コロナウィルス対策で、突然に学校が休業になって、1週間です。
卒業式も簡素化されて、今年の卒業生にとっては気の毒なことになってしまいました。でも、明るい表情で卒業していったのは救いかなと思います。卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
センター試験後の進路決定について、すべては把握していませんが、一般受験で合格できた人たちも少しいるようで、よかったなと思っています。昨年度、浪人した人も、今年はどうなったかな??
さて、コロナウィルスで学校も非日常的な日々となっていますが、インフルエンザなどと比べてどうなのだろうと考えてちょっとネットで検索してみたら、こんな記事が引っかかってきました。
「なんと1日50人以上『インフル死者』が日本で急増する不気味 怖いのは新型コロナだけじゃない」(プレジデントオンライン 2020/02/18)
https://president.jp/articles/-/33053
毎年流行しているインフルエンザで死亡する人は、日本だけで1日に50人以上もいるというのです。コロナより全然恐いじゃないですか。
厚生労働省の人口動態統計によると2018年にインフルエンザで亡くなった人は3325人。
月別のデータでは、2019年1月にはインフルエンザで1685人の方が亡くなっていて、1日平均で死者54人という計算になるとのこと。
「同じように感染が広がり犠牲者が出るウイルス感染症であるのに、既知の病だからといってこの『54人』の病状についてはほとんど報道されることがないのもバランスが取れていないのではなかろうか。昨年2019年もデータが公表されている9月までにインフルエンザ死亡者数は3000人を超えている。この人数は、医師が死因をインフルエンザと認めた人のみである。インフルエンザで入院した人でも、肺炎を併発したり、持病が悪化し心不全などその他の病気で亡くなったりした場合は含まれない。」
とあります。
確かに報道はバランスが悪いと思います。
インフルエンザの話もすると、ややこしくなるとか、コロナの恐さが薄れるとか、政府の揚げ足取りになるとか、あるんでしょうか。
アメリカでは毎年インフルエンザで1万2000人が死亡するとのこと。それもすごい数字です。
それ以上のことは、そちらの記事を読んでいただくとして、歴史の話に回帰すると、世界史ではペストの流行、日本史では、関東大震災の時など、社会がパニックに陥りました。関東大震災の時には、デマが飛び交い、朝鮮人や中国人の虐殺ということが起こりました。甘粕事件のようなことも起こりました。パニックに陥った時に、人は何をしかねないのかを歴史から学び、デマなどに踊らされず、冷静に行動しなければなりません。
今回も、トイレットペーパーが店頭から消えるなど、デマ・不安から人々の異常な行動がみられました。
昨日、地元の図書館に行ったら、予約していた本の貸し出しや、返却だけで、閲覧室は閉鎖していました。子どもたちは図書館にも行けないんですね。本はネットで予約して借りればいいと思いますが。
どこもかしこも休業状態で、先日行った、東京国立博物館もそうです。
日本書紀成立1300年「出雲と大和」という、興味深い特別展が、今日までだったのですが、途中で強制終了していました。私は2月上旬に見に行きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/b2/351b8a1989dc4b005170a7ee6fa8f4d9.jpg)
なかなか大規模な、見ごたえのある展示でした。
出雲の展示では、出雲大社のあの巨大神殿の跡と考えられる宇豆柱などの展示に始まり、神庭荒神谷遺跡の358本の銅剣すべてが一面に展示されていたり、加茂岩倉遺跡の銅鐸をはじめ、こんなに銅鐸をいっぺんに見たことがない、というくらい多数の有名な銅鐸が集結したりと、見応えのある内容でした。神庭荒神谷のは出雲風土記の丘で見ていましたが、加茂岩倉遺跡の方は、あれだけの数は初めて見たのかもしれません。
大和=奈良の方は、石上神宮の七支刀が展示されていたのが印象に残りました。黒塚古墳の三角縁神獣鏡、飛鳥寺の塔心礎の埋納品は日本史の図説などでもおなじみですが、そういったものもありました。出雲と関係あるのかなあという展示も多く、とにかく大量の、幅広い内容の展示でした。出雲の「見返りシカ」もかわいかったです。出雲の埴輪の顔がちょっと独特だと思いました。
出雲は「幽」、大和は「顕」の世界をつかさどるという『日本書紀』の箇所も展示されていました。
この「出雲と大和」というテーマは、私にとっても、とても大切なテーマです。ですので、図録も買いました。まだ詳しくは読んでいませんが、いろいろな研究成果や、研究の視点がコンパクトに整理されている記事もあって、興味深いです。
とても力の入った大規模な展覧会でしたので、コロナウィルスで会期途中で終了になってしまって、多くの人に見てもらう機会を失って、とても残念です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/09/ed1a48e2a78e72fdc1a7e902849363e7.jpg)
写真は、加茂岩倉遺跡の銅鐸の埋納状況を再現したものです。
発見された時は、工事中に、ポリバケツみたいなものが出てきた・・・という印象(つまり、青緑色)だったようですが、この展示は、銅鐸は新品の10円玉のような輝く色をしていました。当時はそんな色をしていたのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c6/e3d504d93980177b52f0e131a618ee88.jpg)
銅鐸の中にまた銅鐸が入っている、という、入れ子の状態が再現されていました。
神庭荒神谷の方は過去に見てきた記事を書いています。→こちら
こちらは、現地で発掘当時の状況がレプリカによって再現されています。
神庭荒神谷も、加茂岩倉も、こんなに大量に、いっぺんに見つかるというのは、出雲という土地がただならぬ土地であるといえると思います。その時代に、文字が使われていなかったのが残念です。しかし、神話が残されていますね。
加茂岩倉遺跡の方も、いつか見に行きたいです。
卒業式も簡素化されて、今年の卒業生にとっては気の毒なことになってしまいました。でも、明るい表情で卒業していったのは救いかなと思います。卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
センター試験後の進路決定について、すべては把握していませんが、一般受験で合格できた人たちも少しいるようで、よかったなと思っています。昨年度、浪人した人も、今年はどうなったかな??
