ポスドク夫婦の海外珍道中:ヨーロッパ生活あれこれ日記

4年3ヶ月の週末婚(イギリス&ドイツの2カ国4都市)を経て、現在ブレーメン在住。旅行、子育て、日々の生活など。

ハイキング in スイス: DAY 5 アクシデント発生!

2012-08-29 17:58:29 | 旅行


7/18(Wed)


ツェルマット滞在最終日。夕方には次の宿泊地へ移動するため、今日はハイキングはお休み。ケーブルカーや登山鉄道を使って、まだ行っていない有名観光ポイント巡りへ。



以前、ツェルマット情報を収集しているときに見つけた美しい写真に感動し、必ず見たいと思っていた「逆さマッターホルン」@Riffelsee が本日最初の行き先です。


午前の早い時間の方が綺麗な風景が見られることが多いとの情報を得ていたので、朝ご飯は食べずに出発。


ゴルナーグラード鉄道駅では予想通り日本人盛りだくさん。というか、90%日本人ツアー客。奇しくも大量の日本人に囲まれてしまった欧米人は苦笑いしてました...



車窓からみたマッターホルン。なんかスフィンクスのように見えるのは私だけ?



Riffelseeが目的だったので、終点のゴルナーグラードまでは行かず、手前のRotenbodenで下車。ここで降りたのは数人だけでした。


まずは羊さんたちにご挨拶。




ガングロ親子もお出迎えしてくれました。





そして。。。




雲ひとつない完璧なコンディション!これが見たかったのだ。



湖わきで写真撮影をしていると、一人でご旅行されているパワフルなおばさまにお会いしました。世界中を旅しているらしく、タクラマカン砂漠などの僻地も経験済みとのこと。しばし、おしゃべりしながらお互いに写真撮影。


逆さマッターホルンを見ながら、岩に座ってKapiはバナナとシリアルバーで朝ご飯。Rotaは特にいらないとのことで、バナナひとくちだけ。




山頂を見終わって降りて来た日本人ツアー客の隊列を高見の見物。



逆さマッターホルンに満足した後は、そのまま鉄道で町へ戻りました。



車窓風景。





次なるポイントはKlein Matterhorn(3883m)山頂。ツェルマットの町を縦断し、ケーブルカー乗り場へ。Zermatt - Furi - Schwarzsee - Furgg と経由し、Trockener Stegへ(ケーブルカーは乗りっぱなし@2012年夏)。そこで大型ゴンドラに乗り換えて、いざ山頂へ。山頂に着くのにトータル50分くらいはかかったかも。




今まで見て来た景色と違う荒涼とした風景。なによりマッターホルンが別の山に見える。東南壁だとイマイチ。



山頂へ着くと、一面雪景色!





スキーをしている人たちがいたり、隣の山Breithornまでの雪山トレッキングをしている人たちがいたり。











いい天気でモンブランもよく見えました。



いい景色だったので、あっちでもこっちでも写真をとりまくりのKapi。圧搾されていない場所ではズボッと足がはまるくらい雪がつもっていました。



そのころRota氏はというと、去年のイタリア/オーストリアアルプスでもそうだったのですが、高度が高い場所にくると息苦しさを感じるとのことで、呼吸を意識的にしながらゆっくりゆっくり歩いてました。少し早く動くと立ちくらみのようなめまいがするとのこと。


それでも、写真撮影の時には笑っていたので、少しすれば慣れてくるかもしれないし、山頂に長居をしなければ大丈夫だろうと思い、そう大事にはとらえていませんでした。



そろそろ帰ろうかということで、展望台とゴンドラ乗り場を結ぶ250mの長いトンネルをゆっくりと戻りました。ちょうどトンネルの中間あたりにクラインマッターホルンの本当のてっぺんへ出られるエレベータがあり、山頂に着いた時には閉っていたエレベータが今は動いているのを発見。せっかく来たから、ささっと見てきたいなと思い、Rotaに尋ねると「うーん、僕はやっぱりやめておこうかな」とのこと。そこで、一人でちゃちゃっと見てくることにし、Rotaはエレベータ前のベンチに座って待つことに。


なるべく早く下山した方がいいだろうとは思っていたので、本当に超特急で山頂見物。





行き帰りのエレベータの時間を合わせて、往復4分。



その4分の間に、Rota氏の体調が急変!!!!



