夏休みもあと2週間??早いです。今の私には生徒の皆さんに宿題やってますかと言える義理はないかもしれません。でもがんばりましょう。私もいろいろがんばります。
暑いですね。台風の威力も恐ろしいですが、各地の皆さん無事でしょうか?
合宿とか講習とかで自分の勉強をほとんどしておらず、博物館学芸員資格課程のことはもちろん頭の片隅にありますが、行動できず、しかし自分自身も夏休みを取ったので、博物館に一つくらいは行こう、ということで行って来ました。
今まで行ったことのない博物館・美術館ということで、探してみましたら・・・原宿にある浮世絵専門の美術館=太田記念美術館で「異世界への誘い ―妖怪・霊界・異国」という展覧会をやっていて、ポスター(チラシ)にインパクトがあって、夏といえばお化けだよね、見たらゾゾーッと涼しくなるかなという期待も込めて、その展覧会に行ってみることにしました。
結構お客さんでにぎわっていました。私と同じ期待感からかもしれません。子供も多かったです。
ポスター(チラシ)の絵は、歌川国芳「東海道五十三対 桑名 船のり徳蔵の伝」で、黒い大きなオバケが描かれています。これを見て行ってみたくなった人がたくさんいたことと思います。宣伝効果抜群でしょう。
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/isekai
「桑名屋徳蔵という船乗りは、大晦日には船を出さないという決まりになっていたにも関わらず、船を出したところ、沖で巨大な海坊主に遭遇してしまいます。海坊主は自分のことが怖くはないのかと徳蔵に尋ねますが、徳蔵は世の中で生きていくことの方がよほど怖いと答えます。すると海坊主は恐れをなして消え失せてしまいました。黒い影に目だけがぼんやりと浮かんでいるという、異世界の住人らしい海坊主の不気味な姿が印象的な作品です。」
こういう解説が1枚1枚にあって、ふむふむと足をとめて読んでしまいます。
印象的だったのは、作者不詳の「雷光の図説 豊年魚」(1866)というものです。淀川に出現した怪獣(魚)で、ゴジラとよく似ているなあと思いました。恐竜みたいでもあります。これが出現すると、その年は豊作になることから豊年魚と呼ばれているとか。これがゴジラと似ていると思う人は他にもいるようで、ネット上にそういう話題がみられます。ゴジラはこんなのをモデルにしたのかなというような。
他にも、面白かったのはたくさんあります。自分が前から知っていた王子の狐火の別バージョンとか(歌川広重)、ユーモラスな顔の土蜘蛛とか、とにかく足のない女性の幽霊も多数。
葛飾北斎の「新版浮絵 浦島龍宮入之図」も、登場人物が、さかなクンのように魚のお面を頭に着けていて、これは、擬人化の表現で、黄表紙などによく見られる表現だとのことです。さかなクンもこういう絵を見ていたんでしょうか。
「妖怪」も「霊界」も「異国」も、一つ一つの絵が興味深くて、浮世絵ということだから版画ですが、その精細な線・色に驚かされました。こんなに浮世絵版画の細部までじっくり見たことがなかったかもしれません。たくさんの版を、ずれないように重ねて刷るわけですが、その技術もそうですし、こういう版を手作業で作れる人というのは、現代にはいないのではないでしょうか?
本当に細かくて、また写実的な絵が、線が、表現されていました。
この展覧会は8月28日までです。おすすめです。ゾッと背筋が寒くなるような幽霊も、いましたよ。
その美術館の地下には、「かまわぬ」という手ぬぐい専門のお店がありました。ここの手ぬぐいはいただいたことがありましたがお店はここなんだ、ということがわかり、覗いてみて、魅力的な手ぬぐいがたくさんありましたので自分なりに今一番ほしいかなと思うものを2枚だけ買いました。
手ぬぐい、すてきですね。使い込んだ手ぬぐいもいいです。もう少し日常的に愛用しようかな。
そして、さらに新大久保に移動して、皆中稲荷神社へ。ここはお正月に行ったらものすごい行列だったのでお参りするのをやめた所です。今日はほとんど人はいませんでした(笑)。百人町にあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/c7/26875ad69437363c0728797cba6c5e70.jpg)
江戸時代、鉄砲組から信仰された神社で、ある隊士が霊夢により百発百中の腕前に上達したことが起源とのことです。「皆中」とは「みなあたる」という意味です。「当たる」ということで宝くじなどの当選を期待する方々が多くいらっしゃるのかなと思います。私は宝くじは買わないのですが違う意味で皆中が必要なのでお参りしました。初めてです。お守りもいろいろありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/43/aee9853a5c92e281f7b09feae0ed051f.jpg)
新大久保あたりはエスニックというかアジアの食べ物のお店がぎっしりつらなっていてすごいですね。若い子がたくさんいて道にあふれていました。韓国とは今、政府同士でなかなかうまくいっていませんが、若い人達はそういった問題は全く関係ない、気にしていないように見えます。韓国側の若い人はどうなのかはわかりませんが。
今日は終戦記念日でした。令和になり、新天皇も戦後生まれの世代となりました。天皇と同世代というわけではありませんが、戦争について原体験はなくとも、国が経験した過去を、風化させてはならない、歴史の教員としても、できるだけ迫真の当時の状況を伝えていけたらと思います。
・・・というわけで、仕事を離れて都内の行ってみたい場所をぐるっと訪れて来ました。真夏には涼しくて清潔・美しい空間の博物館・美術館で展覧会を見るのが結構おすすめです。穴場のカフェなども併設されていることも多いです。もう少しこの夏休み中に見学して、そしてその勢いで学芸員資格課程のレポートを1コでも書けたら・・・いや書かねば・・・ここに書くことで自分を縛ることにしましょう。
暑いですね。台風の威力も恐ろしいですが、各地の皆さん無事でしょうか?
