道具①
2007-11-07 | 削蹄
写真は鎌型蹄刀(かまがたていとう)、牛の蹄の底を切る道具。自分は削るという表現はあまり好きではない。削るは切り口がぼそぼそのイメージ、切るは切り口がスパッ!としたイメージだからね。この鎌は先日の模範演技の後、北海道牛削蹄師会、会長の鈴木先生からいただいた平刃(ひらば)。しばらく出来ずにいたが、いつものように研いで刃を付け柄に久津間の焼き印を押した。道具に命を吹き込むようなこの時間が好き。まして造ってくれた人の顔を知っていればその作業にも力が入る。道具をいただいたり刃を付けたりすると早く削蹄したい気分になる。使ってみて調整して、減って使いやすくなると、いざというときのためにとっておく。北海道は佐藤先生や加藤先生など削蹄道具を造る達人がいるので恵まれている。もちろん道具を生かす腕を磨かなければ宝の持ち腐れだけどね。また今度機会があれば道具の紹介します。明日が楽しみだ。