花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

浄土平に秋の花を探して

2012年09月09日 | 登山

浄土平の秋の花を前景にして一切経山の前衛 (山頂はここから見えない)
黄色はミヤマアキノキリンソウ、青紫はエゾオヤマリンドウ
桶沼の前の湿原から撮影


金曜日の夕方、団地の空き地(自宅前)の草刈りをしていたら
花友からメールが来た。
もう一人の花友から明日、那須か浄土平に行くという連絡が
来たから、一緒に行きませんかという。
あまりにも急な事なので「起きられたら行きます」と言う
頼りない返事をした。

那須で足慣らしをしたとはいえ、まだ体調に不安もあったし
それに自室の工事のため、登山道具や書籍など、手当たり次第に
段ボールに詰め込んで運び出し、いまだに整理していない。

大あわてで登山の準備をした。
との箱に入れたか判らないので、準備が終わったのは夜の11時
だった。最悪である。

8日の早朝4時、目覚ましの音でやっと起きた。
寝たような寝ないような中途半端な睡眠で、頭がボウっとしていた

顔を洗いながらお湯を沸かし、コーヒーをいれた。
パソコンで天気図を確認すると、東北の方が天気が良い。
ははあ、これは浄土平になるなと思ったら、やっぱりそうだった。

花友Kさんの運転する車で5時半に出発した。
同乗は、Kさんのお父さんと花友のIさん、それに私
常磐、磐越、東北道経由で、予想通りの浄土平である。

9時過ぎに浄土平ビジターセンター前に着いた。

有料道路大駐車場も、無料開放されているのに、土曜日にも
関わらず車は少なかった。
原発事故のせいだろうか、それとも花の少ない時期のせいか

車から降りると、日差しが有るものの半袖では涼しい位の風だった
目の前の吾妻小富士は、早くも火口壁を巡る人影があり、登山道を
上り下りする人が続いていた。

全員でトイレに寄り、ゆっくり支度して出発したのは9時半過ぎ
だった。
浄土平の湿原には、木道が張り巡らされ、観光客でも高山植物を
見ることができる。


浄土平の湿原の木道、駐車場から直接入れる


浄土平湿原の成り立ちの説明版が木道に設置されている
この説明版に名前が載っていないが、この時期はエゾリンドウや
エゾオヤマリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ウメバチソウ
シラネニンジンなどが咲いていた。


湿原から見る一切経山の一角、大穴と呼ばれる噴気孔があり
有毒ガスが今でも噴煙を上げているため、こちら側からの
登山道は閉鎖されて、立ち入り禁止となった。左の山は蓬莱山


湿原に咲くエゾオヤマリンドウとエゾリンドウ


真ん中がエゾリンドウ、左右がエゾオヤマリンドウ


一切経山への閉鎖された登山道入口の様子

湿原の木道から本来の登山ルートに戻ると、ヤマハハコの群落や
エゾオヤマリンドウの群落が、道の脇に咲いている。

エゾオヤマリンドウとヤマハハコの群落


ハンノキの日陰でヤマハハコが新鮮だった。


クロヅルも実が付いていた


やがて登山道の入口に着く
そこは蓬莱山をはさんで、右に行けば酸ヶ平と一切経山のルート
左に行けば、姥ヶ原と東吾妻山のルートで、姥ヶ原で両ルートが
繋がっている。


私たちは右の酸ヶ平コースを登っていく。
このコースは、左に緑の蓬莱山、右に荒々しい岩肌の一切経山を
見ながら登ってゆくコースだ

その2につづく