いっそいで帰って来たら、エレベータ前にはベンチに仰向けで寝転がっているRota。その姿をみた瞬間は「あらあら、こんなところで寝そべっちゃって」と思ったのですが、近づいてみると「これはただ事ではない!」と認識。



「は~、思ったよりも早く帰ってきた」とホッとした表情を一瞬みせたものの、思ったようにしゃべれず、体も動かない様子。


「どうしたの!大丈夫!?」


と声をかけたものの、全然大丈夫そうではありません。ひたすら一生懸命スーッスーッと早い呼吸をしてるRota。


こりゃ大変だ。まず人を呼びに行かねば!と走り始めました。


運悪くここは250mという長いトンネルのちょうど中間地点。右と左のどちらに行くべきか、一瞬迷いましたが、スタッフが多いであろう展望レストラン側へダッシュ@3883m。レストラン兼ショップに入り、一番近い所にいたスタッフの若いお兄ちゃんをつかまえて、再びRotaのところへ。



体が動かず、手はギュッと力が入ったまま硬直し、口もほとんどしゃべれない。。。でも意識ははっきりしている模様。


と、スタッフのおにいちゃんが「すぐ戻ってくる」と言い残して、どこかへ。ほどなくして手になにかを握って、戻ってきました。


「これを食べて」


と大きめのハイチュウのようなものをRotaの口に突っ込みました。ただでさえ息苦しいだろうに、大きなハイチュウを口につっこまれたRota、すぐに口からポイしようとしたため「食べなきゃダメ!」と言われ、がんばって噛み始めました。


お兄さんに聞いた所、薬ではなくて糖分を含んだお菓子のようです。



とにかく下山しようにも体が動かないRota、「担架っ!」とひと言。
(実は展望台出口に担架が置いてあるのを二人とも見ていました)



「担架」の英単語がとっさに出てこなかったKapi、「Can we use...」と言いながら思わず何かを運ぶジェスチャーでお兄さんに聞いた所、すぐに取りに行ってくれました。(正解はストレッチャー。日本語でも言うのに。。。(汗))



しばらくして車いすを押してお兄さんが戻ってきてくれました。お兄さんを待つ間にも、通りすがりの観光客が心配して声をかけてくれたり、「足を高くするといいんだ」と手伝ってくれたり、持っていたコーヒーシュガーをくれようとしたり。いろんな人が心配してくれました。



Rotaを車いすに乗せようとした際にも、周りにいた人が手を貸してくれました。とにかく本人はまったく体が動かないので、重いのなんの。


お兄さんと一緒に車いすを押しながらゴンドラ乗り場へ。運悪く、ちょうど行ってしまったばかり。普段なら何気なく待つゴンドラも、こういうときの待ち時間は非常に長く感じました。


と、お兄さんが「〇〇を呼んでくる」と言って、どこかへ(イマイチ聞き取れず)。車いすのRotaを何気なく遠巻きに見てる下山待ちの観光客の中、この後どうすればいいのか、何をすべきかなど頭の中はフル回転。



と、ひとりの男性が声をかけてきました。


「医者は呼んだのか?」と聞かれ、「さっきのお兄ちゃんは『ここには医者はいない』と言っていたのに」などと思っていたところ、そのおじさんはRotaの脈をとったりして、症状を確認しはじめました。そして、持って来たリュックを開くと酸素ボンベを取り出しました。


この時点でようやく、「あー、よかった」と少々安心したKapi。というのも、スタッフ証をつけていたわけではなかったので、単なる親切な通りすがりの医師免許を持つおじさんなのか、この山のスタッフなのかわからなかったのです。



どうやらレストランのお兄ちゃんは、このおじさんに連絡をしてくれていたようです。


その後、一般のお客さんたちと一緒にゴンドラに乗り、着いた先には別のおじさんが待機してくれていました。ゴンドラに乗り合わせた人たちは、変な形のまま固まっている指やだらんとした頭で酸素マスクをして車いすに乗っているRotaを見てびっくりしたことでしょう。


乗り換えのケーブルカー乗り場まで二人目のおじさんと一緒に行き、今度はまた別の若い兄ちゃん2人が一緒にケーブルカーに乗り込んでくれ、車いすの乗り入れを手伝ってくれました。(後から思うに、この二人の兄ちゃんはたまたま下山するタイミングだったスタッフさんだと思われます)



このケーブルカーが長かった~。本来ならばマッターホルンが目の前に見えるいい景色ですが、それどころではありません。若い兄ちゃん達に「話しかけた方がいい」と言われ、でも何を話したらいいかよくわからず、とりあえず「今どこどこらへんだよ」「もうすぐシュバルツゼーだよ」などと話しかけてました。


