一目ぼれは・・・人だけでは無くて・・・・骨董市で出会った、なんの変哲もない瀬戸物だったり・・・
たまたま寄り道したお店に飾ってあったバッグだったり・・・
記憶がそうさせるのか・・・子供の頃に経験した何かに関係するのか・・・・
家にあった、両親の好きな物だったのか・・・記憶の奥に少しだけ引っかかっていた思い出が・・・
たまたま心に響いてしまったのかもしれません・・・。
古民家の大きな屋根の下・・・三和土から、重厚で立派な式台に上がり・・・
畳の感触を足の裏で感じながら・・・庭に目を落とせば・・・深い屋根の軒下から・・・
先に広がる庭と・・・手入れされた庭を見れば・・・
どこか懐かしい場所を思い出し・・・スーッと時代を遡って来たかのような・・・・
映画の世界にでもいるような感覚になります・・・。
そんな時代を過して来ていない年代でも・・・居心地がよく・・・いつもと違う空気を感じ取り・・・
心落ち着く空間は・・・日本人としての意識で感じ取っているように思えます・・・。
幼い頃から・・・手や足で触るモノが多ければ多いほど・・・・
石や砂・・・土に木材・・・鉄や・・・草・・・犬猫、鳥の動物・・・・昆虫に、川や井戸の水・・・
見る事・・・匂いを嗅ぐ事も大切ですが・・・・触れる事で感じる感覚は・・・
心に大きな刺激を与えて・・・安らぎ・・・安堵で言えば・・・
人肌に触れ・・・・お母さんに抱かれる赤ちゃんのように・・・包まれ、守られる温かさがあります・・・。
育つ環境が変化して・・・古民家の暮らしは経験していない人が多くなっても・・・
母親から生まれない子供はいなくて・・・愛情に飢える環境が増えて・・・・
安らぎであるはずの、家族と暮らす住まいが無くなっています・・・。
立派な住まいでも・・・快適な住まいで無くても・・・・
みんなが笑って・・・楽しく過ごせる環境は育てられると思います・・・。
それには・・・見落としてしまいそうな・・・わずかな記憶の隙間に埋もれそうな・・・
小さな思い出を・・・暮らしの中で大きく育ててあげる事なのかもしれません。