今日は、日帰りで奈良に来ております・・・と、昨日書き始めたのですが、全部書き終わらなかったので、翌日の今日、書き足してアップします。
博物館学芸員資格取得課程のノルマの講演会を聴きに来ました。6月土曜に3回行われる講演会に、1回は出席しないとダメですというノルマです。
後で行けなくなると危険なので、一番最初の回に出席することにしました。
講演会の後、感想レポートを1枚表裏に書いて提出しましたので、ノルマはクリアしたはずです。
今は私の好きな近鉄奈良駅近くのカフェ ロココでこれを書いています。
来るたびに違う種類のコーヒーを飲んでいますが、どれもおいしいです。他では飲めない味・香りです。新鮮な豆で、かつ、いれ方がうまいんでしょうね。焙煎技術で全国トップクラスのコーヒー店で、スペシャルティコーヒーを名乗ることができるお店です。
今回は日帰りなのでちょっと気楽な感じで、7時台の新幹線で出発、近鉄奈良に着いて、目的としていた
鹿苑(ろくえん)で、今、出産のピークであるシカの赤ちゃんを見て、それから大学に向かいました。
奈良公園一帯では、子鹿誕生の季節で、母子鹿を保護している鹿苑の公開が、6月1日から始まり(30日まで)、このタイミングで奈良に行くのなら、見るシカない、と思って・・・
近鉄奈良駅からバスで、「春日大社表参道」バス停を降りて徒歩7分くらいで鹿苑に着きます。
11時から公開が始まります。ちょうど11時前くらいに着いたのですが、すでにかなりの長蛇の列。
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鹿苑のメインのスペースは、きれいな芝生で遊んでいる鹿を上から見下ろす感じで、あまり近くから見えないのですが、それでも子鹿ちゃんのかわいらしさはわかりました。
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大人のシカよりも、背中のこげ茶色と鹿の子模様の白さのコントラストがはっきりしています。いいカメラを持ってこなかったのを後悔しました。やっぱり子鹿ちゃんはフォトジェニックですね。
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かわいい声で鳴いているのも聴けました。
下に降りてくると、別のスペースに、もう少し野生の感じで群れているシカさんたちがいて、どんぐりをあげることができましたので食べさせてきました。カリカリいい音を立てて食べていました。
おとなのシカさんが多い中、子鹿も一緒にいる所も見ましたが、設置してある物陰にひっそりとうずくまって休んでいる子鹿も多かったです。
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チラシによると、子鹿は、生後2,3週間は、草むら付近で隠れて過ごす習性があるそうです。
去年の7月のスクーリングでは、東大寺南大門近くで親子のシカが散歩していて、お母さんのおっぱいを飲んでいるところも見られました。今頃から夏にかけては、シカの背中の鹿の子模様もきれいに見える季節です。
シカも人間も、子どもというものはかよわくてけなげな感じがあってかわいいですね。命の輝きを感じます。
そういうわけで、11時に来て、11時45分には近鉄奈良駅に戻らなければならなかったので、本当に短い滞在時間で、もしかしたら私が、いの一番に外に出てきたかもしれません。残念ですが、まあそれなりに見ることができました。
もう少し後の季節になって、子鹿たちが「公園デビュー」した頃に見るのもいいでしょうね。
私は、勉強の目的では次回は9月下旬まで奈良に来ることはありません。去年までと違って、7、8月にスクーリングがなくて少し物足りないですが、また9月下旬という未知の季節に奈良を訪れるのを楽しみにしたいと思います。その頃にはシカさんたちはどんな表情を見せてくれるでしょうか。
鹿苑の情報等はこちら
http://naradeer.com/events/
