日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

Japan′s Favorite Hero? 坂本龍馬展(江戸東京博物館)

2017-04-30 21:44:59 | イベント
4月も1ヵ月が経ちました。
定時制から全日制の学校に異動して、生活リズムが相当違って、少し大変ですが、今のところまあまあ元気にやっています。
今日は短く、スマホで書いてみます。
授業も少しずつ前に進んで、ブログの内容も関連する所を簡単に紹介したりしています。そろそろ生徒の皆さんにもURLを紹介しようと思います。

さて、今日は、昨日から江戸東京博物館で始まった、「没後150年 坂本龍馬」展(4/29〜6/18)について書いておきます。
昨日、行って来ました。
坂本龍馬フリークというわけでもないのですが、江戸博の友の会に入っているので、特別展は半額になるし、異動して忙しいといっても、学芸員資格課程の勉強を忘れてはいけないし、博物館を見る時間はコンスタントに作らなければと考えたからです。
授業でもちょうど薩長同盟あたりにさしかかっています。



坂本龍馬は筆まめだった?らしく、多くの手紙が展示されていました。
新婚旅行の道中、見たものをお姉さんに報告している微笑ましいお手紙を見られるんだなとぼんやり思って行ったのですが、これは5/23~6/4の間だけの展示でした。

昨日行って来よう、と行動を起こした原動力になったのは、あの有名な、右手を懐に突っ込んで、遠くをを見るような視線で写っている写真が、初日から三日間だけ展示されると知ったことです。明日までです!

その写真と、吉行という龍馬が差していたという刀を近くで見るための行列がありました。
昨日はその列はあまり長くなくて、5~10分くらいだったと思います。
何しろ、その写真は、思いがけなく小さかった!スマホくらいの大きさで、龍馬の姿も7~8センチくらいと思われました。小さくて、観覧の位置からではその表情もよくわかりませんでした。こんなに小さいのを、大きく引き伸ばしたものを私達は見ていたんだな、と、驚きました。
実物を見ることができてよかったです。
展示は明日までですので興味のある方はぜひ。ゴールデンウィークなので月曜日でもやっているのですね。

また、江戸博のサイトには次のような情報があります。

5月25日(木)~28日(日)の4日間、「刀剣乱舞DAY」を実施します。「刀剣乱舞DAY」では、刀剣男士「陸奥守吉行」の等身大パネルと描き下ろしイラストを展示し、「刀剣乱舞DAY」期間限定のチケットには特製クリアファイルが付きます。

…とのことです。
この坂本龍馬展は、京都でもやっていたものが巡回で来たのですよね。坂本龍馬関連以外でも、ペリー来航や、教科書などでもおなじみの、伊勢神宮のおかげ参りの絵とかも展示されていました。
高校生料金は680円です。刀剣乱舞関連の展示があると、刀剣女子が押し寄せるらしいですが、そういう動機でも、博物館に足を向けてみるのはよいことだと思います。
行ってみてください。ミュージアムショップも楽しいし、カフェもあります。常設展も見ると一日遊べるでしょう。
それでは今日はこんなところで。

坂本龍馬展の江戸博のページ
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/sp/s-exhibition/special/15055/%e6%b2%a1%e5%be%8c150%e5%b9%b4%e3%80%80%e5%9d%82%e6%9c%ac%e9%be%8d%e9%a6%ac/

大森貝塚は大田区?品川区?

2017-04-14 00:01:27 | 縄文時代
2016年1月に、大森貝塚と品川歴史館に行きました。だいぶ前のことなのですが、いよいよ新しい異動先の授業でそのあたりをやるのでまとめておきます。

大森貝塚は、1877年にモースが発見しました。受験的には、「東京大学」が設立された年と一緒ということで年号を覚えておくと役立ちます。

モースが発見した当時の貝塚の正確な場所はわからなくなってしまっていて、大田区と品川区とでどちらが本家かという論争になっていたようです。結果としては品川区側の方が正しいということで決着したようです。
「大森」というのだから、大田区だと私も思っていたのですが。
品川区と大田区の境界近くで、最寄り駅はJRの大森駅です。
今では、大田区側と品川区側と両方に石碑が建っています。


大森駅から北の方角に進んで行くと、3分も歩いただろうかという近さに、まず大田区側の貝塚跡の石碑が歩道に面して建っていました。


もう少し歩くと品川区立大森貝塚遺跡公園があります。大森駅からは5分ほど。

公園入り口。


その奥まった所に貝塚跡の石碑があります。







その石碑の前のフェンスのすぐ向こうには京浜東北線が走っています。見ようと思えば電車の中からも見えるだろうと思います。モースも列車に乗っていて発見したといわれています。



