花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

百花繚乱の角田山に登る・その3

2013年04月09日 | 登山

ナガハシスミレ(別名テングスミレ)


主に日本海側に分布する雪国のスミレ、距が長いのが特徴で
斜上するものが多い。


スミレサイシン、距が団子鼻のように大きい


カタクリとスミレサイシン


トキワイカリソウ


同上


シロバナショウジョウバカマ


ナニワズ


サンカヨウの蕾


キクザキイチゲの青紫色


まるで八重のようなキクザキイチゲ


録画用DVDレコーダーが不調で、ただいま分解調整中につき
本日は写真のみです。
あーあ頭が痛い。


百花繚乱の角田山に登る・その2

2013年04月08日 | 登山

斜面のあちらこちらに群れて咲くミスミソウ


あまりの多さに目移りして、どれを撮影するか
迷ってしまうほどだ。

ところで、朝日新聞社の「週刊 花の百名山」では、角田山の
ミスミソウをオオミスミソウとして紹介している。
だから、私もオオミスミソウとして紹介しても良いと思っているし
ネットで調べても、たいていの人がオオミスミソウと書いている。

古い分類法では、ミスミソウ属は、ミスミソウが基本種で、オオ
ミスミソウやスハマソウは、ミスミソウの品種として紹介されている
ミスミソウは、葉が三つに分かれて角があるので三角草と呼ばれる
と言う。
その角が丸みを帯びているのがスハマソウに分類される。

オオミスミソウの場合は、全体が大形で、花の色も多彩、生育地が
日本海側というアバウトな分類しか書いてない。
しかも最近は、ミスミソウとスハマソウの中間型も有るというし
どう見ても素人には分類しにくいのだ。

最近、植物の分類法は、遺伝子による分類法に移行していて、従来の
合弁花類とか離弁花類という分類法は使われなくなっていると言う。

山と渓谷から出版されている新しい図鑑は、新しい分類法になって
いると言うが、値段が高すぎて私には手が出ない。
と言うわけで、角田山のミスミソウは、基本種のミスミソウとして
紹介している事をおことわりしたい。

尚、私が今回参考にしたJTBパブリッシング発行の大人の遠足BOOK
「越後・佐渡・谷川岳・苗場山 植物手帳」2008年3月出版
には、角田山のミスミソウとして紹介しているなかで、日本海側の
ものは花が大形で、色も変化が大きく、オオミスミソウと呼ばれる
と書かれている。能書きはこの辺にして、続きを紹介しますね。









アップダウンを繰り返しながら、尾根を登っていくと、上に
登るほどカタクリが増えてくる。
筑波山のカタクリと比べると、形も大きく色も濃い。
しかし日頃の不摂生がたたって、私は汗だくでよれよれだった。
それを支えていたのは、次から次へと出てくる花の多さである。








もっとじっくり撮影したかったが、爆弾低気圧が控えているし
登山者が多いので、さっと撮影して登る。
尾根の両側の斜面が花に覆われて、谷まで続いている
まさにとてつもない花の名山であった。

続く





百花繚乱の角田山に登る

2013年04月07日 | 登山

ミスミソウが斜面を彩る角田山


同じミスミソウでも花の色、シベの色、大きさが異なり
その組み合わせの多様性に驚くばかり。


今回歩いた角田山のコース、日本海に面した角田浜から
山頂までの往復コース、ここには大きな駐車場がありトイレも完備している
すぐ南に併走する様にして灯台コースが有る。

いつも観察会でお会いしているHSさんご夫妻から、新潟県の角田山に
雪割草を見に行きませんかとお誘いを受けた。

数年前にも、お誘いを受けたのだが、私の都合が悪くて、参加出来なかった。
替わりに参加した花友が、凄い凄いと言っていたので、今回は是非とも
参加したかったから、参加しますと言ったのは言うまでもない。

ところが予定していた6日が近づくと、事も有ろうに爆弾低気圧が発生して
日本全国暴風雨の予報で、外出を控えるように言われる始末。
HSさんから中止の連絡が来るかも知れないと思ったが、前夜の5日になっても
連絡がない。
天気予報を見ると、新潟市の6日の天気は、午前中は晴れ、午後は曇りで
夕方から雨である。

午前4時、起きて天気予報を確認したが、前夜と同じである。
花友の家に車を預けて、いつもの花友2人と集合地に行った。
すでにHSさんご夫妻が待っていて、すぐに出発。

常磐道、磐越道、北陸道とHSさんご夫妻が交代で運転して快調に走る。
新潟と聞いて、関越道を行くものと思っていた私は、目から鱗の思いだった
関越道ほどの渋滞もない、磐梯を過ぎると右手に白い雪山が続き
トンネルを抜けると、やがて米どころ新潟の越後平野が続く道を行く

9時半頃、角田浜の駐車場に着いた。
すぐ目の前が日本海で、広い海岸に静かな波が押し寄せていた。
いつもは見えるという佐渡島が、霞か雲に遮られて見えなかった。
広い駐車場のわきにトイレがあり、登山者にはありがたい。
準備をすませて10時過ぎに登山開始。

