ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

 ー「昼と夜の狭間 Ⅱ」ー

2022年01月16日 18時15分58秒 | owarai

愛する気持ちと憎む気持
ちが裏腹で
あることに気づいたのは
いつのことだったでしょ
うか。

自分が愛する気持ちと同
じくらい愛してほしいと
願い、かなえられなかっ
たときの絶望感。

それは憎しみにすり替
えられていくのです。

そして同時に、愛するこ
との孤独を感じずにはい
られない。愛しあうのは
ふたりの作業でも、愛す
るというのは自分だけの
心の中での作業。

ふたりでいても孤独なこ
とはあるのです。

孤独は心を強くする、淋
しさにまかせても誰でも
いいから誰かと一緒にい
たいと望むのか、孤独に
よって自分の弱さを見つめ、

心を磨き、本当の恋をつか
んでいくのか。淋しさを
味わうことも恋の一部なん
かもしれません。



YouTube
MIki Matsubara - 真夜中のドア / Stay with me

https://www.youtube.com/watch?v=k-KAY_Glmn4


答えは見つからない、初めから、答えなんて、どこにもないかもしれない。

2022年01月16日 18時12分22秒 | owarai

「ピンポーン、ピンポーン、ワイン
の宴、宅急便でーす」「勝手知った
る他人の家、てなことで、勝手に
おじゃましまーす」と、

はなうた歌うように、そんな言葉
を口にしながら、私はブーツを脱
いだ。すでに、弾んでいる。

肉を冷蔵庫に入れ、サラダの準備
をしていると、バスタオルを肩に
かけた正人が近づいてきた。

そして背後から私を、両腕で包
んでくれる。強すぎず、弱すぎ
ず。その力加減を味わっている
と、とても満ち足りた気持ちに
なる。

“アポガドの固さをそっと
確かめるように

抱きしめられるキッチン"


YouTube
CLAIRE CHEVALIER Une Histoire D'Amour(1991)guitare: Rosinha de Valença

https://www.youtube.com/watch?v=MCSotxyzlNY


「勇気という名の夢」

2022年01月16日 11時27分19秒 | owarai

夢をかなえようとした自
分はどこに消えたのか?
と、自分自信をいぶかし
んでみたくなる。

「夢のためなら、命がけ
で・・・・・」という、思いは
どこへ行ってしまったの
か?

今では、その夢とまったく
かけ離れた地味な仕事。
こんな人生なら、他人が
生きたって同じだ、と投げ
やりになったりもする。

確かに、自分の夢はかな
わないかもしれない。

でも、夢を見て理想に燃え
た自分は、確かにいまでも
いる。結果は出なくとも、

理想をかなえようと必死の
自分がいる限り、

その自分こそが、理想その
ものであり、ベストでもある
と信じる。



YouTube
Toots Thielemans - Midnight cowboy - Toots 90 21-10-12 HD

https://www.youtube.com/watch?v=Nb-5aQ1EIgc


「くすり」

2022年01月16日 08時17分22秒 | owarai

「この薬を飲んでください。
病気にはあまり効かないん
ですが、病院の経営には
とても効くんです。
・・・・冗談ですよ」
  ※
「薬はのみ忘れるようになれ
ば、もう治ったもおなじことです」
    ※
「病気に効く薬はあります。
身体に効く薬はありません」
    ※
「ハッキリいって、薬で身体に
いいものはありません。
痛み止めの薬はどくに毒です」
    ※
「西洋医学の薬で身体によい
ものは一つもありません。
副作用のない薬はないんですから」
    ※
「薬っていァ、なんといっても
毒掃丸(どくそうがん)です。
のんでごらんよ、クスリって
いう実感があるよ、
下痢しなきゃダメだけど」


「優しい人」―女の予感―

2022年01月16日 08時15分34秒 | owarai

「もう行かなきゃ、遅れてしまう」
と、言うのはいつもわたしのほう
だった。優しい人が上りの最終電
車に乗り遅れてしまうことを、心
配していたわけではなかった。

「もう行かなきゃ、遅れてしまう」
台詞(せりふ)を、わたしは優しい
人の口からは、聞きたくなかった
のだ。

それから、玄関のドアが開いて、
ドアが閉まる。駐車場で、優しい
人がバイクのエンジンをかける
音がする。今夜は絶対に見送る
まい、と、心に決めていても、
バイクのエンジン音を聞くと、