対するRotaは、


「腕が~。。。」「足が~。。。」



と訴えてくるものの、腕をどうして欲しいのか、足が何なのか、こちらにはうまく伝わりません。


どうやら足が車いすから落ちそうになっていると言いたいらしいことがわかり、片足を持ち上げてひっぱり上げようとすると、重くてびっくり。



「介護って大変だ」と心底思いました。



長い苦痛のケーブルカーがようやく終わり、ツェルマットの町に到着すると、山頂から連絡を受けていた救急車が待機してくれていました。若い女性と男性の救急隊員です。



女性の隊員さんにまず言われたのが「呼吸の仕方がよくないから、ゆっくり吸って、1-2秒息止めて、ゆっくり吐いて~」という呼吸法。


それをしばらく続けた後、「どう?気分は?」と聞かれ、



「あなたに会ったら、楽になった」



まるで口説き文句のような発言に思わず吹き出しそうになってしまったKapiです。



それから朝食に何を食べたかを聞かれた際、バナナひと口しか食べていないことを告げると、高い山に行く時にはしっかり食べて、しっかり水分も取って行かないとダメだと言われてました。Kapiはバナナとシリアルバー食べてたし、そもそも高度変化には比較的強いらしく体調の変化は全くありませんでしたが、高度に敏感なRotaは今後気をつけないとダメですね。




そんなこんなで少しは状態がましになったRota、山頂のときよりもしゃべれるようになり、自分で状況を説明(私は何が起こったのか目撃していなかったし)。しかし、体はまだうまく動かないようです。



救急車付属のでっかいストレッチャーに乗せられ、町のお医者さんの所へ。



Kapiは助手席に乗ったのですが、後部とのしきりにある小窓から女性隊員さんと雑談しているのが聞こえてきました。ドライバーの男性隊員さんも「大丈夫だと思うよ」と話しかけてくれました。後からきいたところ、雑談しながら血中酸素濃度のチェックなどをしていたとのこと。


数分でお医者に到着。見た目は普通のお家のような小さな医院です。Rotaはストレッチャーに乗ったまま診察室へ。


Kapiは男性隊員さんとお会計の話と相成りました。救急車の出動料金として250スイスフランをクレジットカードで支払いました。医療費にかかるすべての料金は事後清算となるとのことで、領収書など保険の請求に必要な書類をまとめて封筒に入れてくれました。


その後、Rotaがいる診察室に入ると、ベッドに横になってましたが、すでに初期診察を終えており、本人もだいぶ楽になったようです。その後、血液検査と心電図をとり、一本注射を打たれました。何の薬かと聞くと、アスピリンとのこと。どういう効果があるのか、そもそも効果があったのかは、本人曰く不明でしたが。


血液検査の結果が出るまで、しばらく待っててと言われ、そのまま診察室で待機。部屋があったかいし、バタバタが一段落したこともあり、二人ともウトウトしちゃいました。


心電図も血液検査も問題なし。山頂にいるときに、腕のしびれがひどく動かせない状態を見て「心臓発作かもしれない」なんて言われてたのですが、これでひと安心です。診断は、高山病ではなくて「過呼吸」とのこと。「息を一生懸命吸わなくちゃ」という思いが強すぎたために起こった過呼吸でしょうか。しかし、過呼吸であんな重病人のような状態になってしまうとは怖いですね。



帰る時には若干の手のしびれがあるものの、普通に歩けるようになっていました。お医者さんにも明日からハイキングしてもいいとお墨付きをもらいました。


会計を終え、タクシーを呼んでもらってホテルへ。本人は歩いて帰れると言っていましたが、途中で座り込まれてもこちらが困るし。



ホテルへの道中、今後の予定を相談。当初の予定では夕方に次の宿泊地Fieschへ移動し、そこで2泊することになっていましたが、こんな状態で強行する気はありません。そこで、Fiesch行きを今回はやめて、ツェルマットに2泊延泊することにしました。明日一日ゆっくりして、気持ちも新たに旅行を再開することに。



ホテル到着後、すぐにフロントで2泊延長できるかを聞いた所、今日はひと部屋空いているけれど、明日は満室とのこと。荷物はこのホテルに預かってもらっていたし、ひとまず今晩はこのまま宿泊することに。



