わたしの心臓が張り裂けそうになっていることに気づかない。

本当の恋とはどういう
ものなのか。

本当の恋をすると、人は
どうなるのか。
なってしまうのか。

からみつく視線という名の
藻のなかを

酸素欠乏の熱帯魚ゆく

コミックを持って、僕らは大人になった。

愛と勇気と冒険を教えて

くれたコミックは、もうひと

つの教科書だった。



その面白さは大人になっても

忘れないのです。

季節を感じて暮らすことが、いま贅沢になっている。

春夏春冬のある国ニッポン
で、季節が見えなくなって
きている。

真冬のトマト、真夏の屋内
スキー場、とここまで季節
がボーダーレスになってい
る。確実に季節を感じるも
のは春のスギ花粉だけかも
しれません。

もしもわたしがこの人を好きになってしまったら。

それは脈絡無く胸の中を
通り抜けていった。

まるで不意打ちのような
「仮定」だった。


エレベーターの扉が閉まり、
降下を始めた。
彼もわたしも、何も話さな
かった。

どこの階にも止まらず、抗い難い
速度で、まっすぐに地下まで
降りていく狭い箱の中で、
わたしはひとり、息を潜めて
聞いていた。

メトロノームのように行き来き
する言葉を。わたしの声を。

もしもわたしがこの人を好きに
なってしまったら。



※抗い難い（あらいがたい）

さからえない（さからいにくい）

そのままが好きと言われて、不安。

マスクばかりしているのに、
肩ひじ張って生きているのに、
そのままが好きと言われたら、
ちょっとツラい。

生き方も服も自然体がいちばん。


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https://www.yanagida-sakushi.com/

きょ年の服では、恋もできない。

勝負服、おしゃれというエサで
愛を釣る女たち。
そして、悲しいかな、服の命の
短さよ。きのうの服じゃ、恋も
できない。とならないか心配だ。


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彼女がほしい？その鼻毛で？

毛がジャングルの方。頭がスダレ
の方。肌が暴れん坊大将の方。
この世に女性がいるかぎり、殿
方たちの悩みは深刻なのだ。
市場には、いろんなコンプレッ
クス商品があふれている。


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たまらずに恋人の部屋を訪れる青年は神話の神に似ている

自分が痛い思いをして、ようやく
相手の痛みがわかる。
そのことこそ、大事なのだ。痛み
を知らない人間は、ひとを真に愛
することもできない。だから、愛
の苦悩から抜け出すことばかり考
える前に、私は、とにかくその愛
を十分に苦悩することをすすめた
い。

　十分に苦悩して、それを養分に
することをアドバイスする。苦悩
が大きければ大きいほど、ひとは
成長するものだと思う。
　適当なところで、苦しまぎれに
ほうりだしたら、そこからどんな
収穫も得られない。



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彼とは別れました。彼がくれたものとは、まだ別れられません。

男と女の間にある深い河。
その上をぷかぷか浮かぶのは、
渡りきれないお互いの本音か。
深い河を埋めるのは、素直な
言葉だったりする。


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