さて、コロナウィルスで学校も非日常的な日々となっていますが、インフルエンザなどと比べてどうなのだろうと考えてちょっとネットで検索してみたら、こんな記事が引っかかってきました。
「なんと1日50人以上『インフル死者』が日本で急増する不気味 怖いのは新型コロナだけじゃない」(プレジデントオンライン 2020/02/18)
https://president.jp/articles/-/33053
毎年流行しているインフルエンザで死亡する人は、日本だけで1日に50人以上もいるというのです。コロナより全然恐いじゃないですか。
厚生労働省の人口動態統計によると2018年にインフルエンザで亡くなった人は3325人。
月別のデータでは、2019年1月にはインフルエンザで1685人の方が亡くなっていて、1日平均で死者54人という計算になるとのこと。
「同じように感染が広がり犠牲者が出るウイルス感染症であるのに、既知の病だからといってこの『54人』の病状についてはほとんど報道されることがないのもバランスが取れていないのではなかろうか。昨年2019年もデータが公表されている9月までにインフルエンザ死亡者数は3000人を超えている。この人数は、医師が死因をインフルエンザと認めた人のみである。インフルエンザで入院した人でも、肺炎を併発したり、持病が悪化し心不全などその他の病気で亡くなったりした場合は含まれない。」
とあります。
確かに報道はバランスが悪いと思います。
インフルエンザの話もすると、ややこしくなるとか、コロナの恐さが薄れるとか、政府の揚げ足取りになるとか、あるんでしょうか。
アメリカでは毎年インフルエンザで1万2000人が死亡するとのこと。それもすごい数字です。
それ以上のことは、そちらの記事を読んでいただくとして、歴史の話に回帰すると、世界史ではペストの流行、日本史では、関東大震災の時など、社会がパニックに陥りました。関東大震災の時には、デマが飛び交い、朝鮮人や中国人の虐殺ということが起こりました。甘粕事件のようなことも起こりました。パニックに陥った時に、人は何をしかねないのかを歴史から学び、デマなどに踊らされず、冷静に行動しなければなりません。
今回も、トイレットペーパーが店頭から消えるなど、デマ・不安から人々の異常な行動がみられました。
昨日、地元の図書館に行ったら、予約していた本の貸し出しや、返却だけで、閲覧室は閉鎖していました。子どもたちは図書館にも行けないんですね。本はネットで予約して借りればいいと思いますが。
どこもかしこも休業状態で、先日行った、東京国立博物館もそうです。
日本書紀成立1300年「出雲と大和」という、興味深い特別展が、今日までだったのですが、途中で強制終了していました。私は2月上旬に見に行きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/b2/351b8a1989dc4b005170a7ee6fa8f4d9.jpg)
なかなか大規模な、見ごたえのある展示でした。
出雲の展示では、出雲大社のあの巨大神殿の跡と考えられる宇豆柱などの展示に始まり、神庭荒神谷遺跡の358本の銅剣すべてが一面に展示されていたり、加茂岩倉遺跡の銅鐸をはじめ、こんなに銅鐸をいっぺんに見たことがない、というくらい多数の有名な銅鐸が集結したりと、見応えのある内容でした。神庭荒神谷のは出雲風土記の丘で見ていましたが、加茂岩倉遺跡の方は、あれだけの数は初めて見たのかもしれません。
大和=奈良の方は、石上神宮の七支刀が展示されていたのが印象に残りました。黒塚古墳の三角縁神獣鏡、飛鳥寺の塔心礎の埋納品は日本史の図説などでもおなじみですが、そういったものもありました。出雲と関係あるのかなあという展示も多く、とにかく大量の、幅広い内容の展示でした。出雲の「見返りシカ」もかわいかったです。出雲の埴輪の顔がちょっと独特だと思いました。
出雲は「幽」、大和は「顕」の世界をつかさどるという『日本書紀』の箇所も展示されていました。
この「出雲と大和」というテーマは、私にとっても、とても大切なテーマです。ですので、図録も買いました。まだ詳しくは読んでいませんが、いろいろな研究成果や、研究の視点がコンパクトに整理されている記事もあって、興味深いです。
とても力の入った大規模な展覧会でしたので、コロナウィルスで会期途中で終了になってしまって、多くの人に見てもらう機会を失って、とても残念です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/09/ed1a48e2a78e72fdc1a7e902849363e7.jpg)
写真は、加茂岩倉遺跡の銅鐸の埋納状況を再現したものです。
発見された時は、工事中に、ポリバケツみたいなものが出てきた・・・という印象(つまり、青緑色)だったようですが、この展示は、銅鐸は新品の10円玉のような輝く色をしていました。当時はそんな色をしていたのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c6/e3d504d93980177b52f0e131a618ee88.jpg)
銅鐸の中にまた銅鐸が入っている、という、入れ子の状態が再現されていました。
神庭荒神谷の方は過去に見てきた記事を書いています。→こちら
こちらは、現地で発掘当時の状況がレプリカによって再現されています。
神庭荒神谷も、加茂岩倉も、こんなに大量に、いっぺんに見つかるというのは、出雲という土地がただならぬ土地であるといえると思います。その時代に、文字が使われていなかったのが残念です。しかし、神話が残されていますね。
加茂岩倉遺跡の方も、いつか見に行きたいです。