部屋に帰って来たのが、夕方5時すぎ。今夜の食料を調達すべく、Rotaを部屋に残し、買い出しへ。その前にホテルのフロントで、この周辺で高すぎない料金で泊まれるホテルはないかと聞いた所(ツェルマットは高級ホテルが多い!)、快く調べておいてくれるとのお返事。そして、Fieschの宿にキャンセルの電話をし、スーパーで買い物して帰ってくると、フロントの人が同じランクのホテルで今泊まっている料金と同じ金額という特別料金(!)で明日のホテルを予約してくれていました。フロントの人がいい人でよかった~。




そんなこんなで予想外のツェルマット6泊となりました。

それにしても、いろいろと写真撮ってないで、もっと早くに下山していたらRotaがこんなに辛い状況にはならなかっただろうに。。。とひとり猛省。今思い返しても、あんな姿はもう見たくないです。



ひとり密かに反省していたKapiにさらなる追い打ちが。


夜、Rota氏がこう言ってきました。



「昼間、相当あせっていたようだね。英語がむちゃくちゃだったよ。」




。。。。。。。





ダブルパーンチ!!!!!!!





たしかにそうかもしれません。自分が何をしゃべったのか全く覚えてないのです。でも、(いつも以上に)言葉がうまくでてこなくてもどかしく思っていたのは覚えています。


緊急時に役に立たないようではダメですね。




突然のアクシデント発生に脳みそフル回転、しかもトンネルダッシュ@3883m。どうやら脳の言語分野が活性化するには酸素が薄すぎたようです。(と、言い訳しておきます)




かたや、体は動かない&口も動かないRotaは酸素が脳に集中して送り込まれていたようで、頭は非常にクリアーだったそうな。自分では「こう言えばいい」「こう説明しよう」と思っているにも関わらず、口が動かない。しかも、相方の会話を聞いていると「それじゃ通じない!」とイライラ。




すんません。




言葉で伝えようとすると、Kapiが思ったほど顔を近づけてこないためにイライラ。後からこのことを指摘されて思い返してみると、音ではなくて唇の動きで何を言おうとしているのかを読み取ろうとしていたことに自分で気がつきました。



体力勝負や双方にフラストレーションが溜まること等、介護の大変さを垣間みるいい体験になりました。



ま、とにかく無事に帰ってこられてよかったということで、この日の出来事を終わりにしましょう。





参考までに、救助経費情報:

医療費(診察費、検査費等) 427CHF
山岳救助費(人件費、酸素ボンベ等だと思われる)250CHF(一律)
救急車 250CHF
総額 927CHF


旅行後、すぐに保険の手続きをしたらなんと4営業日で全額が振り込まれました。早すぎるくらい早い対応でびっくり。旅行保険(ひとり21ユーロ)に入っておいて本当によかった~。



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ハイキング in スイス: DAY 4

2012-08-16 22:11:26 | 旅行
スイスのハイキング報告のつづき。


7/17 (Tue)


コース:Ottafe (Täsch)~Ober Sattla~Tuftern~Sunnegga
所要時間:6時間20分(休憩、写真撮影、その他諸々含む)



(画像クリックで拡大) Map from Hiking in Switzerland

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突然ですが、問題です。

この日の朝、体のある部分に異変が!

それはどこでしょう?


1 鼻
2 足首
3 耳









正解は、、、耳。
「なんか耳の裏がチクチクするなー」なんて思いながら、鏡を見てみると、なんと輪郭部分が真っ赤になっててツルンと皮が剥けてます。。。どうやら日焼けしすぎてしまったようです。耳の裏に日焼け止め塗るの忘れてた。日差しの強さを痛感。


持参していたオロナインをたっぷり塗って応急処置。



さてさて、今日はツェルマットの隣の村Täschがスタート地点です。



電車に乗って、ひと駅隣へ。


事前調査のとおり、Täsch駅前のインフォメーションで乗り合いタクシーを待ち、他のハイカー達と一緒に山あいにある村Ottafeへ。1日3便(9.30、10.30、16.40)で一人10フラン、予約不要(2012年夏)。せまい山道をガンガン飛ばすドライバーのおじさんにびっくり。対向車が来ても、慣れたハンドルさばきで崖っぷちに寄せて待避。感心しちゃいました。







15分くらいでOttafeの村に到着。同じワゴン車に乗り合わせた他の人たちはほとんどが一番ポピュラーなハイキングコースEuropawegへ行くようですが、我々は最初にひと山登ってツェルマット方面へ向かいます。

