ヒョシンくん除隊後のインタビューが載っている雑誌『NYLON』2013年2月号。
だいぶ前に買って、いちど訳したものの放置してあったが、最近ヒョシンくんの話題がないのでアップ。
ある程度は訳せたと思うが、インタビュー記事は話し言葉なので、語尾を訳すのがなかなか難しい。
ヒョシンくんアップ
何かヘン
パク・ヒョシンが変だった。
洗練されて物静かな姿はどこに行き 少しはやわらかく 時には軽く変わった。
特に期待せずコンサートを見たが、思ったより楽しかった。歌ももちろん良かったが
それよりトークで面白味を与えようと とても欲張りだったんじゃないですか?
私も人として気分がいい時はトークがうまくいきます。コンサートの日は気分が良かったようです。
気分が良くない時は言葉がひどくもつれる方だから。
コンサートで歌のたびに全部別の衣装を着て出たようです。
26曲くらい歌ったからとんでもない量だったはずだが、スタイリストが大変だったんじゃないですか?
バラードだけじゃなくダンス、ポップ そのうえ軍歌まで多様な音楽ができることを見せたいという欲がありました。
その曲の雰囲気に合うようスタイリングしただけで すべての曲を歌うたびに服を着替えたのではないです。
ゲストのイ・ソラさんとステージ上でした話や動線まで全部合わせたんでしょう?
そうでなければ そんなに面白いはずがないと思います。
ソラさんとは本当に久しぶりに会いました。コンサートで話したように 控え室でも一言も言葉を交わせずにステージに上がったんですが、
まったくぎこちなくはなかったんです。正直ソラさんはちょっとアーティスト的な感じがあるでしょう。隠遁生活をして孤独に見えたりもして。
皮肉にもそういう人が面白いトークをするから笑えるでしょう。軍隊に行く前に一度会って、除隊後に一度も会えなかったが
ステージで初めて会ったんです。
声が本当にいいですね。CDを聴いているようです。
練習しましたよ! ハハ。
個人的に コンサートで軍隊の話をした部分が記憶に残ります。
もしかしたら軍生活をしてエピソードはなかったんですか?
雪が降ると当然 軍人たちはスコップやほうきで雪かきをするでしょう。芸能兵士だったせいで私は雪かきもして歌も歌わなければなりませんでした。
その時歌った曲がまさに『雪の華』です。デビュー以後12年間 最も多く歌った歌ですが、わずか2年間軍隊にいて
もっと多く歌ったようです。ハハハ。
軍隊ではあきれたこともたくさん起きるんですって?
自隊配置を受けてはじめてのスケジュールで行ったのが最も記憶に残ります。合同任官式でしたが、
大統領が来る行事があんなに物々しい雰囲気だと初めて知りましたよ。リハーサルで本当にパンッと炸裂しました。
学校の講堂ででも使いそうなスピーカーだけがきっちり2個ある上 テロの危険があるから水の持込もダメだったんですよ。
水ひと口も飲めないまま明け方5時から午後2時まで待って、寒いのに建物の外で待っていなければなりませんでした。
唾で水分をつくって飲み込み9時間を辛抱したんです。とにかく しばらく待って舞台に立ちましたが、1節を終えて??部分で歌が止まりました。
‘なぜ伴奏が出ないんだろう?’と待っていましたが、誰かが私の胸ぐらをつかんでどこかにズルズルと引きずっていきました。
そして耳打ちで「大統領の行事が終わったからもう行け!」と。そうして舞台から引きずられて出て行きましたが、いろんな思いが交錯しましたよ。
そのことで病気になって一週間入院したほどです。
他の芸能人を見ると 軍を除隊して年をとったように見えますが、
むしろパク・ヒョシンさんは若くなったようです。ひょっとして軍隊でもエステをうけたんじゃないですか?
それは絶対ないです。ただ自分で管理する程度でした。歌手だといって歌だけ歌うのではなくTV出演もしたから 軍生活をしても礼儀上自分で管理したんですよ。
年がちょっと聞いた時 軍隊に行ったのか 他の兵士たちと違って余裕があったようです。前より私の表情が良くなったという感じを時々受けることはあります。
なぜか撮影する時 パク・ヒョシンさんがグラビアにものすごい渇望したという感じを受けました。
ほめ言葉ですよね? ハハハ。若い頃はグラビア撮影は本当にできませんでしたが、年をとったからよくなったんだと。
上手にするのではなく年をとって、本当に仕方なくすることだからですね。
撮影準備の時に見たら しばらく鏡の前をうろうろして、服に関心が多いように見えましたが?
