅行を兼ねて久しぶりのファンとの出会いにときめいている様子だった。
「4月から日本、中国、台湾、タイ、シンガポールなどでファンミーティング兼海外プロモーションが決まっています。『美男ラーメン店』が4月から台湾で放送され
日本の地上波放送も控えています。当分の間 海外活動に集中する計画ですが 次期作もすぐ決めようと思います。
やってみたい演技ですか? 本当に切ないドラマを撮りたいです。たとえば映画『イングリッシュ・ペイシェント』『ノートブック』みたいに
最初から最後まで愛するために切々とした演技です」
作品ごとに最善を尽くして成長する俳優になりたいというチョン・イル。俳優としての志を固く誓っている彼の成長にいっそう期待が持てる。