合宿とか講習とかで自分の勉強をほとんどしておらず、博物館学芸員資格課程のことはもちろん頭の片隅にありますが、行動できず、しかし自分自身も夏休みを取ったので、博物館に一つくらいは行こう、ということで行って来ました。
今まで行ったことのない博物館・美術館ということで、探してみましたら・・・原宿にある浮世絵専門の美術館=太田記念美術館で「異世界への誘い ―妖怪・霊界・異国」という展覧会をやっていて、ポスター(チラシ)にインパクトがあって、夏といえばお化けだよね、見たらゾゾーッと涼しくなるかなという期待も込めて、その展覧会に行ってみることにしました。
結構お客さんでにぎわっていました。私と同じ期待感からかもしれません。子供も多かったです。
ポスター(チラシ)の絵は、歌川国芳「東海道五十三対 桑名 船のり徳蔵の伝」で、黒い大きなオバケが描かれています。これを見て行ってみたくなった人がたくさんいたことと思います。宣伝効果抜群でしょう。
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/exhibition/isekai
「桑名屋徳蔵という船乗りは、大晦日には船を出さないという決まりになっていたにも関わらず、船を出したところ、沖で巨大な海坊主に遭遇してしまいます。海坊主は自分のことが怖くはないのかと徳蔵に尋ねますが、徳蔵は世の中で生きていくことの方がよほど怖いと答えます。すると海坊主は恐れをなして消え失せてしまいました。黒い影に目だけがぼんやりと浮かんでいるという、異世界の住人らしい海坊主の不気味な姿が印象的な作品です。」
こういう解説が1枚1枚にあって、ふむふむと足をとめて読んでしまいます。
印象的だったのは、作者不詳の「雷光の図説 豊年魚」(1866)というものです。淀川に出現した怪獣(魚)で、ゴジラとよく似ているなあと思いました。恐竜みたいでもあります。これが出現すると、その年は豊作になることから豊年魚と呼ばれているとか。これがゴジラと似ていると思う人は他にもいるようで、ネット上にそういう話題がみられます。ゴジラはこんなのをモデルにしたのかなというような。
他にも、面白かったのはたくさんあります。自分が前から知っていた王子の狐火の別バージョンとか(歌川広重)、ユーモラスな顔の土蜘蛛とか、とにかく足のない女性の幽霊も多数。
葛飾北斎の「新版浮絵 浦島龍宮入之図」も、登場人物が、さかなクンのように魚のお面を頭に着けていて、これは、擬人化の表現で、黄表紙などによく見られる表現だとのことです。さかなクンもこういう絵を見ていたんでしょうか。
「妖怪」も「霊界」も「異国」も、一つ一つの絵が興味深くて、浮世絵ということだから版画ですが、その精細な線・色に驚かされました。こんなに浮世絵版画の細部までじっくり見たことがなかったかもしれません。たくさんの版を、ずれないように重ねて刷るわけですが、その技術もそうですし、こういう版を手作業で作れる人というのは、現代にはいないのではないでしょうか?
本当に細かくて、また写実的な絵が、線が、表現されていました。
この展覧会は8月28日までです。おすすめです。ゾッと背筋が寒くなるような幽霊も、いましたよ。
その美術館の地下には、「かまわぬ」という手ぬぐい専門のお店がありました。ここの手ぬぐいはいただいたことがありましたがお店はここなんだ、ということがわかり、覗いてみて、魅力的な手ぬぐいがたくさんありましたので自分なりに今一番ほしいかなと思うものを2枚だけ買いました。
手ぬぐい、すてきですね。使い込んだ手ぬぐいもいいです。もう少し日常的に愛用しようかな。
そして、さらに新大久保に移動して、皆中稲荷神社へ。ここはお正月に行ったらものすごい行列だったのでお参りするのをやめた所です。今日はほとんど人はいませんでした(笑)。百人町にあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/c7/26875ad69437363c0728797cba6c5e70.jpg)
江戸時代、鉄砲組から信仰された神社で、ある隊士が霊夢により百発百中の腕前に上達したことが起源とのことです。「皆中」とは「みなあたる」という意味です。「当たる」ということで宝くじなどの当選を期待する方々が多くいらっしゃるのかなと思います。私は宝くじは買わないのですが違う意味で皆中が必要なのでお参りしました。初めてです。お守りもいろいろありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/43/aee9853a5c92e281f7b09feae0ed051f.jpg)
新大久保あたりはエスニックというかアジアの食べ物のお店がぎっしりつらなっていてすごいですね。若い子がたくさんいて道にあふれていました。韓国とは今、政府同士でなかなかうまくいっていませんが、若い人達はそういった問題は全く関係ない、気にしていないように見えます。韓国側の若い人はどうなのかはわかりませんが。
今日は終戦記念日でした。令和になり、新天皇も戦後生まれの世代となりました。天皇と同世代というわけではありませんが、戦争について原体験はなくとも、国が経験した過去を、風化させてはならない、歴史の教員としても、できるだけ迫真の当時の状況を伝えていけたらと思います。
・・・というわけで、仕事を離れて都内の行ってみたい場所をぐるっと訪れて来ました。真夏には涼しくて清潔・美しい空間の博物館・美術館で展覧会を見るのが結構おすすめです。穴場のカフェなども併設されていることも多いです。もう少しこの夏休み中に見学して、そしてその勢いで学芸員資格課程のレポートを1コでも書けたら・・・いや書かねば・・・ここに書くことで自分を縛ることにしましょう。