ハワイからイギリスへ帰る日のこと。
飛行機は早朝便でサンフランシスコ経由。目覚ましでちゃんと起き、身支度を整え、パッキングもほぼ完了し、歯磨きをしていたとき、ふと見た時計に違和感を感じました。
「ん?んん?えーっ!もしかして1時間目覚ましのセットを間違えてるっ!?」(← Very Very Bad)
もう、そこからは一人修羅場です。歯磨きどころではありません!ダッシュでフロントへ行き、チェックアウトと同時にタクシーを呼んでもらい、タクシーのおっちゃんにも急いでくれと頼み、高速では朝の渋滞にヤキモキし、もうダメかもしれないと内心ショックを受けつつも「間に合いますように!」と祈るのみ。
空港カウンターに飛び込んで、係員に行き先を告げた所、
「その便は出発が遅れています。」
よかったー。間に合ったー。とりあえずホッとしました。(←Good!)
こんな失態はかなり珍しいです。というか、今までこんなミスをしたことはないので、自分にびっくりです。「慣れは禁物」だと改めて気を引き締める良い機会になりました.
係員によると、メカニックトラブルとのことで出発時間が今の所2時間遅れの予想だが、2時間後に飛び立つ保証は全くないとのこと。代替ルートを提案してくれたものの、アメリカ本土で3回も乗り継がなくてはいけないルートだったので、とりあえずメカトラブルの早期解決に賭けてみる事にしました。
ひとまず、出発ゲート周辺に待機してスタバのバナナブレッドとコーヒーで朝ご飯。他の乗客も気長に待つ心構えのようです。
しかし、待てども待てども何の情報も入りません。
当初の出発時間から約3時間後、どうやら2つのメカニックトラブルを抱えているとの放送が入りました。その時点で予想出発時刻は定刻の5時間後となるものの、この時間も全く保証できないとのこと。(←Bad)
空港職員がオレンジジュースとポテトチップを用意して、イライラしながら待ちくたびれている乗客の心を癒す作戦に。(←Good)
しばらくして代替便の再予約が始まりました。カウンターには長蛇の列。アメリカ本土で3回乗り継ぎという状況は変わらないだろうと思っていたので、すぐには並ばず、飛行機の修理のメドが立つ事をまだ期待していました。
しかし、ふと、「今日の便じゃなくて明日の便にしたらいいんじゃないだろうか」と思い立ち、長蛇の列に加わってみることに。ひたすら立ち続けること2時間。ようやく順番がきました。
ちょうど係員さんが日本人で話が早くてよかったです。明日の便にしたいとの打診をすると、即OK! さらに座席がアップグレードに!「宿泊先はおありですか?」とたずねられ、「ないです!」と即答。その係員さん曰く、チェックインカウンターに相談すれば空港近くの宿泊先を予約してくれるだろうとのこと(宿泊代は航空会社持ち)。(←Good!)
しかし、ここで多少なりとも身に付いた海外経験のカンが働き、「こういう話は応対する人によって話が違う可能性が高い」「気を引き締めて交渉せねば」と人知れず戦闘態勢に入りました。
預け荷物を引き取るため、何度か空港内をたらい回しにされた後、いざチェックインカウンターへ。
便名を告げ、ホテルを予約してほしいと丁寧に伝えた所、今度の係員のおばちゃんはかなり険しい表情でモニターを見つめ、どこかへ電話しました。と、「出発は15分しか遅れていないじゃないですか。ホテルの予約はできません。」と非常に愛想悪く言い放たれました。(←Bad)
心の準備ができていたKapi、「NO!! 何を言っているのか!すでに5時間も遅れているじゃないか。ゲートの係員がホテルの予約をするようにと行ったからここへ来たんだ。ゲート9番の係員に確認してみて!」とやや強めに交渉開始。
ホントの所は飛行機がキャンセルになったのならいざしらず、遅延でホテルの予約をしてもらえるのかは微妙だなとちょっと思っていたんです。でも、言ってみなくちゃわからないとやるだけやってみることに。
で、ねばった甲斐あって、ホテルの予約をしてもらえました!(←Very Good!)
おばちゃんは最後まで愛想悪くて不服そうでしたが、お礼を言って空港を後にしました。
シャトルバスでホテルへ向かうと、ワイキキで滞在していたホテルよりも明らかに綺麗でグレードが高く、ここにタダで泊まれるなんて本当にラッキーと感謝。荷物を置いて、いざフリータイム!向かった先は迷う事なく大型ショッピングセンターALA MOANA CENTER。行きたかったのに行く時間がなかったので、来れてよかったです。しかも、この時点でまだ午後1時半。時間はたっぷりあります☆(←Good)
まずはフードコートでお腹を満たし、その後広いモールをあちこち散策。高級ブランドにはあまり興味がないので完全スルーですが、日本の回転寿司チェーン、パン屋(サンジェルマン)、紅茶屋のルピシエなどを目敏く見つけてはチェック。このモールで一番行きたかったのは日系スーパーの一角に入っている本屋さん(ブックオフ)。Rotaからも時間があれば本買って来てと言われていたのです。お店は小さめだけれど、古本でも値段が高めのロンドンに比べるとセール品じゃなくても手が伸びるお値段で嬉しくなりました。じっくりと吟味した結果、4冊を購入。いやぁ、楽しい本屋タイムでした。(←Good)
さらに、日系スーパーでは大好きなヨックモックのシガールを見つけ、思わずニヤリとしてしまいました。もちろんお買い上げです♪(←Good)
気分よく買物したところで、オープンカフェで一休み。
ハワイアンコーヒーを楽しんでいた所、一人の若い女性が近寄ってきました。どうやら寄付金集めのようです。得体の知れない人に一口20ドルも寄付をするのはちょっとなぁと思い、断りました。すると.....
「どうして日本人は寄付をしないのか!他のアジアの人は寄付するのに、日本人はやらない!高級ブランド品はたくさん買っているじゃない!(以下、省略).....」と突然ヒステリックになってびっくり。日本人を代表して怒られた感じです。「高級ブランド品は....」のくだりでKapiが持っていた紙袋(ヨックモックです)にチラッと目をやるところをみると(グッチとかじゃなくてがっかりされたかも)、常套手段なのかなんなのかよくわかりませんが、言いたいだけ演説したら(4分くらい)さっさとどこかへ言っちゃいました。
なんだかせっかくの楽しいお買い物気分が壊され、ちょっとがっかり。(←Bad)
気分を取り直してウィンドウショッピングを続行し、最後は日本でお気に入りだった「おこわ米八」のお弁当を買って、夜8時くらいにホテルへ戻りました。
↑Good!
早朝からいろいろあった長い一日でしたが、総合的には「ごほうびDAY」となりました。翌朝早朝の飛行機出発時刻と目覚ましのタイマーを何度もチェックし、本当のハワイ最終日となったのであります。
(翌日の空港で、前日の飛行機は結局定刻の8時間後にようやく飛び立ったそうです)