乗り合いタクシーを降りてすぐに分かれ道の標識。



標識に従って、谷奥へ向かう方向に小川にそって野原を歩きます。





。。。少し行けば山に向かう登りのコースがあるはずなのに。。。ない。。。なんかおかしいぞ、これは。。。


地形図を見てみると、明らかに予定のコースよりも谷奥に来ていることが判明。いきなりコースを見失うとはびっくりです。しかも、標識があったのにもかかわらず。でも、標識が指し示す左に向かう道は一本しかなかったのになぁ。



とにかく最初の地点まで戻ることに。戻る途中で、目指す山の山頂へ向かう一本の細い道を発見。なんと標識のあったところから間違ってました。左へ向かうのではなく、標識のところを正面に向かって登るのが正解。でも、標識まで戻るとやっぱり本来のコースがよくわからず、少し上の方に見えているコースまで適当に歩いて無事合流。



というわけで、30分の予想外ウォーミングアップを経て、ようやくスタート(10:40)。



いきなり結構な急斜面が続きます。


村との高低差が感じられるでしょうか。



細い道に沿って、ひたすら登ります。例によって、まわりには誰もいません。はるか下にEuropawegを行くハイカー達が見えました。



のぼること1時間半、ようやくOber Sattla山頂(2693m、正確には頂上直下)に到着。



ようやくマッターホルンがお目見え。




少し休憩後、まだお昼には早かったので、もう少し進むことに。



高山植物がいろいろ。



マッターホルンが見える岩場でお昼休憩。




休憩中に後ろから1組、さらに我々がこの後向かうツェルマット方面から1組のハイカーが現れ、みんな岩場で休憩タイムとなりました。



ランチ後はツェルマット方向に向かって下山開始。ストック大活躍です。




野生のエーデルワイス発見。




ちょいちょい歩きにくいガレ場があったりして、平坦そうなEuropawegを行くよりも断然楽しいし、マッターホルンを見ながら歩くハイキングはやはり気持ちがいい!





ツェルマットが見えてきました。





パラグライダー発見。気持ち良さそうだなー。










最後はEuropawegと合流し、Tufternに無事到着(16:10)。




おやつ休憩でアップルパイ。

お味は普通。Findelnのアップルパイの方が断然おいしい。





その後、Sunneggaまでは平坦な道をテクテク。Sunneggaからは地下ケーブルカーでツェルマット村に戻りました。






ツェルマット名物「ヤギの行進」。


17:00 直接ホテルに戻るには時間が早すぎるなと思い、そのままマッターホルンミュージアムへ。閉館は6時だったので、1時間くらい見られました。ツェルマット滞在中に一度は訪れたかったところです。ちなみにリュックやストックは受付近くにあるロッカーに預けられました(コイン式。使用後にコインは返却されます)。






昔の生活様式などが見られるミュージアムですが、やはり一番見たかったのはマッターホルン登山の歴史!まず最初に足を運び、ざっと他の箇所を見てから、再度マッターホルンコーナーに戻って、じっくり拝見。マッターホルンの地質学についてもお勉強できて、満足。






マッターホルン制覇のために起こった悲劇、ルート開拓、そして最近の最短時間での登山記録。非常に興味深かったです。



閉館時間にミュージアムをあとにし、ホテルへ帰りました。この日の夕食はメインストリート沿いのレストラン。入り口近くにいるのはほとんど欧米人で「おっ、メインストリート沿いなのに珍しく日本人がいないぞ」と思っていたら、案内された奥の方にワンサカ団体さんがいらっしゃいました。。。店員さんの印象もあんまりよくなかったし、やはりメインストリートは今後避けるべしと密かに思った夕食でした。



(つづく)
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オリンピック観戦 なでしこ決勝

2012-08-15 22:19:15 | ドイツ生活

ハイキング報告、一時中断しております。

なぜなら、オリンピックだったから。



しかし、毎日楽しみにしていたオリンピックが終わってしまいました。。。日本ならメダリストの特集番組とかでまだオリンピック余波がありそうでうらやましい。


となれば、勝手に余波を作りましょう!





じゃーん!実は女子サッカー決勝戦の応援に行っておりました。


ご近所のイギリスで開催となれば、しかも住んでいたロンドンとなれば行かない手はありません。なでしこに出会えるとは思っていなかった決勝戦、せっかく行くなら表彰式を見たいと思ってチケットを買って大正解でした!