何しろ後ろには爆弾低気圧が控えている。
登山中はもちろんだが、4時間かかる帰路の悪天候も出来るだけ
避けたい。

駐車場から国道を渡って登山口に行くと、スパイク付き長靴お断り
とか、ストックの石突きにゴムキャブをはめて、植生を傷つけない
ように登るように書いてある。
登山口からいきなりの急登で、ジグザグの林を登っていく。

しばらく登ると、斜面のあちらこちらに、色とりどりの花が目に
飛び込んでくる。

朝日新聞社の「週刊 花の百名山」16号で、「この低山は春の
一時期、とてつもない花の名山となる
」と書かれているが、登る
ほどにそれが実感できる山であった。

登山コースの地図については
「 この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)
数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)
数値地図50mメッシュ(標高) 及び数値地図10mメッシュ(火山標高) を使用した。
(承認番号 平22業使、第446号) 」






小貝川の花

2013年04月05日 | 写真

小貝川の河川敷に咲く花の部分拡大写真


開く前


シベがのぞく


茨城県の絶滅危惧種


黄色が重なってシベが良く判らない、シャクだなー(笑)


アリゃ、アリさんも蜜をなめてる?
この植物は、茎や葉を傷つけると乳液のような汁が出る
皮膚の弱い人は、ウルシの様にかぶれるので、名前が付けられた


似てるけれど、下の写真とは別種
花の下の包には切れ込みが無い


ケマンソウと同族なので名前を拝借した植物
ケマンとは、仏像の胸部の装飾品を言う、ケマンソウは
それに似ていたから、しかしこの花は似ていないにもかかわらず
同族なので付けられただけ


あまり知られていないが、別名をサギシバという
人をだます詐欺ではない、シロバナがサギソウに似ているので
付けられたサギである。
 

見事なおひげですね。側花弁に毛があるのが特徴だが
決め手は子房に毛が有るか無いかなのだが、子房が見えないね。

昨日までの暴風雨で、河川敷の保護地に咲く黄花のアマナや、アマナが
軒並み倒れている。
元々茎が細くか弱いので、風には弱そうだ。

今日はあえて花の名前を書かない、ヒントから推理して欲しい

明日、早朝に出かける予定なので、本日は手抜きで失礼します。

筑波の妖精が見頃になりました

2013年04月04日 | 写真

春の妖精・キクザキイチゲ

同上

萼辺が7枚のニリンソウ


カタクリの蜜腺が虫を招く?






昨日の暴風雨で、見頃を迎えていた桜が、あっという間に
散ってしまった。
まさに落花狼藉と言うべきか

そんな中でも、筑波山の春の妖精達が見頃を迎えている。

デジカメでの動画にチャレンジして、そよ風に揺れる
妖精を撮影したが、オートで撮るとピントが迷って
フォーカスアウトしてしまう。
やっぱりこれも慣れが必要だな。

天気次第ですが、遠出の予定が入ったので、土日はブログを
お休みするかも知れません。

福島市で開かれる東北六魂祭を紹介します

2013年04月02日 | 災害復興支援

つくば市野畑付近の菜の花と筑波山

東日本大震災の復興支援を兼ねて
東北の祭りを見に行きませんか


6月1日(土曜日)と6月2日(日曜日)の2日間、東北六県の県庁所在地の
東北6大祭りと、福島の12市の祭りが福島市に集合して開かれます


第一回が仙台市、第二回が盛岡市で開かれ、第三回の今年は
福島市で開かれる事になりました。

震災と原発事故で避難生活を続ける人が、未だに数万人いる
福島県。
ここを復興させなければ、真の復興とはいえませんよね。

東日本大震災の復興支援を兼ねて、東北を訪ねて見ませんか。
6大祭りが楽しめて、被災者も励ます東北六魂祭は、そのチャンスです。
ついでに八重のふるさと会津を訪ねるもよし、海女ちゃんのふるさと
久慈を訪ねるもよし、東北の山の花を訪ねるのもよしです。
アイデアはあなた次第。

詳しくはこちらのホームページをご覧ください

東北六魂祭のホームページ

福島市のホームページ

六魂祭のホームページには、今までの六魂祭の動画も有りますので
見てくださいね。全画面表示で見られます。
東北生まれの私は、不覚にも涙がでましたよ。

福島市のホームページの観光情報には、花見山公園のホームページも
紹介されています。
花見山の歴史と写真家秋山庄太郎氏の事が書かれていますので必見です。

何か新しいことをやろうとすれば、何もしない連中が
必ず邪魔をする。
そいつらを蹴散らして進め
!」
(大河ドラマ 八重の桜で言われた台詞)
東北魂には、今これが必要ですね。



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    不法侵入現行犯発見


山口小学校近くの立木の鳥の巣に烏が飛んできた
最初は下の離れた枝に


しばらく様子をうかがってすぐ下の枝へ移動


ついに巣の中に侵入


何かついばんだ様にも見えたが、子細は判らず
(望遠に取り替える暇が無かったので、標準ズームで撮影した)
人里近くのトリの巣は、危険が一杯、憎たらしいカラスですが
カラスの勝手でしょうと言ってるかも。