さて、奈良大での博物館学芸員資格課程の講演会は、13時から始まりました。通学部生も一緒に聴講する形になっていて、キャンパスはいまだかつてなく若者の姿・声でいっぱいでした。日本文化財科学会という学会?も開かれていて、関係者の方々も多く、また、就職関係の説明会も行われていました。
学芸員の講演会は、京都の博物館の学芸員の方による、昨年の「大関ヶ原展」にまつわる裏話を含めた、学芸員のお仕事について、お話をうかがいました。
この展覧会は、家康没後400年の昨年、江戸東京博物館と、京都文化博物館、福岡市博物館を巡回する形で開催されました。私は見ていませんが・・・昨年までは、あまり博物館に注目していませんでした。卒論などで忙しかったし・・・
詳細は省略しますが、印象に残った話の一つとして、東京(関東)では、家康(徳川)をフィーチャーした展覧会がよく開かれる、そしてお客さんもよく入る、ということを聞きました。一方で、(秀吉の)大阪では、東軍の家康をフィーチャーしたものなどとんでもない、という空気で、この企画に反旗を翻したとかで、「没後400年」をうたうのが難しかったそうです。やっぱり関西(大阪)はそういう感じなんですね。
実は、私の父方の先祖は、関ヶ原の戦いに、西軍側(石田三成方)で出たと父親から聞いていましたし、曾祖父の残した記録にも、
「祖先は、大坂勢に属し」
と書かれており、
「関ヶ原の合戦に敗れ、徳川勢の為、身のおきどころなく、つかれのがれて、Y町(新潟の現長岡の地)に来たり、○○寺にかくれ、僧侶となって身をかくして・・・」
とあります。これは叔父が、祖父の書き物をワープロ打ちしたものを私の父親に渡し、それを私が父親から預かったものです。
そういうわけで、私の先祖は「徳川勢の為」に「身のおきどころがな」かったらしく、そういう話を子供の頃から聞いていたこともあり、私は、家康は好きではなく、三成とか秀吉の方が好きでした。
関ヶ原の戦いについても、他人事ではなく、先祖も関わっていたという意識があり、かといって、詳しいことを調べたりということもしてきませんでした。なんとなく負け組なんだという意識はあります。私も、家康が好きな関東型の人間ではなく、関西的な意識の人間なのかなと思いました。
そんな関ヶ原の戦いに関する展覧会についてのお話でしたので、そこそこ興味深くきかせていただきました。
展覧会における学芸員としてのお仕事の中には、図録の原稿執筆や、音声ガイドのシナリオ書きなどもあったそうで、声優さんを音声ガイドに起用したら、かなりの人気になって、CDを出してくれという話にまでなったそうです。
今回聴いたお話は、展覧会の成功例で、学芸員さんも楽しそうにお話しされていました。
講演の後、感想レポートを提出するのですが、私は5月の時の経験も生かして、講演中、感想レポートの骨子として、箇条書きでポイントを並べておきました。そうしてメモから順番に拾ってレポートにしました。
20分くらいで裏表を書いて出てきましたが、提出箱が二つあって、通学部生の箱には何枚か入っていましたが、通信教育部生の箱には1枚も入っていなかったので、私が一番乗りだったのかな?まあ、早く引き上げて奈良観光なりおみやげ購入なりに時間を使いたかったので。
早く終わったけれども、バスの本数が少ないので、駅まで歩いて戻りました。20分以上歩くのですが、下りだし、6月の奈良の空気はさわやかで、風もほとんどなく、穏やかな静かな住宅地を、よい気持ちで歩いてきました。
今年度から学割が使えなくなったので、新幹線は、ネット予約で少しお得になる「エクスプレス予約」を利用しています。指定席の変更は、通常は1回までですが、これは何度もできます。1回あたりの乗車で1000円くらい?安くなり、ポイントがたまるとグリーン車に乗れます。
奈良(京都)までの往復は、それでも2万5千円くらいにはなりますが、リフレッシュや勉強のために、思い立ったらひとっ飛びで、1,2ヵ月に一度くらい、行きたいものです。
奈良の街は、観光地として、激混みでもなく、閑散としているでもなく、ほどよくぱらぱらなのが、私にとってはちょうどいいのかな、と思います。