公園では子どもたちが遊んでいて、霧のようなものが噴出する場所があって、面白い演出の公園だと思いました。


モースの銅像もあって、昔からよく聞いていた大森貝塚を、やっと訪れることができた、という感慨を持って眺めました。

一般の人では見過ごしてしまっていたものを、モースが専門家の目で見出してくれたわけですね。


大森貝塚遺跡公園からさらに北に5分ほど歩くと、品川区立品川歴史館があります。
ここにもモースと大森貝塚関連の展示があります。その他品川区の歴史に関する全般的な展示があります。

私が行ったのは平日だったので、お客さんが他に一人いたかなというくらいでした。なかなか立派な施設です。
大森貝塚跡を訪ねた際には、あわせて見学をおすすめします。
場所など詳しくはホームぺージをご覧ください。
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/kaizuka/kaizuka.html

記事が淡白で恐縮です。後で加筆することもあるかもしれません。

博物館学芸員資格課程1年目の総括と、4月からの・・・

2017-04-08 02:36:52 | 博物館学芸員関係
昨年3月に奈良大通信教育の学部を卒業し、続けて4月から、科目等履修生として、博物館学芸員資格課程を受講してきました。

5月のガイダンス・実習にはじまり、必修のプログラムのために都合6回は奈良に行けたので、楽しい1年でした。それ以外に、わざわざ科目修得試験を奈良まで2回受験に行きました。これだけ行ければ十分かなと思います。

学割は使えなくなったのですが、代わりにEXカードを使って、たまったポイントで新幹線のグリーン車にも乗車できました。6月で失効するポイントが結構あって、それまでにあと2回くらい奈良に行けばまたグリーン車に乗れるんですけど・・・ちょっと贅沢かな。

テキスト科目は、博物館概論にはじまり、博物館資料保存論、博物館資料論、生涯学習概論の計4科目をなんとか合格しました。試験は、学部の考古学系の科目などと比べると、あまりよい点は取れませんでした。ポイントがずれているのでしょうか。また、もっと真剣に時間をかけて勉強して受けないと、よい点はもらえないのでしょうか。学芸員課程の点は、全体的に辛いですね。

博物館実習の(2)を受けるには、他に、博物館経営論か博物館展示論を合格する必要があったのですが、仕事などもそこそこ忙しかったり、あまり本腰を入れることができなかったり、もっと博物館を数多く見てから書こう、と慎重になり、見送りました。代わりに、実習を受けるためのノルマ科目ではないけれども取り組みやすそうな生涯学習概論で科目数を稼ぎました。

と、いうわけで、今年度は、テキスト科目は合計4科目・8単位修得しました。残りは4科目・8単位です。
今年、博物館経営論か博物館展示論のどちらかを合格すれば、来年、博物館実習が受けられます。その間に(この2年間で)、博物館教育論と博物館情報・メディア論も合格すれば、おしまいです。

1年間で2科目くらい、なんとかしたいですね。
なんとかしたいのですが、この4月に、私もとうとう定時制高校から異動して、全日制高校に戻り、また相当忙しい日々になりそうです。
定時制高校での4年間も振り返りたいところですが、日本史と関係のない話をここであまりたくさん書くのもどうかと思いますので、やめておきます。
少人数の環境で、じっくりと生徒たちと向き合うことができたこの4年間の経験は、本当に貴重なものでした。
この間に、大学を一つ卒業することもでき、世界史や地理の授業も持つことで、世界に視野が開かれて、また違う意識で日本史の授業を深めていけそうです。

今週から全日制高校への勤務が始まり、今まで起床していた時間に学校に着き、定時制なら授業が始まる頃に帰宅の途に就く、という、かなりの時間のずれが生じ、生活リズムが狂って、疲れました。とりあえず明日あさっては休みで、ありがたい週末です。

来週から、40人の一斉授業の環境での生活が始まるかと思うと、ちょっと気が重くなるようなところもあります。やはり、学力が高かろうが低かろうが、少人数教育の環境がよいに決まっています。
しかし、新しい、たくさんの生徒の皆さんとの出会いがある、ということは楽しみであり、よい日本史の授業をして、日本史という科目に親しんでもらいたいと願っています。

写真は、昨年の10月15日、博物館学芸員の実習とあわせて観光した時のスナップ。
レンタサイクルで、藤原京を散策してきました。
半年前の全く季節外れですみません。


コスモス畑の向こうに藤原京の復元した柱、さらに向こうに天の香具山が見えます。
一応、一眼レフで撮影しました。
昨年の旅の中でも特に心に残る風景です。
また今年も暇をみつけて奈良に行きたいなあ。