ポスドク夫婦の海外珍道中:ヨーロッパ生活あれこれ日記

4年3ヶ月の週末婚(イギリス&ドイツの2カ国4都市)を経て、現在ブレーメン在住。旅行、子育て、日々の生活など。

夏休み:ヨーロッパアルプス その7

2011-09-12 21:56:42 | 旅行

7/16.

今回の旅行も終わりが近づいてきました。昨晩インスブルックへ戻って来た我々、3000m級の山々ばかりを見てきて満足したおかげで、周囲の2000m級の山へはあまり魅力を感じず、この日はのんびりとすることに。

行き先に選んだのは動物園。

実は、なにげに世界の動物園フリークでもあります。

山の中腹にあるアルプス動物園。



アルプスで見られる動物が数多くいました。


イタリアでハイキングしているときに見られるかと期待していたアルプスマーモット。巣穴はいっぱいあれど、姿は見えず残念と思っていたので、ここで見られて一応よかった。




アルプスには関係ない動物もいました。


気持ち良さげに泥んこの中でお休み中のブーさん。



すんごい立派なニワトリさん。


向いの丘にはオリンピックのジャンプ台。



ひととおり動物園で遊んだ後、駅まで戻り、夕方の列車でミュンヘンへ移動しました。





ご飯を食べに街中を散歩。Kapiは南ドイツに来るのは初めて。南ドイツの代名詞とも言えるバイエルン州の州都ということで、いつも見慣れている北ドイツの人々と何か違いがあるかを観察しようと密かに思っていたのですが。。。


観光客が非常に多い!特にラテン系が多い!というわけで、南ドイツらしいドイツ人を見つける方が難しく、あえなく観察断念。やっぱり大都市ではダメですね。田舎にいかないと。


南ドイツの料理を求めて散策するも、どこもかしこもお店は大混み。



お店探しに疲れたので、この際、はずれはないだろうということで市庁舎のレストランRatskeller(ラーツケラー)に入る事に。




南ドイツと言えば、白ソーセージ!



ま、可もなく不可もなくな感じで、おいしくいただきました。


白ソーセージと言えば、以前家で食べたときに、「皮を剥いて中身だけを食べる」ということを全く知らず、皮まで全部食べちゃったことがありました。本場のソーセージはどうなっているのか、ちゃんと剥きやすくなっているのかな、なんて実はちょっと気になっていたのです。


結論から言うと「本場の白ソーセージの皮は固くて、誰が見てもこれは食べるものではないとはっきりわかる」ということが明らかになりました。しかも、指でツルンと剥けます。


スーパーで売っている白ソーセージの皮は(たぶん)食べてもいい皮だったのだと安心しました。



夜遅い時間でも観光客でにぎわっている新市庁舎前。



翌日の飛行機でミュンスターへ戻り、今回の1週間にわたる夏休み旅行、完結です。


久しぶりに山をたくさん見られて満足でした。でも、終わってみれば正直100%満足だったわけではありませんでした。

今回の旅行では3000m級の山に5つは登りましたが、そのすべてにおいてリフトで簡単に頂上まで行けちゃいました。イタリアでのハイキングも楽なコースだったので、気持ちがよかったけれど、どこか刺激が少ないというのが本心。もっともっと歩きたかったです。


この分じゃ、来年の夏も山行きか??

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夏休み:ヨーロッパアルプス その6

2011-09-07 19:11:10 | 旅行
7/15.

居心地のよかった宿とも今日でお別れ。
チェックアウト後に向かったのは宿近くのこちら。



ここ数日の経験から「山は午前中に登るべし」ということで、この日もケーブルカーで山頂へ。ここのケーブルカーは大きくて、一気に20人くらい入れるものでした。

あっという間に山頂到着。気持ちがいいです。



すぐわきには氷河。



氷河の末端。



ここの氷河は雪原と呼べる程の大きなものなので、夏でもスキーが楽しめるようです。
我々も氷河の上に降り立ってみました。


端っこから恐る恐る下を覗き込むRota。



徐々に山頂の天候が悪くなる中、こんなものを作って記念撮影。

Kapi作:山頂のSnow man



周囲が真っ白になってきたので、再びケーブルカーで下山。



ケーブルカー乗り換え地点で途中下車すると、大砲発見!



どうやら、この山、第一次世界大戦前にオーストリアとの戦いが起こった際、イタリア側の要塞として使われていたようです。



さっそく見に行ってみることにしました。

こんな洞窟がいくつもあります。

特にこの洞窟は奥行きが広く、窓もないため本当に真っ暗で足下も見えません。しかも、あちこちに水たまりがあるし、木材片やら大きめの岩やらがころがってるし、ところどころには氷が残っていてすり足で前進しなくちゃいけないし。。。ところどころでカメラのフラッシュをたいて、足下確認、方向確認したKapiであります。


鉄砲用の窓。



オーストリア軍が攻めて来たであろう方角の景色。



急斜面なうえに氷が残っている所を必死に登るRota。



外側の斜面はこんな感じ。手すり用のロープを使わないと本当に転がり落ちてしまうようなところです。



岩に打ち付けてあるデッカイ釘のようなものを足場にして、ほんの少しだけロッククライマーの気分を味わうと、そこには大人が7人くらい立てるだけのスペースしかない要塞のてっぺんにたどり着きました。我々が着いたときには、ご夫妻が一組立ったまま休憩中で(座れるようなスペースがないのです)、我々のすぐ後から一人のおじさんが登ってきました。


せっかくなので、ご夫妻の旦那さんに写真を撮ってもらおうとカメラを手渡し、二人が並べるスペースがあるところにぴょんと飛び降りた瞬間、それを隣で見ていた奥様が「ぎゃーっ」とものすごい形相で叫んだので二人して目がテンになりました。

どうやら、奥様のところからは岩の影に隠れて見えていないスペースにジャンプしたため、奥様からするとてっぺんから飛び降りたように思えたようです。

まさか、人がいる目の前で山のてっぺんからそんなバカなことはいたしません(^^;)

もう一人のおじさんからは「人は見えずとも写真は残る」との名言をいただきました。

だんだんと天気が悪くなってくる感じだったので、晴れているうちに要塞を降りなければ、と早々に下山開始。

要塞からケーブルカー乗り場を望む。



気軽に「要塞見に行ってみよう」なんて思っていたのが、こんなにもハードな岩登りになるとは思っておらず、無事下山できてなによりでした。


その後は、この山を反対側から見てみようということで車で移動。


麓では綺麗なエメラルドグリーン色の湖(ダム湖)が見られました。


そしてこの近くでまたもや面白いゴンドラを発見!

籠ゴンドラです。これも先日のカプセルタイプと同様、古いタイプのため助走飛び乗り式のものでした。

このゴンドラに乗ると大氷河の上に出られるとのこと。ゴンドラには非常に惹かれましたが、天気が悪くなってきて、山の中腹まで雲で覆われていたので今回はパス。


さてさて、いよいよイタリアを去る時間となりました。オーストリアはインスブルックへ戻るべく、比較的楽な(山越えが少ない)ルートでドライブ開始!


途中、ものすごい雷雨に遭遇。雨宿りも兼ねてサービスエリアでごはん休憩。



夕暮れ(午後8時頃)のインスブルックの山並み。



午後9時にインスブルック空港でレンタカーを返却し、タクシーでホテルへ。

今日も充実した一日となりました。


注:帰って来てから要塞のことを調べたところ、現在でも氷河の中から当時の兵士や彼らの遺留品が見つかることがあるそうです。
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