畑のことなら何にでも使える「万能腐葉土」の作り方
「万能腐葉土」があれば、もうホームセンターで苗作り用の培養土も買わなくていいし、堆肥も買わなくて大丈夫です。良質の腐葉土を作れば、とっても美味しい野菜が育ちます。さらに、腐葉土を作るときの発酵熱で夏野菜の苗作りもできますよ☆
≪まず、もとになる材料を集める≫
まずは、腐葉土の主役となる落ち葉を集めます。11月から2月くらいに近くの公園などにお願いして、落ち葉を分けてもらうか、近くの雑木林、山林、遊歩道の街路樹など集められるところで集めます。公園で落ち葉を分けてもらうのが一番楽です。筆者は親戚が山を所有しているので、そこで集めています。
落ち葉は発酵させる過程で踏み込んで圧縮するので、集めた時の10分の一くらいの量になります。必要と考えている量の10倍くらい集めます。
他にも、米ぬかを使うのでこれを米屋さんで買ってきます。20キロくらいのが400円程度で手に入ります。量は落ち葉の量に比例し、落ち葉10キロに1キロくらいあればいいでしょう。米ぬかは落ち葉を発酵させる微生物のご飯です。
さらに、生ゴミや、牛フンなどが手に入れば集めておくとよいです。これも微生物のえさになります。これは山のもの(落ち葉など)と海のもの(海藻、魚介類)、里のもの(牛フン、鶏糞、豚糞など)いろいろ混ざっているといいですね。
≪腐葉土を作るための準備≫
囲いを作ります。写真のように藁と竹で作ると本格的ですが、べニアなど手に入るもので作るといいでしょう。後に発酵熱を利用して苗作りもするならば、120センチくらいの高さにしておくとやりやすいです。広さは落ち葉の量に比例します。一度作ってみて感覚をつかみ、足りなければまた落ち葉を集めてくればいいのです。
≪程よく発酵させるために、落ち葉を踏み固める≫
作った囲いに落ち葉を入れていきます。全部入れないで1/5位を入れます。この時点で囲いの満タンくらいまで来ているとちょうど良いです。
この落ち葉に、米ぬかをまんべんなく振りかけ、水を同じくまんべんなく振りかけてから、足で踏み固めていきます。落ち葉が底の方に落ち着いて、軽い弾力を持つくらいまで踏み固めます。この時、落ち葉を握ってみて、軽く水滴が落ちるくらいの水分を含んでいることを確認します。発酵には適度な水分が必要なのです。足りなければ水をかけます。
この上に、用意してい置いた生ごみや、野菜かす、牛フンなどをまんべんなく振りかけます。
さらに、この上に1/5づつ落ち葉を重ねていていき、同じことを落ち葉がなくなるまで繰り返します。
≪発酵熱が上がるまで≫
雨でぬれないように、ビニールシートで包み、2週間ほど置いておきます。すると発酵熱が上がってきて、温度計を入れると30℃くらいになっているはずです。発酵は2カ月くらいこの温度を保ってくれます。
≪苗作り≫
この発酵熱を利用して、早春、夏野菜の苗を育てることができます。ナス、トマト、ピーマンは3月初旬から種がまけます。モロコシ、かぼちゃ、きゅうり、など主だった野菜の苗も、ここで育てることができます。
≪熟成させて腐葉土へ≫
落ち葉を1年ほど寝かせておくと、上質な腐葉土になります。
この腐葉土は濾し器でふるって翌年の野菜苗を作る培養℃になります。とても良質の培養土で、丈夫な苗ができます。
余ったものは、畑に施して、こちらも良質の堆肥になります。見違えるように土が良くなるはずですよ。
追伸
この技術は、筆者が考えたものではなく、長年日本人の農家が継承してきた洗練された技術です。農薬や化成肥料がつかわれるようになり、忘れられつつあります。
生命の循環を感じる、素晴らしい先人の知恵です。後世まで残していきたいですね。
