この記事では、深谷市の櫛引台地上にある人見氏館跡について書きたいと思います。
調査日は2018年08月17日です。
深谷市の南部には櫛引台地という沖積大地があります。普通よく聞くのは洪積台地ですが、
沖積大地とは洪積世よりも新しい沖積世に河川などの作用で形成されたものだそうです。
一面、関東ロームの赤土が広がっており、水に不便しただろうなと思わされます。
人見氏は猪俣党の支族です。人見氏は『太平記』の人見光行入道恩阿が知られていますが、
対楠木正成戦「赤坂合戦」における恩阿の討死後、丹波国に移りました。
人見氏館は上杉氏の支城としてさらに整備されました。
人見氏館の北側に川が流れており、その河川に沿うように館跡が展開しています。
また、この河川が自然の水堀として館の防御機能に組み込まれていたようです。
川沿いに歩けば、館跡が概観できます。
東側の遺構は劣化が著しいですが、西側に行くほどはっきりと残っています。
それでは、東端の一番大きな郭、解説板の一番下の郭から見ていきましょう。
東側の土塁の多くは民家の敷地内にあり、外側からみると、竹林や雑木林の中に土塁が見られます。
東側の郭は大部分が宅地に噛まれてしまったようなので、河川沿いを適度に飛ばして歩いていくと、
先ほどの解説板がある三つ目の郭の中間部分、の道端にたどり着きます。
地図的には、二つ目の郭の東端にも思えるのですが、郭を区切る堀と土塁がないので、
一つ目の郭の中間だろうと判断します。
この辺りは二重土塁になっているのがわかります。
二つ目の郭に向います。二つ目の郭の東側の付近には竹が多く生えています。
ここで館内は土塁と空堀に区切られており、どうもここが二つ目の郭の東端なんだと分かります。
西に向ってどんどん歩きます。すぐに三つ目の郭に到着です。
この辺りに来ると人家が減り、郭内では竹林が風にそよいでいるだけです。
さて、館跡の西端にいくと、空堀跡が見られます。草刈りをしたようで、よくわかります。
人見氏館跡は、遺構の70%程度がすでに失われており、北側の小河川沿いに遺構が残されている程度です。
それから、二つ目の郭の中に周囲を囲む土塁と堀とは異なる遺構がのこっていることが記されていますが、
解説板では、その場所がわかりにくいです。私も、現場ではわかりませんでした。
地図で確認すると、二つ目の郭の中、看板のある小道沿いのもう1本向う、
川沿いに竹林のある小道を郭内に上がって、民家の前付近にあると思われます。
調査日は2018年08月17日です。
深谷市の南部には櫛引台地という沖積大地があります。普通よく聞くのは洪積台地ですが、
沖積大地とは洪積世よりも新しい沖積世に河川などの作用で形成されたものだそうです。
一面、関東ロームの赤土が広がっており、水に不便しただろうなと思わされます。
人見氏は猪俣党の支族です。人見氏は『太平記』の人見光行入道恩阿が知られていますが、
対楠木正成戦「赤坂合戦」における恩阿の討死後、丹波国に移りました。
人見氏館は上杉氏の支城としてさらに整備されました。
人見氏館の北側に川が流れており、その河川に沿うように館跡が展開しています。
また、この河川が自然の水堀として館の防御機能に組み込まれていたようです。
川沿いに歩けば、館跡が概観できます。
東側の遺構は劣化が著しいですが、西側に行くほどはっきりと残っています。
それでは、東端の一番大きな郭、解説板の一番下の郭から見ていきましょう。
東側の土塁の多くは民家の敷地内にあり、外側からみると、竹林や雑木林の中に土塁が見られます。
東側の郭は大部分が宅地に噛まれてしまったようなので、河川沿いを適度に飛ばして歩いていくと、
先ほどの解説板がある三つ目の郭の中間部分、の道端にたどり着きます。
地図的には、二つ目の郭の東端にも思えるのですが、郭を区切る堀と土塁がないので、
一つ目の郭の中間だろうと判断します。
この辺りは二重土塁になっているのがわかります。
二つ目の郭に向います。二つ目の郭の東側の付近には竹が多く生えています。
ここで館内は土塁と空堀に区切られており、どうもここが二つ目の郭の東端なんだと分かります。
西に向ってどんどん歩きます。すぐに三つ目の郭に到着です。
この辺りに来ると人家が減り、郭内では竹林が風にそよいでいるだけです。
さて、館跡の西端にいくと、空堀跡が見られます。草刈りをしたようで、よくわかります。
人見氏館跡は、遺構の70%程度がすでに失われており、北側の小河川沿いに遺構が残されている程度です。
それから、二つ目の郭の中に周囲を囲む土塁と堀とは異なる遺構がのこっていることが記されていますが、
解説板では、その場所がわかりにくいです。私も、現場ではわかりませんでした。
地図で確認すると、二つ目の郭の中、看板のある小道沿いのもう1本向う、
川沿いに竹林のある小道を郭内に上がって、民家の前付近にあると思われます。
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