周囲はアメリカの応援が多い中、がんばって応援してました。日本人じゃないのに、なでしこを応援してくれるドイツ人のお父さん(娘たちはアメリカの応援)や、「ジャポ~ン」と応援してくれるフランス人のおばさんがいて、すごく嬉しかったです。会場全体の応援では、ほぼひっきりなしに「ニッポン!チャチャチャ!」と大声援が繰りひろげられました。





結果は2-1で負けてしまいましたが、とてもいい試合を見せてもらい、負けても清々しい気分でいられるというのはなかなかないことかもしれません。



アメリカ勝利の瞬間。



生のなでしこを見ることができて本当によかった。ほんとに仲が良くて、いいチームだったんだなというのをすごく感じました。



表彰式登場。みんな嬉しそう。銀メダル、おめでとう!!



こういう時に真っ先に後ろにも顔を向けてくれる宮間選手!



人生初のオリンピック観戦、しかも表彰式で日の丸を見ることができるなんて、ほんと素晴らしい日でした。ホント楽しかったなぁ。



おまけ。

試合終了後、松岡修造氏をおみかけしました。色が黒くて、テレビで見たまんまでした。





次回はハイキング報告に戻りまーす。
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ハイキング in スイス: DAY 3

2012-08-02 19:29:18 | 旅行

7/16 (Mon)

コース:Schwarzsee ~ Hörnlihütte
所要時間:往復6時間(休憩、写真撮影、その他諸々含む。標準約4-5時間)



(画像クリックで拡大) Map from Hiking in Switzerland


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この日が一番天気が良さそうという天気予報を信じて、今回のメインイベント「ヘルンリヒュッテ往復」敢行です!標高4478mのマッターホルンの肩(腰?)にあるヘルンリヒュッテ(3260m)はマッターホルン登頂のベースキャンプになっている所。ツェルマット4連泊にしたのも、ヘルンリヒュッテには絶対に晴れた日に登りたいという思いがあったから。


まずはツェルマットからシュバルツゼー(2583m)までゴンドラで上がり、いざ出発(10:15)!



シュバルツゼー。


最初はなだらかな上り坂でしたが、10分くらいするとこんな感じ↓。




少し雲が出ています。日差しはかなり強い。



登る、登る~。ひたすら登る~。ストックを使うとやっぱり楽。


40分くらいでヒルリ(Hirli 2780m)到着。



このあたりから草花がなくなって、ガレキと岩の世界。



さらに進むと、岩壁に沿って鉄の階段が出現!
あちこちのウェブサイトに出てていた有名な「鉄の階段」。どんなアドベンチャーが待ち受けているのかと思っていましたが、いたって普通でちょっとがっかり。非常に歩きやすかったです。


真横にでっかい露頭を見ながらのハイキング、元地質屋の血が騒ぎます(^^)


最初は地形的にマッターホルンが見えなかったのですが、尾根をまたいで北側にでると、ようやくご対面!


本日の目的地ヘルンリヒュッテがついに見えたー!(マッターホルンの手前にある小山のてっぺん)


もう少し解説しておきますと、ここが目的地。

(翌々日に撮影)




ヘルンリヒュッテに近づくにつれ、ガレキが増えていきます。急なところはロープをつたって登って行きます。

たのしーい!


少し歩くとヒーヒーハーハーなところですが、いかにも「山屋」という感じで大きなバックパックにヘルメットとザイルをぶらさげた人たちがタッタカ登ってきます。もちろん道ゆずりましたよ。明日、頂上までアタックするんでしょうね。「がんばってくださーい」と思いつつ彼らの背中を見送りました。





ヘルンリヒュッテまであと少しというところにさしかかった時、すぐ近くで爆音が聞こえてきました。ヘリコプターです!


なんだなんだ?と見上げると、ヘルンリヒュッテの脇あたりから一台のヘリが飛びたちました。



よくみると、、、



人がぶら下がってる!



しばらく立ち止まって、様子を見ることに。



ヘリはマッターホルンの頂上に向かっています。頂上直上でホバリングした後、ヘルンリヒュッテまで戻ってきました。




人が二人増えてる!!


