暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

育てる

2019年08月01日 | 古民家

 一目ぼれは・・・人だけでは無くて・・・・骨董市で出会った、なんの変哲もない瀬戸物だったり・・・

たまたま寄り道したお店に飾ってあったバッグだったり・・・

記憶がそうさせるのか・・・子供の頃に経験した何かに関係するのか・・・・

家にあった、両親の好きな物だったのか・・・記憶の奥に少しだけ引っかかっていた思い出が・・・

たまたま心に響いてしまったのかもしれません・・・。

古民家の大きな屋根の下・・・三和土から、重厚で立派な式台に上がり・・・

畳の感触を足の裏で感じながら・・・庭に目を落とせば・・・深い屋根の軒下から・・・

先に広がる庭と・・・手入れされた庭を見れば・・・

どこか懐かしい場所を思い出し・・・スーッと時代を遡って来たかのような・・・・

映画の世界にでもいるような感覚になります・・・。

そんな時代を過して来ていない年代でも・・・居心地がよく・・・いつもと違う空気を感じ取り・・・

心落ち着く空間は・・・日本人としての意識で感じ取っているように思えます・・・。

幼い頃から・・・手や足で触るモノが多ければ多いほど・・・・

石や砂・・・土に木材・・・鉄や・・・草・・・犬猫、鳥の動物・・・・昆虫に、川や井戸の水・・・

見る事・・・匂いを嗅ぐ事も大切ですが・・・・触れる事で感じる感覚は・・・

心に大きな刺激を与えて・・・安らぎ・・・安堵で言えば・・・

人肌に触れ・・・・お母さんに抱かれる赤ちゃんのように・・・包まれ、守られる温かさがあります・・・。

育つ環境が変化して・・・古民家の暮らしは経験していない人が多くなっても・・・

母親から生まれない子供はいなくて・・・愛情に飢える環境が増えて・・・・

安らぎであるはずの、家族と暮らす住まいが無くなっています・・・。

立派な住まいでも・・・快適な住まいで無くても・・・・

みんなが笑って・・・楽しく過ごせる環境は育てられると思います・・・。

それには・・・見落としてしまいそうな・・・わずかな記憶の隙間に埋もれそうな・・・

小さな思い出を・・・暮らしの中で大きく育ててあげる事なのかもしれません。

 

 

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