ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「一輪の花」/ブリュー・ミュージアム 軽井沢/佐久:ヤナギダ店長コラム

2015年12月09日 09時15分44秒 | owarai
【コラム:】
場違いだが、仕事で帝国ホテルに
行くことがある。

ところで、“和”と“洋”という
ちがいもあるが、旅館とホテルの
大きな相違点は、入口から入る者
をチェックする旅館と、

客室の前までは街の延長というホ
テルのありかたではなかろうか。

旅館では、入口に宿泊客を守るシ
ステムが設けられていて、通りが
かりの者が建物内に入ることをチ
ェックするシステムがある。

ホテルにはフロントがあるが、通
りがかりの人が館内へ入るのをそ
こでチェックする役目をおびた場
所ではない。

ホテル内には、レストラン、コー
ヒー、コーナー、バー、ショッピ
ングアーケードなどがあり、

入って来た人が入口から入ってど
こへ行くのを目的としているのか
は分からないのだ。

フロントは、誰かが用件を求めれ
ばそれに対応するものの、あくま
で受け身の立場をつらぬいている。

ロビーには、何層ものチェック機
能がほどこされているが、それは
何事かが生じたときに発揮される
のであって、ロビーの客たちに、
余計な緊張感を与えることはない。

このちがいが、客に対しての旅館
のあたたかい守りに対して、ホテ
ルのクールな守りというスタイル
を生んでいる。

帝国ホテルのエレベーターのなか
には、目立たぬ生花の一輪挿しが
あり、これはエレベーターへと
誘導するスターターのしつらえ
なのだが、

気づく客も気づかぬ客もあること
だろう。これは、クールのなかに
日本人らしい不思議なあたたかさ
を生んでいるケースだ。

帝国ホテルのドアマンが、一万
円札しか持ち合わせ客と釣銭に
困るタクシーの運転手のために、

つねに五千円札と千円札をポケ
ットに用意しているのも、クー
ルな空間であるホテルにおける、
無駄を承知の日本人らしいあた
たかさということになるだろう。

こうやって引きくらべれば、極
上の旅館(京都の俵屋等)にも、
極上のホテルにもクールさとあた
たかさが溶け合った、日本人らし
い気遣い、しつらえを見出すこと
ができるような気がする。

それが、日本人に特有の伝統的
もてなし流儀ではなかろうか。
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業120年』



「埋火」うずみび/ブリュー・ミュージアム 軽井沢/佐久:ヤナギダ店長コラム

2015年12月09日 05時07分36秒 | owarai
【コラム:】
【コラム:】
まぶしいほどに健全な 正午の
カフェで

かつて愛したひとと会う

ふと合う瞳に 思い出の影

揺れては駄目、と頭(かぶり)を
振って

強く 強く 強くならなきゃ
友達でいると 決めたのだから

『灰に埋もれた小さな春』
昔、囲炉裏では、大きな切り株や
太い薪を昼夜絶やさず焚いていま
した。

また、火鉢なども灰の中で炭を
熾し、その火で暖をとったり、
煮炊きをしました。

こんな火鉢や暖炉裏を実際に見た
ことのある人は、もう少なくなって
しまったかもしれませんね。

こうして火を熾した暖炉裏や火鉢
も、夜中や真昼の火を必要としな
いときは、燃えている炭や薪に

たっぷりと灰をかけて覆います。
その灰の上に手をかざしてみると、
ほんのりと暖かいのは、

灰の下には、まだまだしっかりと
燃え続けている炭や薪が残って
いるからです。

この灰に埋もれた炭火を「埋火」と
いい、ひそかに人に恋い焦がれて
いるさまに見立てたりもしました。

「埋火の下にこがれし時よりも
かく憎まるるをりぞわびしき」
    在原 業平

「ひそやかに消えることのない火」
秘めた恋心・・・・。
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業120年』