どうやら救助に向かっていたようです。なんらかのケガをしたのでしょうか。。。ヒュッテでしばらく待機したあと、ヘリは爆音だけを残して去って行きました。


山岳救助の現場を目の当たりにし、びっくりです。さすがは4000m級。



13:05 ついにヘルンリヒュッテ到着!2時間45分かかりました。



マッターホルンが近いっ。


頂上についたときには汗だくです。ヒュッテでスープを飲んで休憩です。



Soup of the Dayのカレースープ。おいしかった~。


迫力あるマッターホルンを見ながら、30分くらいのんびりしました。午前中にはちょこちょこあった雲はすっかり消え、これ以上ないくらいの快晴です。カメラの望遠で壁を登っている人たちがいないか探しましたが、全然見つけられませんでした。


それにしても、よくこんな垂直に近い壁を登るなぁ。。。


休憩後はヒュッテの少し奥にある北壁(北東壁?)とりつき地点まで行ってみることに。



一歩一歩残雪を踏みしめながら壁に向かうKapi。


そして。。。




果敢にもマッターホルン北壁に挑みました!(三歩だけ)



もう大満足!



2人組のおじさん達が現れ、ひょいひょいっとロープを登り、あっという間に岩陰でみえないところまで行ってしまわれ、クライマーってすごいなと感心しきりです。



結局ヘルンリヒュッテ周辺で2時間近く過ごし、離れがたい思いをかかえつつ下山開始(14:54)。



帰りは登りと同じ道を戻ります。



さすがに下から登ってくる一般ハイカーが少なくなってきましたが、その代わりにフル装備のクライマー達が登って来ます。明日、頂上アタックするのでしょうね。

自分たちが登りの時には気がつきませんでしたが(ヒーヒー言ってて余裕なし)、かっこ良くキメたクライマーにも、それなりにヒーヒーハーハー言っている人がいました(笑)がんばれー。


16:35 無事シュバルツゼーまで戻ってきました。

ゴンドラに乗って、下界へ。



この日の夕食は路地を一本入ったレストランへ。よく動いた後なので、お肉料理がおいしいこと!料理も雰囲気もとてもよいお店でした(日本人ゼロ)。次回ツェルマットに来たら、また立ち寄りたいところです。


というわけで、メインイベントのヘルンリヒュッテ往復、大成功です☆





コメント (4)
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ハイキング in スイス: DAY 2

2012-08-01 11:03:02 | 旅行


さぁ、いよいよハイキング!
写真満載で行きますよ~。


7/15 (Sun)


コース:Sunnegga - Stellisee - Fluh - Grünsee - Findeln - Zermatt
所要時間:約10時間(休憩、写真撮影、その他もろもろ含む。)
<注>のんびりモードで歩いていることが多いので、万が一このブログを参考にハイキングを考えている方がいる場合は、ご注意を。ちなみに標準は6-7時間くらいらしいです)


(画像クリックで拡大)Map from Hiking in Switzerland

ーーーーーーーーー

8:45 スネガへ上がる地下ケーブルカーの駅へ。昨日購入したピークパスもちゃんと使えました。なんと、乗客すべて日本人!!!ちょうど団体さんとかぶってしまったようです。



スネガ駅。雲が出ていて、マッターホルンは頂上付近しか見えず。


数分でスネガ駅到着(2288m)。ちょっと肌寒いのでレインウェアのズボンを着用。昨日買ったストックも用意し、準備万端。

9:00 ケーブルカー駅の周辺が工事中のため、行きたいコースにどこから入ればよいのかいまいちわからず、とりあえず団体さんとは逆方向の上へ登ることに。ひたすら上り坂。

本当はMurmelweg(マーモットの道)というコースに入りたかったのですが、どうやらそれよりさらに上側のコース(Blauherdのケーブルカー駅に出るコース)に来てしまったことが判明。でも行きつく先は同じなので、そのまま続行です。



Blauherdケーブルカー駅(2571m)ではガングロ羊がお出迎え。(本名はBlacknose sheep)



Blauherdから下側に向かう道をたどり、ようやく本来のMurmelwegに合流。



見える範囲には誰もおらず、贅沢にも景色を2人占め。



遠くに氷河が見えてきました。




第一の湖 Stelliseeには小魚がいっぱい。思わず、「天ぷらにしたら美味しそう♪」と思ってしまった食いしん坊万歳なKapiであります。



このあたりから天気がどんどん良くなってきました!


マッターホルン見えた~。



11:30 山小屋Fluealp hütte到着。Hütteでおいしそうなランチを食べている人を横目に、我々は小屋のわきで小休憩。



モレーン(氷河堆積物)に沿ってさらに奥に進みます。小さな湖があるところでモレーンを登ると。。。





おーっ、氷河の先端が目の前に出現!



