ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

君の言う道徳とやらの遠方に恋という名の真実もある

2023年04月16日 12時46分00秒 | owarai
それが予期していたことでも
不意なことでも、その人との
初めてのキスはあるきっかけを
もたらしてくれるもの。それは
ふたりの関係を一歩発展させる
きっかけになり、恋人と呼ばれ
る関係になるための儀式になり、
あるいは共犯者になった証しに
なるのかもしれません。

 明らかなことは、キスを交わす
前と後では、確実に何かが変わっ
ているということです。

 何でもないふたりから恋人関係
に移っていく時間は、飛行機が離
陸する瞬間の高揚感に似ています。
ふっと機体が大地から離れたとき、
自分の体も共に浮揚する感覚があ
ります。その瞬間の何とも言えな
い達成感のような、充実感と解放
感は、「この人は自分の恋人なの
だ」と十分に確認できた瞬間の
気持ちの昂(たか)ぶりと似て
いるのです。

よく「空を飛んでいるような気
持ち」と、恋をしているときの
心の状態を表現することがあり
ますが、まさにその感覚。それ
は夢のような時間で、まるで地
に足が着いていない状態なのか
もしれません。どこか現実を欠
いているのです。
そして、そこが、この瞬間の素敵
なところなのです。だから大切に
したい。たとえ遊びのようなキス
でもその瞬間が洒落ていたら、人
生の、あるタイミングでの絶妙な
スパイスにもなるのです。

 たった一度のキスで十分に満た
される恋もあります。たとえば、
恋をしてはならないふたりが交
わしたたった一度だけのキス。
そこから一歩踏みだすことも
恋なら、それで引くのもまた恋
なのです。せつなさと共に満た
されて、お互いの気持ちを確認
しあえただけで十分な、そんな
恋も恋なのでしょう。

 どちらにしても、キスは恋の
封印を解く不思議な魔法にもな
れば、永遠に恋を封印する魔法
にもなるのです。


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孤独の呪縛

2023年04月16日 12時44分04秒 | owarai
 たとえばそれは海の底のよう
な感じ。たとえばそれはトンネル
の中のような感じ。または井戸の
底にいるような。もしかしたら広
いスクランブル交差点の真ん中で
信号が赤に変わってしまったとき
のような感じかもしれない。

 孤独はときどき、金縛りのよう
に私を動けなくする。ただじっと、
どこへも行けずに、ただそこにい
る。頭の中ではそんな状況を抜け
出す答えを探すのだけれど、こん
がらがった思考は重なりのように
私をその場に縛りつけようとする。

 けれど心のどこかでわかっている
のだ。海の上は光に満ちていること、
終わりのないトンネルはないこと、
森の出口はどこかにあることを。
それは暗幕に開いた針の穴くらい
小さなほころびからひとすじの
光が射し込むように、私の心にさ
さやかな希望を与えてくれている。

 だから思いきり孤独を味わえる
のかもしれない。そして味わえる
からこそ、いつか重なりのような
孤独の呪縛を振りはらえるのかも
しれない。


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交差点はキライ

2023年04月16日 12時43分03秒 | owarai
たとえば渋谷の駅前の交差点。
私、あそこを渡るのがキライなの」

「何でまた?」

「蟻の大群みたいに大勢の人がいる
のに、私を求めている人も、私が
求めている人もいないんだと思うと、
とてつもなく悲しくなる」


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いなくなった、あの人へ

2023年04月16日 12時38分45秒 | owarai
 恋が終わって思う。いちばん
たいせつだったのは、私が彼に
愛されたことではなくて、私が
彼を愛したことだった。

 だから、彼が誰かに必要とされ
てその人を選び、私のもとを去っ
て行っても、私の気持ちは変わら
ない。



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泣く理由、泣かない理由

2023年04月16日 12時37分27秒 | owarai
ときどき涙は暴力になる。泣いたら
彼を困らせるだけ。これでふたりが
終わってしまうなんて信じられなか
ったけれど、私はじっとこらえて
いた。

 それは私のプライドだったし、彼
に対する最後の思いやりだった。


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空中爆発

2023年04月16日 12時36分37秒 | owarai


 恋をしたての頃は、待ち合わせ
の場所に彼が来ただけで胸がいっ
ぱになったものだった。彼の顔を
見ただけでそれこそ涙が出そうに
なった。

 だけど恋が終わる頃は、伝えたい
言葉が胸につかえて涙になった。
そしてその想いが空中爆発するように、
私たちは別れたのだ。



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