暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

忍城 (現況)

2017-09-17 22:29:41 | 城館跡探訪
『のぼうの城』で、今や天下の名城として名声を高めた忍城ですが、

現在の城は1988年に本丸跡とその周辺部分に再建された櫓で、内部は郷土博物館になっています。

私が初めて忍城を訪れたころは、本丸跡は野球場でした。

遺構そのものは、水城公園周辺に多数の水堀が残っているほか、

125号線を挟んで向かい側に土塁と時の鐘、諏訪神社、東照宮の裏に水堀が残されていました。

現在、観光スポットになっている櫓や水堀は、本来の忍城の遺構と直接関係のないものと

なっているのは残念なことだと思います。

『のぼうの城』の「のぼう」は、熊谷では「のんぼう」と「ん」の部分にアクセントを置いて読むのが正しく、

「のぼう」では違和感しか感じないのですが、行田では「のぼう」が正しいのか?

忍城は豊臣勢との攻防戦がやはり有名ですが、わたしの中では長尾景虎(上杉謙信)との戦いで、

当時から、毘沙門天の化身として名をとどろかせていた景虎を恐れた城兵が、

例のごとく最前線に乗り出してきた景虎を攻撃することができず、秘策として銀の弾丸を鋳造した

暗殺部隊を送り込むという話が好きでした。

当時、「神仏」に擬せられることのすさまじさがはっきりとイメージできる話だと思います。











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