そんな所まで気にしなくて良いのでは…と思うか…
地域ごとの造り方だったり、季節ごとに変化するような納まりだったり…
使う人の職業や人数…年齢による違いにもそれぞれに合わせて変化させて来た日本の職人技。
身分の違いがすぐ解るような社会の仕組みは国ごとにいろいろいろあって…
皆さんもご存知の様に、江戸時代…日本でも、人は生まれた時から職業が決まっていました…
武士の中での身分制度もなかなか面白くて…
格式高い天井は 格天井(ゴウテンジョウ)と言って、格子状に組んだ木の桟の中には派手な色彩画か描かれていて…
普通の天井より一段、高いのでですが、お殿様や、天皇さまが鎮座する場所はさらにもう一段高く、2段になっています。
ついでに、畳も一段とたかくなっています…
壁や襖に描かれた絵も、虎や鷹、松など威圧感のあるようなものにしたり…
とても解りやすい表現ですが、そんな事までして身分の違いを誇示したいのかな?と、思ってしまいます。(現代の感覚で判断してはいけませんね)
古民家の造りも年代や、職業で多少違いますが…
茅葺に瓦屋根が少しあったり、門があったり、表玄関があったりで、建築された時代や身分が解ります。
使われている、柱や梁の材種、カタチ、大きさでも見て取れることがたくさんあって…
贅沢な材を使っている建物なのか?そんな判断にもなります。
身分の格差社会が良いか悪いかは別として、そんなところから、読み解く古民家の姿も面白いと思いませんか?