国内の新たな感染者2万2750人、感染者の累計は144万720人
国内では28日、2万2750人の感染が確認されました。
群馬県の367人は過去最多を更新しました。
これで国内の感染者は144万8人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は144万720人になりました。
また、新たに確認された死亡者は42人で、累計は1万5921人です。
厚労省の発表によると重傷患者は60人増えて2060人になり16日連続で過去最多を更新しました。
都内の新たな感染者は3581人、感染者の累計33万5669人
東京都では28日、3581人の感染が確認されました。
これで都内の感染者の累計は33万5669人になりました。
このうち、10歳未満から30代が2323人で全体のおよそ65%、重症化リスクが高い65歳以上の感染者はおよそ4.4%の156人でした。
28日までの7日間平均は3971.3人で、前週比84.2%とやや減少しました。
陽性率の高さからみると、この減少は濃厚接触者の追跡調査が追い付かないことなどが考えられます。
都の基準で集計した重症者は過去最多の297人でした。
なお、新たに確認された死亡者は19人で、累計は2452人です。
新規感染者数の動向
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
都道府県の感染者数
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫の合計
都道府県の感染者数
自宅療養者を収容して治療する野戦病院を急ぎ作れ
感染急拡大で、病床・療養ホテルが足りず、軽等症や中等症の自宅療養者が今月18日午前0時時点で9万6709人と急増しています。
これに伴って、自宅療養者と連絡調整にあたる保健所の対応が追い付いてませんし、訪問診療にあたる医師や看護師が足りず、十分な医療が提供できないことから、症状急変により自宅で亡くなる方が増えています。
また、満床のため中等症や重症患者を救急搬送できない事態が続いています。
自宅療養では、血中酸素濃度が低下したとき吸引する「酸素濃縮装置」が足りず、メーカーが増産体制を敷いても絶対数が足りませんし、重症化を防ぐ抗体カクテル療法による治療も受けることができません。
菅首相は「酸素ステーション」の設置を指示していますが、酸素の投与は対症療法であって、酸素投与しなくて済むような投薬治療が必要です。
軽・中等症のうちに投与することで重症化を防ぐ「抗体カクテル療法」は自宅療養では法の規制によりできませんし、移動に時間を要する訪問治療では医師や看護師の活用が非効率です。
広大な敷地や医療資源を持つ自衛隊の基地内や体育館やイベント施設など使われていない施設を有効に活用して、自宅療養者を収容し治療する野戦病院を設置し、医師などの人的な医療資源や医療機器などを効果的に集中配置して「抗体カクテル療法」の投与などの医療提供体制を整備することが急務です。
それによって、保健所の入院調整や自宅療養者・待機者との連絡調整業務が軽減されますので、濃厚接触者の追跡調査が可能になります。
新型コロナウイルスとの闘いはまさに有事です。
陸海空自衛隊の総力を活用して病床がひっ迫している地域の自衛隊内に野戦病院を作り、医官(医師)と看護官(看護師)が医療に従事、患者の搬送にはヘリコプターも活用するなど、先手を打って急ぎ取り組んでほしいのです。
菅内閣は「緊急事態宣言」「蔓延防止等重点措置」の対象地域を増やしても、新型コロナウイルス拡大を抑え込もうとする真剣さが国民に伝わってきませんので、人との接触を5割減らすなんて「絵に書いた餅」です。
医療最前線では、80代90代の重症患者の人工心肺装置「ECMO」をはずして、それを40代50代の重症患者に装着する命の選別が始まっているとのことです。
このままでは、感染拡大が続き、我々の命も暮らしも大きな打撃を受け続けるでしょう。
災害時と同じ、自分の身は自分で守る-都のモニタリング会議
東京都のモニタリング会議で、専門家は「数週間にわたって制御不能な状況が続いていて、災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が続いている」と指摘したうえで、「医療提供体制は深刻な機能不全に陥っており、現在の感染状況が続けば救える命が救えない事態がさらに悪化する」として、極めて強い危機感を示しました。
そのうえで、「数週間にわたって制御不能な状況が続いている。医療提供体制は深刻な機能不全に陥っている。この1週間で新規陽性者数は横ばいに見えるが、このような高い数値が継続するだけでも状況は悪化していく」と指摘しました。
そして、「検査を迅速に受けられないことにより、さらに多数の感染者が潜んでいる可能性がある。災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態が数週間、続いている。災害時と同様に、自分の身はまず自分で守ることが必要だ」と呼びかけました。
このように事態を招いたのは、感染拡大を抑え込めない菅内閣の責任が大きいと私は考えています。
世界の感染者2億1583万人超え、死亡者は449万人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間29日5時21分の時点で2億1583万1498人となりました。
また、死亡者は449万1706人となりました。
主な国・地域の感染者数