正直 昔は私が服を着こなせませんでした。デビュー序盤は歌だけ上手にすればいいんだと思っていました。
でも誰かが「あの子は歌はうまいけど、服がイマイチで芸能人じゃないみたい。別に見るところがない」と言っていて、本当に衝撃的でした。
それをきっかけに考えが変わったんです。最近では似合わない服も着てみて 失敗してもいろんなスタイルを試す方です。
変に年をとると 服がますます重要になっるようです。
どんなブランドが好きですか?
おろしたてのような感じは好きじゃなくてビンテージっぽいブランドの服を好んで着ます。服はリング、靴はゴールデングースとA1923が好きです。
私がちょうど今履いているのがA1923の靴です。もう10年くらいは履いたかな? たぶん靴を8回くらい修理していると思います。
この靴が私の命を守ってくれました。一度は事故が起きてベンツとBMWの間に挟まったことがあったんです。
車の見積は800~900万ウォンと出たほどのひどい事故でしたが、私は無傷でした。この靴が私の命を守ってくれたんですよ!
そんなにスタイルに関心が多いなら、本人の以前の姿で消したい部分も出るんじゃないですか?
昔の写真はやぼったいからこそ面白みがあると・・・10年前の姿なのに とても小綺麗だったらむしろ変でしょう。
そういう過去があったからか これからもっと良くしなければならないという思いはありますが。ハハ。
デビューして10年がすぎましたが、本当に静かに活動したようです。噂やスキャンダルが一度もなかったでしょう?
特別なこともなく静かに暮らしてきただけです。軍隊に行く前までだけでも 家から出ることがほとんどなかったんです。隠遁生活をするのと同じでした。
でもインタビューに来る前に私に関連した最近の記事を検索してみたら 良くない話が多かったんです。
前所属会社との訴訟に関する記事のことでしょう?
その訴訟が本当に長くなります。何年か前だけでも誰かをつかまえておいて一週間話しても気が晴れないほど大変だったんです。
でも今は放棄も諦めでもない ただ胸からそのことを下ろした状態です。
前所属会社がパク・ヒョシンさんに対し 契約違反したというのは具体的にどういう内容なんですか?
お金を持っている制作者と能力を持っているアーティストが互いに協力することだと思いましたが、裁判所ではただ お金を与えた人と
受けた人として解釈したんでしょう。契約期間中 契約書にある義務をすべて履行しなかったという理由で私が訴訟に負けたんです。
実際 前所属会社の社長が 私が契約違反するように先に原因を提供したんです。
私の実印をこっそり彫って数億ウォン台の契約をして その責任を私にかぶせたんです。
むしろ今はこういうことが広がったのが よりうまくいったと思います。
前所属会社にずっといて時間がかかったなら たぶんとんでもない損害を受けていたはずですから。
それでも自己破産手続きを踏むというのは今後の歌手人生に大きな打撃を与えるのではないですか?
人々は記事だけ見て 私に後ろ指をさすこともできます。12年間の歌手生活でお金を儲けることがなかったからですが、正直ほんとうになかったんです。
個人会社もやってみましたが、潰れて家まですべてなくしました。お金が多くてこうしたことを一度に解決すればよいですが できないのでどうしますか。
頑張って生きようと自己破産申請をしましたが、それを見せかけだといって後ろ指をさされると胸が痛いだけです。
そのことで生まれて初めて「私がこの世の終わりに立っているんだ」と感じました。そういう自分の姿を見て 自分が恐ろしい時も多かったです。
それでも今みたいによく耐えているのは誰か寄り添う人がいたように見えます。恋愛しているでしょう?
いいえ。今は恋人がいません。これから新しい人と会うなら 賢明な人をさがすでしょう。以前は着こなしが上手でよく遊び
美しくて自己管理の上手な人が良かったんですが、今は賢明な人なのかどうかを先に見るようになりました。
他の人たちがバカにする(?)ほどの着こなしでないなら、私とあまり合わない人でなければみんな大丈夫です。
ただ現実的な目を持つ人がいいです。それでこそ私に助言してくれますから。
良くない仕事のために 本当に思いが多かったようですが?
年齢が普通の年齢ではないからです。もう33歳じゃないですか。ハハ。
そのせいか最近は私の側にどういう人がいるのかを重要に思うようになりました。
まわりにいる人たちのおかげで私によいことが起こり その反対もあるからです。だから私も誰かの側にいる時 より良くしようと努めるようにします。
今後の計画が気になります
夏が来る前に必ずCDを出そうと思います。今は曲を書く段階の真っ最中です。いま私の頭の中には‘Grow’という単語で一杯になっています。
たとえば私が美しい木の一株を育てていますが、そこである日 1本の枝が新しく出てくる感じでしょう。
とても難しいですか? ハハ。言葉で説明するのは複雑ですが より成熟して 率直な話をCDに込めたいです。