従兄弟が亡くなった。50歳だった。
自宅で突然倒れて、そのまま意識は戻らなかったという。
棺の中の彼の顔は、若々しく、張りがあって、声をかければ起き上がりそうな感じだった。
親しい人の死に触れるたびに思うのは、朝から夜遅くまであくせく働き、時には休日さえも仕事に充てる人生って、果たして正しいのだろうか?という疑問。
周りから見れば、仕事に一生懸命でカッコよく見えるのかもしれない。
でも、今日、突然倒れてしまったら、いったい誰が責任をとってくれるのだろう?
仕事は、いくらでも代わりの人がこなしてくれるだろう。
でも、明日にまわした自分の楽しみが、永遠に叶えられなくなったとき、そのことに対して誰がその責任を?
甘っちょろいこと言っているなよ!と嗤われるかもしれない。
でも、自分の人生なのだ。しかも、たった一度きりの。
そんなとりとめのない思いが、また、頭の中をグルグルまわっている。
もちろん自分としては答えは出ているのだが、それを実行するのには、それなりの勇気と覚悟が必要。
わかっているんだけどね。