こちらでは、築地本願寺に設置されているマンホール蓋を整理します。
その前に、築地本願寺について少し知識を得る事にします。
築地本願寺は、浄土真宗本願寺派の寺院で京都の本願寺(西本願寺)が本山です。元和3年(1617年)に西本願寺の別院として江戸に建立されました。浅草・横山町にあったことから「江戸浅草御堂」と呼ばれていました。明暦3年(1657年)明暦の大火(俗に振袖火事)により焼失、その後延宝7年(1679年)に再建され「築地御坊」と呼ばれるようになりました。
大正12年(1923年)関東大震災により再び本堂を焼失します。現在の本堂は、建築家の伊東忠太氏の設計により、古代インド仏教様式の外観で昭和9年(1934年)に落成しました。平成24年(2012年)正式名称が今の「築地本願寺」と改められたそうです。
こちらは、正面階段下の立派な獅子像です。
築地本願寺の本堂には、正面にある有翼の獅子を筆頭に、牛や獅子、馬、象、孔雀、猿、様々な霊獣など全13種の動物像が各所に隠れているようです。(これらの像を設置したのは、動物好きで知られる築地本願寺の設計者・伊東忠太博士との事です)
その動物像の中から、5種類の動物像がマンホール蓋のデザインとなり敷地内に設置されています。
こちらは「像」のデザインです。
こちらは「牛」のデザインです。
こちらは「鳥」のデザインです。
こちらは「獅子」のデザインです。
最後は「猿」のデザインです。
こちらは、本願寺の紋章の一つ「八角菊くずし紋」が描かれた角蓋です。
写真が小さいので判りずらいのですが、こちらの写真の下部にはカラーの石で「八角菊くずし紋」、扉の上部にはもう一つの紋章「下り藤」が見えます。
こちらは、側溝蓋のようですがどのようなデザインかは確認していません。
以上で、東京都中央区のマンホール蓋の番外編1として築地本願寺のマンホール蓋を整理しました。
今後、自治体以外で設置するデザイン蓋などは、番外編として設置自治体の括りで整理していきます。
本当にその言葉がぴったりのマンホール紹介
楽しませていただきました。感謝!