ここから先は本格的なアルパインルートになるので、今度はUターンする方向へ、マッターホルンを正面に見ながらモレーン上を進みます。



モレーンのてっぺん。てっぺんに沿って細い道を歩きます。すぐ左側は急な崖。写真右端に人がいるのですが、わかりますか?結構高さのあるモレーンです。高所恐怖症の人はもしかしたらダメかも。


13:00 モレーンの上でマッターホルンを見ながらお昼タ~イム。今日は持参のサンドイッチ(made in ホテルの朝食(秘))。素晴らしい景色を2人占めしながら食べるランチ、なんて贅沢なんでしょ☆



高山植物もいっぱい。



マッターホルンをバックに、やっほ~い。


その後もモレーンの上をテクテク。


と、視界の端で何かが動きました。見ると、アルプスマーモット!!去年は見られなかった野生のマーモットとついに遭遇です!


が、こちらの気配を感じて巣穴に一目散に逃げ帰ってしまいました。


しかし、せっかくのチャンスを逃すわけには行きません!マーモット相手に持久戦開始です。岩の上に座り、カメラを構え、息をひそめること10数分。



キターッ!



もう一匹キターッ!


満足です!




というわけで、ハイキング続行。


気持ちよいモレーンの上のコースも終わり、次は湖巡りのコースに入ります。モレーンを降りると、とたんに広くて歩きやすい道にかわりました。


Grindjeseeの脇を通り、川を渡って対岸へ。





対岸から見たモレーン。この上を歩いてました。



名前のとおり、本当に緑色をしたGrünsee。


Grünseeの少し先までは平坦な道を歩き、その先は再び少し傾斜のある中級者コースへ。瓦礫が多く、一列で歩くような狭い道を上からマウンテンバイクが走って来てびっくり。結構なスピードで追いつき、さらりと追い越して行きました。下手すると大けがするようなところで、コントロールが難しそう。


人口湖であるMosjesee(正直、たいしたことない)の脇を通り、さらに歩きます。



ようやくFindelnの集落が見えてきました。



事前調査によると、Findelnにおいしいアップルパイが食べられるカフェがあるとのこと。そこに行くのを楽しみにして歩いていたと言っても過言ではありません。


が、Findelnの集落に入ると、十字路にさしかかりました。お店の正確な場所はわからなかったので、さてどうするべ。。。


時間はもう夕方5時前。もしかしたらカフェはもう閉店時間かもしれないし、そろそろいい時間になってきているので、今回はカフェの捜索は諦めて、ツェルマットに戻る方向へ歩くことに。ペースに寄っては朝出発したスネガに戻るルートも考えていたのですが、最終ケーブルカー(18:00)にギリギリ間に合うかどうかという感じだったので、やめました。途中で道に迷ったら困るし。


というわけで、標識に従ってツェルマット方向へ歩いていると。。。





偶然にも探していたカフェ発見!!やったー!
日頃の行いの良さが表れたようです(^_^)


お店の人に「もう食事メニューは終わりだよ」と言われましたが、ケーキがあるかどうか聞いた所、最後の一個のアップルパイがあるとのこと!ラッキー!



というわけで、めでたくアップルパイに出会えました♡
評判どおり、おいしかったー。


マッターホルンを見ながら至福の時間を過ごし、結局45分くらいまったりと休憩。


「もっとゆっくりのんびりした~い」と後ろ髪を引かれつつ、再び歩き始めました。ツェルマットまではもう少しです。



最後は緑のきれいな森の中。


森を抜けたところで登山鉄道の踏切にさしかかりました。列車が来ないかしばらく待つものの、残念ながら気配なし。あきらめて坂を降りていると、どこからか金属音がする気がします。。。


列車だっ!


二人して瞬時にきびすを返し、坂を駆け上がり、カメラをスタンバイ。。。



ギリギリ間に合ったー。下から駆け上がってくるアジア人二人を見て運転手さんが驚いていたかもしれません(笑)



ツェルマットの村に入ったのが18:45。無事帰ってきました。

ホテルに帰り、シャワーを浴びてさっぱりし、初日やりきった感でいっぱいでレストランを探す気力がなかったので、メインストリートにある「日本のカレーあります」看板のかかっているところで夕ご飯。カレーの評価は。。。ご想像におまかせします。とりあえず日本人いっぱいでした。


とってもよく歩いた充実のハイキング初日。お天気もどんどん回復し、一日で腕と手がこんがりといい色に。特にストックを持っているため手の甲(親指と人差し指の間)がヒリヒリです。


天気が一番良さそうな明日も楽しみだなー。


(つづく)






コメント
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