先週末の18日は今月2回目のベルリン訪問でした。
もちろん目的はベルリンフィル。
今回の曲目は
Peter Lieberson 「Neruda Songs」(メゾソプラノ歌手が出演)
Anton Brucker 「Symphony No.4」
指揮:ハイティンク
一曲目は知らない曲ですが、メインがブルックナー4番(
アムステルダムでも聞いたような.....)ということで、ルンルン~な気持ちで会場入り。
しか~し、予想外の出来事がっっっっっ
開演時間ちょうどに一人のおじさんがマイクを持って現れました。何やら話していますが、もちろんドイツ語なので理解できません。
「なんだなんだ?今日はなんだか変だぞ」
そして、次に知らないおじいさんが出てきて指揮台に上がりました。
「え~っ、ハイティンクじゃない!」
「ということは、さっきのマイクおじさんはハイティンクが遅刻か何かで代理の指揮者でやることをアナウンスしたのかな」
などなど、開始早々いつもとは違う様子にとまどう我々。
しかも、一曲目はメゾソプラノ歌手が出てくるはずなのに、出てこないまま曲が始まり、わけがわからず、気持も落ち着かないうちに終了。
2曲目もおじいさん指揮者が登場。そして、やっぱり歌手はでてこないまま、なぜか「トリスタンとイゾルデ」が始まりました。
残るは休憩後のメイン。
「さすがにメインの曲は変えないでしょう(Rota)」
「遅刻のハイティンクもそろそろ到着するかな(勝手に遅刻が理由と決めつけた Kapi)
お互い、かなりな希望的観測の持ち主ですね。
しか~し、休憩後に座席に戻ってみると、ブルックナーをやるにはオーケストラ編成が小さくなっているじゃないですか!前半よりも小編成になるなんて、どういうこと?しかも、トロンボーンの座席がないっ!
この時点でブルックナーへの期待は完全消滅。
我々のテンションも40%に低下。
そして、やっぱりおじいさん指揮者の登場。
始まった曲はベートーベンの交響曲7番。
モーツァルトじゃなくてベートーベン、しかもよく知っている7番でまだよかったと思いたいところですが、、、、、
この日のベルリンフィル、正直なところひとつも良い箇所がみつけられないまま終わってしまいました。
我々のテンションが下がりきってしまったためなのか、指揮者なのか、急きょ変更された曲でやっつけ仕事だったのか。。。。
くぅ~、なんとも悔しいコンサートになってしまいました。
世界のベルリンフィルなのにこんなことってあるのか、となんともすっきりしない灰色の気持ちでホテルへ戻りました。
ちなみに、終演後、この日だけじゃなくて、同じプログラムの3日間とも曲目・指揮者変更というお知らせが置いてありました。変更後もメゾソプラノ歌手の曲目は入っていたのですが、歌手までもお休みだった今日のコンサートは一体なんだったのでしょう。
ハイティンクさんはご病気のようです。早い快復を願います。
↓ベルリンの秋。