2011年3月11日.
朝起きてPCを立ち上げてすぐ,信じられないような大地震が日本で起こっている事を知った.
すぐにインターネットでBBCのサイトを見る.地震特別サイトが立ち上がっていて,ライブニュースを放送している.
あまりの被害のすごさに言葉を失うものの,すぐに横浜の家族に連絡を取り始める.
イギリスの携帯,日本の携帯,インターネットメール,スカイプ,あらゆる手段を使って,両親・姉・義母に電話およびメールを発信.電話は予想通り繋がらないが,ひたすらかけつづけた.
フェイスブックの友人からの情報で,横浜周辺で一部停電となっている模様だが,被害はそう大きくはなさそうとの情報を得る.少しほっとする.
JRが止まっていて,今日中の復旧はないという情報も入る.フェイスブック経由でローカルな情報が入ってきたのが非常にありがたかった.
メールを送ってから50分後,姉からの第一報が届く.本人無事,職場からタクシーで帰宅している所とのこと.姪の保育園では停電および断水となっているが,非常食を作ってくれているらしい.両親が電車に閉じ込められているとのこと.
日本の携帯からの発信は通じそうにないため,PCのスカイプで携帯電話にかけつづける.「この番号は存在しません」「非常事態で混み合っております」などの普段では見ないメッセージが続く.
その後,千葉県の義母からメールがくる.家の中で多少割れているものがあったりするものの,ご本人は無事,よかった.
父の携帯につながった!本人無事.携帯の充電残量がほとんどないとのことで,すぐに切り,次は母にかけつづける.なかなかつながらない.
ようやく母とつながった.先ほどの父との短いやりとりではよくわからなかったが,どうやら両親は2人一緒で,西横浜駅周辺で電車に閉じ込められているとのこと.ただし,ホームに停車していて,外には出られるらしい.姪の保育園に迎えに行く予定になっていたことを心配していたので,姉も姪も無事で,保育園では非常食で対処してくれていること,姉が保育園に向かってることを伝える.地震発生後,姉との連絡はまったくとれなかったとのこと.
その後も両親ー姉間の電話はまったくつながらない様子で,すべてロンドン経由でそれぞれに情報をリレーした.これもすべてスカイプ.平均20-30回くらいトライすると1回繋がるくらい.こういう非常事態ではインターネット媒体の方が連絡が取りやすいようだ.
家族の安否が確認できたところで,次に友人に安否確認メールをする.もちろんすぐの返事はなかなかないが,しばらくしてほとんどの人から無事の返信がきて安心.やはり横浜周辺は大丈夫そうだ.
フェイスブックに報道機関の映像がみられるサイト情報がぞくぞくと入ってくる.ライブ映像から目が離せない.地震警報の音に毎回ドキッとする.
それにしても,情報が入れば入るほど,被害のすごさがわかってきた.特に東北地方の被害が大きくならないことを祈る.
夕方,ブレーメン行きの飛行機に乗るため空港へ.空港で手にした新聞ではトップニュースが日本の地震.4面を割いて日本の地震の様子を伝えていた.経済面でも日本のことが書かれていた.機内でひたすら読む.
夜,家に戻った両親とスカイプで電話.結局8時間も電車で身動きができなかったとのこと.だが,車両から外に出て駅のトイレに行ったり,外のコンビ二に携帯充電器や食料を調達しに出られたのが救いだった.
1夜明けた今日も,インターネットUstreamで配信されているNHKや民放のテレビ放送,BBC,新聞など見続けている.
余震,放射能汚染,復旧など心配はつきないが,とにかく被害が少しでも拡大しないことを祈っています.