つくば市山口に有る鬼子母神神社の桜、宝篋山の登山コースの一つ
山口コース2の登山口付近に有る

宝篋山スミレ観察会で、昼食の時間に参加者のSKさんから聞いて
思い出した山口コース2の鬼子母神神社に有る桜の古木
以前の観察会では立ち寄った事も有ったが、最近は登ることも
少なくなり、すっかり忘れていた場所である。

久しぶりに訪ねてみれば、太い枝は枯れ、キノコまで生えている
花の数も少なく寂しいが、精一杯生きている古木の姿があった。
ここには数本の桜の古木が残っている。
北条大池の様な観光地の桜は、手入れされるが、このような
小さい集落の桜は、手入れも行き届かず枯れてゆく。
咲いていた証に、場所を変えて数カット撮影した。

この鬼子母神の下には集落の墓地があり、上には段々畑のような
分譲墓地が有る。
しかし未だに墓が建てられていないから、墓地と気づく人は少ない
登ると、墓地の脇に植えられた桜が満開で、桜の間から筑波山と
北条大池の桜が見えていた。
折から上から降りてきた登山者が、桜を入れた風景を撮り始めるのだった


写真は国道125号線の北条の陸橋の下からリンリン道路の桜風景
(リンリン道路とは、自転車専用道路のこと、詳しくはこちら)


寒かった宝篋山スミレ観察会

2013年04月01日 | 登山

山口の臨時駐車場に集まった参加者、3月31日9時30分


英国留学から帰国して仕事も決まったNさんが久しぶりに参加
みんなから笑顔で迎えられました


新寺コースの展望岩で一休み


山頂直下を登る参加者、30名もいると長い行列


宝篋山・山頂に着いたら曇り空ともやで何も見えず
多少モザイクをかけましたが、見る人が見れば判るか(笑)
顔が少し崩れましたが、まあモザイクのせいと言うことで。


下山途中で見た草ボケの花
スミレ観察会なのにスミレが一つも出てこないで、ボケだけなの「ボケ!」
っていう声が聞こえてきそうだなー。

昨日の歩いたコースは、山口駐車場→新寺コース登山口→山口コース2分岐→
小田城コース分岐→おみざらし分岐→トイレ前→山桜の森(昼食)→宝篋山山頂→
万博の森→山口コース1登山口→山口駐車場の一周コース。

朝、目が覚めたら雨が降っている。
これでは観察会は中止だな と思ってのんびりしていたら、7時30分を過ぎても
中止の電話がこない。
あわててザックとカメラをつかんで飛び出した。

途中のコンビニで食料を買い込んで、ザックの中を見たら、雨具が入ってない
時間には余裕が有ったので、いったん自宅に戻って登山用のザックから雨具を
引きずり出して車に飛び乗った。

待ち合わせの北条大池に着いたら、事務局のTさんが待っていた。
最終集合地は山口駐車場だと言うので、参加費を払って山口駐車場に向かった。

駐車場には誰も来ておらず、私が一番早かった。
定番のウイダーインを飲んで、軽くパンをかじり、暖かいはちみつレモンで
流し込む。
雨は上がっていたが、雲が低くたれ込めている。
持参の雨具を着込んで準備していたら、ようやく他の参加者が集まってきた。

顔見知りのHSさんご夫妻と話しに夢中になり、とんでもない大失態をしている
事に下山してから気がついた。
雨具のスボンのチャックを閉め忘れていたのだ (雨具だけですよ)
ほんまにボケ!や チャンチャン。

と言うわけで観察会報告は終わり。
一応スミレ11種を観察、他に同定を保留されたサクラタチツボスミレの様な
スミレを観察。


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六所大仏付近の花景色


六所大仏付近の花景色、区長さんの話によると、花桃は6年前に植えたそうです


昨年から建築が始まり、現在も工事中の茅葺きの家
この家は、他地区の古民家を移築して建築しているもので
築150年の古民家だったそうである。元の家はもっと大きい古民家だったとも
完成は今年の8月を予定しているそうです。
体験型エコツーリズムの休憩所や着替えをする場所として使う予定だそうで
壁も昔ながらの土壁にする予定で、その部材の竹などの工作も体験型に入っていて
遠く関西方面からも申し込みが有ったとか言います。
尚、屋根のカヤは、八郷のかやぶき屋根にも使われている土木研究所に生えている
カヤを使用しているそうです。

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筑波山南麓の燧ヶ池の桜、どこかで見たような構図、(4月1日撮影)
と思って調べてみたら、山と渓谷の「茨城県の山」の2006年11月版
に掲載されている写真と似ていました。
もしかしたら、あの写真もここで撮影したのかも。


濃霧の中の大榎のシルエット


東石田付近からの筑波山シルエット
もうすぐ男体山山頂から太陽が出てきそうな光で
浮かび上がった瞬間