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日日の幻燈






八王子市夢美術館で開催されている「幕末明治の浮世絵探訪」展、見てきました。

去年、幽霊や妖怪をテーマにした浮世絵展を見に行って以来、なんとなく浮世絵にも興味がある私ですが、かといって知識があるわけでもなく、広重や北斎や写楽の名前くらいは知っている…そんな程度です。

今回の展示は、文字通り幕末から明治にかけての浮世絵が100点あまり。浮世絵の流派の説明も充実していて、想像していた以上にボリューミーな展示でした。
展示されている作品は、歌川広重(3代目)、月岡芳年、小林清親といった有名どころも多々。
その世界での大物たちの作品を生で見るのと、雑誌やネットの写真で見るのとでは、やっぱり迫力が違います。刷った紙の僅かな厚みや汚れなどからも、当時の息吹みたいなものを感じるんですよね。

幕末・明治初期は、私たちが普段連想するような浮世絵ですが、明治も時代が下がってくると、浮世絵の流れを引くとは言いながら、雰囲気としては江戸時代のそれとは別物といった感じです。
テーマとする題材が、江戸的なものから洋風なものに替わったことにも影響されているのでしょうか。
上のチラシの一番下の絵は1861年のもので、純和風、江戸的な浮世絵ですが、一番上の1887年頃の作品は、ガラリと雰囲気が変わって見えます。西洋的な画風とか色彩の輸入も大きいのでしょうか?
素人な私には、このあたりのことはよくわかりませんが、そういった変化を追って見ていくのも、なかなか楽しいものです。



ちなみに、美術館のショップで買った戦利品がこれ。
展示会や展覧会に行くと必ず図録を買ってしまうのですが、今回は図録そのものが作られていない模様。なので、8枚セットで横長のオリジナル・ポストカード。今回の展示の概略説明もついているので、簡易図録的なものといった感じです。


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