「万能腐葉土」があれば、もうホームセンターで苗作り用の培養土も買わなくていいし、堆肥も買わなくて大丈夫です。良質の腐葉土を作れば、とっても美味しい野菜が育ちます。さらに、腐葉土を作るときの発酵熱で夏野菜の苗作りもできますよ☆
≪まず、もとになる材料を集める≫
まずは、腐葉土の主役となる落ち葉を集めます。11月から2月くらいに近くの公園などにお願いして、落ち葉を分けてもらうか、近くの雑木林、山林、遊歩道の街路樹など集められるところで集めます。公園で落ち葉を分けてもらうのが一番楽です。筆者は親戚が山を所有しているので、そこで集めています。
落ち葉は発酵させる過程で踏み込んで圧縮するので、集めた時の10分の一くらいの量になります。必要と考えている量の10倍くらい集めます。
他にも、米ぬかを使うのでこれを米屋さんで買ってきます。20キロくらいのが400円程度で手に入ります。量は落ち葉の量に比例し、落ち葉10キロに1キロくらいあればいいでしょう。米ぬかは落ち葉を発酵させる微生物のご飯です。
さらに、生ゴミや、牛フンなどが手に入れば集めておくとよいです。これも微生物のえさになります。これは山のもの(落ち葉など)と海のもの(海藻、魚介類)、里のもの(牛フン、鶏糞、豚糞など)いろいろ混ざっているといいですね。
≪腐葉土を作るための準備≫
囲いを作ります。写真のように藁と竹で作ると本格的ですが、べニアなど手に入るもので作るといいでしょう。後に発酵熱を利用して苗作りもするならば、120センチくらいの高さにしておくとやりやすいです。広さは落ち葉の量に比例します。一度作ってみて感覚をつかみ、足りなければまた落ち葉を集めてくればいいのです。
≪程よく発酵させるために、落ち葉を踏み固める≫
作った囲いに落ち葉を入れていきます。全部入れないで1/5位を入れます。この時点で囲いの満タンくらいまで来ているとちょうど良いです。
この落ち葉に、米ぬかをまんべんなく振りかけ、水を同じくまんべんなく振りかけてから、足で踏み固めていきます。落ち葉が底の方に落ち着いて、軽い弾力を持つくらいまで踏み固めます。この時、落ち葉を握ってみて、軽く水滴が落ちるくらいの水分を含んでいることを確認します。発酵には適度な水分が必要なのです。足りなければ水をかけます。
この上に、用意してい置いた生ごみや、野菜かす、牛フンなどをまんべんなく振りかけます。
さらに、この上に1/5づつ落ち葉を重ねていていき、同じことを落ち葉がなくなるまで繰り返します。
≪発酵熱が上がるまで≫
雨でぬれないように、ビニールシートで包み、2週間ほど置いておきます。すると発酵熱が上がってきて、温度計を入れると30℃くらいになっているはずです。発酵は2カ月くらいこの温度を保ってくれます。
≪苗作り≫
この発酵熱を利用して、早春、夏野菜の苗を育てることができます。ナス、トマト、ピーマンは3月初旬から種がまけます。モロコシ、かぼちゃ、きゅうり、など主だった野菜の苗も、ここで育てることができます。
≪熟成させて腐葉土へ≫
落ち葉を1年ほど寝かせておくと、上質な腐葉土になります。
この腐葉土は濾し器でふるって翌年の野菜苗を作る培養℃になります。とても良質の培養土で、丈夫な苗ができます。
余ったものは、畑に施して、こちらも良質の堆肥になります。見違えるように土が良くなるはずですよ。
追伸
この技術は、筆者が考えたものではなく、長年日本人の農家が継承してきた洗練された技術です。農薬や化成肥料がつかわれるようになり、忘れられつつあります。
生命の循環を感じる、素晴らしい先人の知恵です。後世まで残していきたいですね。