ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

『浮寝鳥』/ブリュー・ミュージアム 軽井沢/佐久:ヤナギダ店長コラム

2015年12月25日 05時00分00秒 | owarai
【コラム:】
「金色の夕日が落ちる湖で
まどろみかけた水鳥が ふ
と首を上げ一声鳴いた

しんと静まる湖面の水は
何も答えてくれないけれど

大丈夫 世界はまだそこに
ある

薄墨に広がる夜が何もかもを
隠しても

きみを包んで そこにあるか
ら」

『あてどもなくさまよう想い』
冬の湖などで、雁や鴨が水面に
浮かんだまま眠っている姿を
ご覧になったことはありません
か。

水上で長い首を翼の間に入れて
丸くなる水鳥たち。ずいぶんと
器用な格好で眠るものです。

水鳥のこうした習性を「浮寝鳥」
と呼ぶのですが、彼らが水上で
「浮き寝」をする様子は、

のんびりしているようでいて、
不安定なものにも見えてしまい
ます。

だから、昔の人々は、心配事を
抱えて安らかに眠れない夜の
自分自身を、しばしば「浮寝
鳥」にたとえたものでした。

和泉式部が「水のうへにうきね
をしてぞ思ひやる」と歌ったの
も、恋ゆえの心配からまんじり
ともできずにいた夜のことです。

また、光源氏と一夜限りの関係
を持ってしまった人妻の空蝉は、
その逢瀬を「浮き寝」にたとえ
ています。

平安時代の人々にとっても、
不倫の恋は不安定なものであっ
たのでしょう。

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業120年』

『埋火 うずみび』ブリュー・ミュージアム 軽井沢/佐久:ヤナギダ店長コラム

2015年12月25日 04時51分40秒 | owarai
【コラム:】
火鉢の中で真っ赤になった
炭に灰をかけておくこと。

ガスや電気がなかった時代に
は、調理や暖房などはすべて
火をおこすところから始めな
ければならず、

時間も手間もかかりました。
そんな時、埋火は掘り起こす
だけですぐ火種として使えま
す。

お蚕さんを飼う農家は、カイ
コの葉をとった後クワの木で
ご飯を炊き、その灰をコタツ
の中に入れ暖を取りました。

「うずみ火や終(しまい)には
煮る鍋のもの」(与謝蕪村)の
句にもあるように、埋火はとろ
火程度の熱量があり、

じっくり煮込む鍋物の鍋をかけ
ておくのに最適でした。

そんな鍋の蓋をこっそり開けて
つまみ食い・・・・。

昔の暮らしには、そんな楽しみ
もあったのです。
野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業120年』