花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

百花繚乱の角田山に登る・その2

2013年04月08日 | 登山

斜面のあちらこちらに群れて咲くミスミソウ


あまりの多さに目移りして、どれを撮影するか
迷ってしまうほどだ。

ところで、朝日新聞社の「週刊 花の百名山」では、角田山の
ミスミソウをオオミスミソウとして紹介している。
だから、私もオオミスミソウとして紹介しても良いと思っているし
ネットで調べても、たいていの人がオオミスミソウと書いている。

古い分類法では、ミスミソウ属は、ミスミソウが基本種で、オオ
ミスミソウやスハマソウは、ミスミソウの品種として紹介されている
ミスミソウは、葉が三つに分かれて角があるので三角草と呼ばれる
と言う。
その角が丸みを帯びているのがスハマソウに分類される。

オオミスミソウの場合は、全体が大形で、花の色も多彩、生育地が
日本海側というアバウトな分類しか書いてない。
しかも最近は、ミスミソウとスハマソウの中間型も有るというし
どう見ても素人には分類しにくいのだ。

最近、植物の分類法は、遺伝子による分類法に移行していて、従来の
合弁花類とか離弁花類という分類法は使われなくなっていると言う。

山と渓谷から出版されている新しい図鑑は、新しい分類法になって
いると言うが、値段が高すぎて私には手が出ない。
と言うわけで、角田山のミスミソウは、基本種のミスミソウとして
紹介している事をおことわりしたい。

尚、私が今回参考にしたJTBパブリッシング発行の大人の遠足BOOK
「越後・佐渡・谷川岳・苗場山 植物手帳」2008年3月出版
には、角田山のミスミソウとして紹介しているなかで、日本海側の
ものは花が大形で、色も変化が大きく、オオミスミソウと呼ばれる
と書かれている。能書きはこの辺にして、続きを紹介しますね。









アップダウンを繰り返しながら、尾根を登っていくと、上に
登るほどカタクリが増えてくる。
筑波山のカタクリと比べると、形も大きく色も濃い。
しかし日頃の不摂生がたたって、私は汗だくでよれよれだった。
それを支えていたのは、次から次へと出てくる花の多さである。








もっとじっくり撮影したかったが、爆弾低気圧が控えているし
登山者が多いので、さっと撮影して登る。
尾根の両側の斜面が花に覆われて、谷まで続いている
まさにとてつもない花の名山であった。

続く