後袈裟丸山・山頂の奥から振り返って
疲れているというのに、山頂の直前は急登だ
途中で出会った二人連れは、上は小雨が降っているから引き返して来た
と言っていたが、なるほど良く滑る。
立木や笹につかまり、ようやく登った。
山頂付近のシャクナゲは、まばらに咲いているだけで、途中で見た
華やかさは無かった。
時間は午後の2時をとっくに過ぎていた。
霧に覆われて展望は無い、八反張に行くか迷ったが、どうしても
確かめたい花があった。
雨で濡れた膝丈の笹原をゆっくりと下る。
最近登山道の手入れをしていないようで、腰ほども有る笹原もあり
手でかき分けないと、道がどこか判らない有様だった。
しかも、滑ったら最後、どこまでも転げ落ちそうな急斜面である。
濡れた笹とぬかるみで、ズボンはドロだらけになった。
笹につかまり、一歩一歩確かめて降りていく。
それほど気をつけていたのに、滑ってよろめいた瞬間、笹に隠れた
倒木の枝に、すねをぶっつけてしまった。
とっさに笹につかまって、体は立て直したが、足の痛さは堪えた。
(後で自宅の風呂場で見たら、少し傷になり出血していた)
それほどまでにして降りたのに、目当ての花は蕾だった。
八反張のコルに咲く峰桜?とアカヤシオ
長居は無用と、再び笹につかまりながら山頂に戻ったら
もう午後の3時に近かった。
こんな時間に山にいるのは私だけだろう。どこにも人の気配は無かった。
一人での山登りで危ないのは、怪我で動けなくなる事だ
自分で言い聞かせて、注意深く下る。
それにしても長い道のりである。
ザックにつけた鈴の音だけが道連れであった。
咲き誇るシャクナゲとツツジに励まされて
ようやく八重樺原にたどり着いたときは、正直ホッとした。
登山口までの長い階段で、膝の裏が痛かったが、無事に帰った
安堵感が有った。
夕方5時、登山口に到着した。
車の脇に一人立っている人がいたので、何かと思ったら
車のバッテリーあがったという釣り人だった。
他の車は一台も無かった。
おしまい。
前日、草刈りしたのがひびいて、寝坊してしまい、出遅れたのが
事の始まりでした。チャンチャン。(笑)
このところ草刈りで忙しいので、仕方がない。
以下はオマケの写真。
若い木を背負って立つ、枯れ木の根っこ
明日は我が身です。落ちた花で飾られていた