この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

なぜ睡眠はあるのか?

2023-11-03 14:34:15 | 死ぬまでは健康でいたい
ちょっと古い話だが、「カズレーザーと学ぶ」(7/27)で「睡眠」について取り上げていた。
総合研究大学院大学総合進化学研究センター渡辺佑基教授によると、眠りは脳のない動物にもあるという。ヒドラ、イソギンチャク、サカサクラゲ等などに、睡眠のような不活動の時間が見られたというのだ。
そして、睡眠は脳の有無にかかわらず生物進化の根本である5億年以前から存在した古いシステムの可能性があると言っている。

これまで、脳の活動の休息のためとか、日昼の活動した情報整理のために必要と理解されていた。脳のない生物にも睡眠状態があるとしたら、根底からその仮説は崩れてしまう。
では何故睡眠はあるのかという疑問が残る。
じつは、睡眠は脳がある生物より以前からあり、脳がある生物がそのシステムを後から採り入れたのだという説があるのだ。
科学雑誌サイエンスに発表されたらしいが、「睡眠が標準(常態?)で、起床(覚醒)がイレギュラーという説」である。

海綿動物は動かず外的刺激にも不反応であるような状態が生物の基本だったのではないかということ。
根から栄養を吸収するだけであったり、流れてくるエサを待つ状態から、積極的にエサを取りに行くというように進化が起こったのではないか。
植物→生物(動物に近い植物というニュアンス)、そして生物→動物というように、外界に働きかけエサを獲得するために移動するようになって、起床(覚醒)を手に入れたと考えられる。
そして、エサを求める活動を終えれば、腹いっぱいで満足すれば、基本に立ち戻って睡眠をとるようになったのではないかというのだ。
へぇー、である。

そして人間も含めた動物たちは眠っているうちに外敵に襲われないように、レム睡眠(脳は眠っているが自律神経=身体は起きている状態)とノンレム睡眠(その逆)を交互に取る能力を身に着けたのだろう。
アシカは片眼ずつ開けて寝るらしい。脳の半分ずつを休めているというのだ。
また、一列に並んだカモは外側のカモだけ片目を開けて警戒しているという。中にいるカモは両眼を閉じて休んでいる。「半球睡眠」というらしいが、まさに高等テクニックだね。
眠れない、眠れないと睡眠誘導剤を飲んでいるあなた。さらに進化がすすんでしまったのかもね。

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