わたしは転がるようにベラン
ダに出て、バイクに乗って去
ってゆく優しい人の姿を見送っ
てしまう。優しい人は二階を
見上げ、ベランダに立っている
わたしに向かって、手を上げる。

優しい人はそのとき、どんな顔
をしていたのだろう。わたしの
目は涙で曇っていたから、優しい
人の表情は見えなかった。

優しいに人に、わたしの顔は、
見えていたのだろうか。

その夜、いつものように打ち捨
てられたわたしは、いつもと違
った行動に出た。
裸の上にコートを羽織り、財布と
鍵だけをポケットに入れ、素足を
ブーツに突っ込んで、部屋を飛び
出した。

川を渡る前から、わたしは車を
捕まえるために手を上げていた。
急ブレーキの音がして、個人タク
シーが止まった。わたしの目の
前で、ドアが開いた。

「山科駅まで。急いで下さい
ますか」
「はい」

駅の構内にはまだ、優しい人が
いるはずだ。ゆっくりとホーム
に入ってくる最終電車を、優しい
人は待っている。優しい人が電
車に乗ってしまう前に、

どうしても会いたい。一瞬だけで
も会えたら、それでいい。会って
「おやすみ」と言えたら、それで
いい。そうしても、そうしなくて
はならない。今夜は。
「このへんでええすか?」
「はい、ここでいいです」

わたしは走った。死に物狂いで
走った。

優しい人は売店のそばに立って
いた。見えたのはうしろ姿だった。
わたしに背中を向けて、優しい人
は電話をかけていた。黄緑色の
公衆電話だ。

優しいが
電話をかけている!
どこへ?
どこへ?
どこへ?
心臓が止まりそうになった。

「これから帰るよ。今、電車が
来たから」
そんな声が今にも聞こえてきそう
で、わたしは思わず両手で耳を
塞いだ。

「あなた」
「お、どーした。何があったか」
優しい人はそう言った。思わず口
をついて出た、というような言い方
だった。
優しい人はそう言った。思わず口
をついて出た、というような言い方
だった。

「会いたかったから」
と、わたしは言った。
「もう一度、会いたかった――。
もう一度会って――――」
わたしの声はかすれていた。呼吸
も荒かった。頬には乾いた涙が
こびりついていた。

「おやすみなさいが言いたくて」
優しい人が何かを言おうとする
よりも先に、電車のドアが開いた。
反射的に、優しい人は電車に乗って
しまった。

電車のドアが閉まった。
優しい人を乗せた電車は走り出した。
わたしはホームに取り残された。

何も変わらないのだ、と、わたしは
思った。優しい人の世界のなかにお
いて、わたしはその一部に過ぎず、

わたしの世界のなかにおいて、優しい
人はすべてだった。
永遠に重なりあうことのないふたつ
の世界。

世界と世界を切り分けて、渺
々(びょうびょう)と横たわる桟橋
のない海。深夜の駅で、胸の奥から
大量の血を流しながら、わたしが
目にしたものはそれだった。


YouTube
Quartetto Moderno - Love Theme from Spartacus

https://www.youtube.com/watch?v=fPWJ_ONnbxI


「人を憂える心をとう」

2022年01月16日 08時11分27秒 | owarai
“優しい言葉
優しい笑顔
優しい行為
優しさとは人を憂(うれ)え
る心だ“

優しさは、人間生活にかけ
がえのないものである。

だれだって優しさを求めて
いる。しかし、優しさとは
何であるか、的確につかんで
いるフシがある。

優しさとは、文字の示すとお
り、他人のことを憂える心の
ことだ。

優しい言葉、優しい笑顔、優
しい行為すべて甘美な言葉で
ある。だから、多くの人が渇
望(かつぼう)しているのだ
ろう。

それは他人を憂える心からか
もし出す零囲気である。
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