【谷保天満宮・鳥居】
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旧下谷保村の関家かなどこ跡から歩いてすぐ、谷保(やほ)天満宮に到着です。最寄駅はJR南武線の谷保駅。八王子に引っ越す前、通勤で南武線を使っていた私は、ここに谷保天満宮があることは知っていましたが、途中下車することもなく、本日が初めての参拝となりました。以前から気になってはいたんですけどね~。
【谷保天満宮(江戸名所図会より)】
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谷保天満宮は、関東三天神のひとつに数えられています。残りふたつは湯島天神と亀戸天神。
平安時代、菅原道真が九州大宰府に左遷された際に、道真の三男・道武はここ、谷保に流されました。道武は父・道真の像を自ら刻みお祀りしたのが、谷保天満宮の起源だそうです。現在の地に遷ったのは1181(養和元)年のこと。
村上天皇が奉納した狛犬は国の重要文化財。獅子宿の獅子頭といい、村上天皇は谷保天満宮と因縁が深いようです。
ちなみに、道武が刻んだ道真像の出来があまりよろしくなく、それが「野暮」「野暮天」の語源になったという説もありますが、どうでしょうか?なんか罰が当たりそうな話ですが…。
【谷保天満宮・境内の鶏】
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境内には、あちこちに鶏が放し飼いになっていました。
なぜ境内に鶏?
ネットで調べてみたところ、獅子舞の獅子頭の羽の補充が必要になったものの、何の羽かわからなかったため、鶏をはじめ、色々な鳥を飼い始めた結果…とのこと。今から30年ほど前のことだそうです。へぇ~。
【谷保天満宮・境内】
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鳥居をくぐり参道を進み、石段を下ります。そして拝殿。
石段を上るのは良くありますが、下るってケースは珍しいのでは?
当初、甲州街道は今よりも南側の低い場所を通っていて、谷保天満宮は街道に面して南向きに造られていました。それが江戸時代中期、街道が北寄り、従来よりも高い台地上に付け替えられたため、石段を下るようになったそうです。
【谷保天満宮・拝殿】
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立派な拝殿です。そして参拝客も大勢いました。
そうそう、ここは交通安全祈願発祥の地でもあるそうです。1908(明示41)年、有栖川宮威仁親王を先導とする遠乗会(これが日本初のドライブーツアーなのだとか)がここ、谷保天満宮を目的地に行われたことに由来します。
【常盤の清水】
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拝殿を裏手にまわると、江戸名所図会にも記載されている「常盤の清水」があります。小さな社(厳島神社)のまわりを透き通った池が囲んでいます。豊かな湧き水が、昔からこの辺りの村を潤していました。紫陽花の咲く頃は、趣のある情景だとか…。
谷保天満宮での参拝を終え、いよいよ多摩川、そしてその先の日野宿を目指します。