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京の年の瀬・除夜の鐘 ⑤
さて殿は・・
「日本三名鐘」の一つ、奈良・東大寺の梵鐘をご紹介します。
「姿(形)の平等院」、
「音(声)の三井寺」に、
「勢」の東大寺の代わりに、
「銘」の神護寺を加えて、
三名鐘とする文献もあるようですが。
神護寺の鐘も、東大寺の鐘も、 両方加えて、 「日本四名鐘」にすれば良いんじゃないかと思うんですが、
なぜか「日本三景」、
「日本三名園」など、
「三」にこだわる国民性からなのでしょうか、
東大寺が省かれることがあります。
省かれたとしても、
東大寺の鐘が、他の三鐘に比べて、劣るということではないようです。
姿形、音色ともに、他の三鐘に勝るとも劣らぬ、名鐘です。
「奈良の大仏さま(盧舎那大仏)」で知られる東大寺は、華厳宗大本山です。
はじまりは、728年に聖武天皇が、皇太子の基(もとい)王を弔って建立した、
金鐘山寺(きんしょうせんじ)に遡ります。
745年に平城京に遷都して、盧舎那大仏造立工事が始まりました。
749年に大仏の鋳造が完成し、752年に大仏開眼供養が行われました。
梵鐘は、前年の751年に鋳造されたと伝えられています。
東大寺の鐘は、重さ26.364トンもある大鐘で、
「日本三名鐘」の一つとされている。
栄西によって再建されたものです。 現在の鐘楼は、鎌倉時代(1207~10年)に、 梵鐘も、鐘楼も、国宝に指定されています。 また、室町時代の文献には、南都(奈良)八景の第一として、 あるいは奈良時代の大鐘)」と呼ばれて来ました。 さすが大仏様・鐘も大きいですなぁ~