取手市の経緯は、明治22年には市制町村制の施行により、取手町(取手駅・台宿村)、寺原村(寺田村・桑原村)、井野村(長兵衛新田・
青柳村・吉田村・小堀村・井野村)、稲戸井村(稲村・野々井村・米ノ井村・戸頭村)、高井村(上高井村・下高井村・貝塚村・市之代村・同地村)、小文間村の1町5ヵ村が誕生します。
その後、昭和22年には、井野村と取手町が合併して取手町となり、さらに昭和30年2月には町村合併促進法により、取手町・寺原村・稲戸井村・高井村・小文間村が合併して新しい取手町が誕生しました(高井村のうち同地村は、守谷町に合併)、昭和30年2月10日稲敷郡奥野村を編入合併します。そして、昭和45年10月には県内17番目の市制を施行し取手市が誕生、平成17年3月28日には取手市と藤代町が合併し新たな取手市が誕生し、現在に至っています。
取手市は、茨城県の南端に位置し都心から約40キロメートルにあります。市域は総面積69.94平方キロメートル、東西14.3キロメートル、南北9.3キロメートルであり、利根川とその支流である小貝川の二大河川が流れる水と緑に恵まれた地域です。
東は小貝川を隔て龍ケ崎市と北相馬郡利根町の一部に、西は守谷市に、南は千葉県我孫子市及び柏市に、北部はつくばみらい市に接しています。
人口は10.5万人を超え、世帯数は5.1万強(令和6年10月1日現在)の人々が居住しています。
市章は、カタカナの「ト・リ・テ」を、組合せて地名を表しています。(昭和38年3月1日制定)
市の花は「ツツジ」と「フジ」、市の木は「モクセイ」と「ゲッケイジュ」、市の鳥は「フクロ」と「カワセミ」です。
(以上は取手市HPより)
前置きはここまでとし、次は公共下水道に係わる情報です。
取手市の公共下水道は「取手地方広域下水道組合」により運営(昭和60年に旧取手市の一部、昭和63年には旧藤代町の一部が供用開始されました。)されています。
また、農業集落排水処理施設が市之代地区に設備されています。
取手地方広域下水道組合とは、
公共下水道事業の効率的な運営を目的として、昭和56年2月 に、取手市、藤代町及び伊奈村の一市一町一村により設立された一部事務組合です。平成17年3月には、構成団体である取手市と藤代町が合併し、平成18年3月には伊奈町 と谷和原村が合併してつくばみらい市となり、現在取手市、つくばみらい市の二市による一部 事務組合となりました。
雨水は、取手市及びつくばみらい市が事業主体となって都市下水路事業による幹線管渠の整備を進めてきましたが、当組合でも公共下水道整備を進め、現在では650.9haの事業計画を策定し、雨水を速やかに排除して住民の生命・財産及び都市機能を守る為の浸水対策事業が進められています。 (以上は、取手地方広域下水道組合HPより)
それでは、マンホール蓋の整理に移ります。
取手市の汚水処理は、「取手地方広域下水道組合」が運営しているため、取手市の章や名称が表記された汚水に係わる蓋は見つける事が出来ませんでした。
ただ、取手市内を散策すると「取手地方広域下水道組合」の組合章が表記されたデザイン蓋が目につきますので、こちらで幾つか紹介し詳細は「その3.取手地方広域下水道組合」で整理することとします。
最初は、カラーデザイン蓋です。
マンホール蓋中央の組合章は、水面(みなも)をイメージしたもので、周りを設立当時の市町村の花で飾っています。 取手市の「ツツジ」は緑の豊かさにふさわしい花として、旧藤代町の「フジ」は薄紫色が未来に夢を託す虹色の一つであること、旧伊奈村の「菜の花」は小貝川沿い一面を黄色に染める様が人に元気を与え、明るく未来に伸びるという理由で制定されました。 「人と水の明るい未来のための下水道」という願いをこめてデザインしたものです。
こちらは、スリップ防止のためか白色にコーティングされた蓋です。
以降は、ノンカラー蓋です。
こちらは親子蓋です。
こちらは小型蓋です。
以降では、取手市の雨水蓋を整理します。
最初は、JIS規格模様の蓋です。
こちらは用途記載がありません。
こちらは枠に模様があります。
こちらの蓋は「雨」の表記です。
こちらは、毘沙門亀甲模様の蓋です。
右蓋は、枠に模様があり形状も違っています。
こちらは「雨水」表記です。
上部に耐荷重量を表す「25」の表記とその上に長島鋳物(株)のロゴがあります。
こちらは、グレーティング(格子)型の蓋です。
中央の市章下に「雨水」の表記があります。
こちらは、スリップ防止型の蓋です。
右下に「うすい」の表記があります。
こちらは、コンクリート製の蓋です。
こちらは、市之代地区に設備されている農業集落排水処理施設にかかわる蓋です。
中央の十字に市の花「ツツジ」、四隅に市の木「モクセイ」の花がデザインされています。
また、左下に「取手市」、右下に「農排」の表記があります。
こちらは、取手市の蓋か他の自治体や企業の蓋なのか確認できていません。
蓋の形状から左蓋の位置で撮るのが正しいと思うのですが、画像編集ソフトを利用して取手市の市章に合わせると右蓋の位置となります。
こちらの蓋も画像編集ソフトを利用して取手市の市章に合わせると右蓋の位置となります。
以降は、上水道関係他の蓋を整理します。
取手市内(一部を除く)の上水道の供給は、茨城県南水道企業団が担っています。
そのようなことから、これまでの散策では上水道関係で取手市の表記がある蓋を見つける事が出来ませんでした。
こちらは、防火貯水槽の蓋です。
こちらは、「都市計画道路」の表記があります。
都市計画道路に係わる基準点の蓋でしょうか?
最後は、取手市の蓋ではありませんが、これまで見たことがないマークが表記されているのでこちらに掲載しておきます。
関東鉄道常総線の戸頭駅近く、戸頭団地周辺道路に設置されていました。
中央のマークは、現在のUR都市機構が住宅・都市整備公団だった時代に使われていた2種類のマークのうちの一つで「カモちゃんず」(カモノハシの親子が3羽)という愛称です。
こちらの蓋は、先々UR都市機構関係の蓋として整理したいと思っています。
以上で、取手市のマンホール蓋の整理は終了です。
その2.では旧藤代町の蓋を整理します。