六大学秋季リーグの決勝戦、五十年ぶりの早慶戦を見た。
この前のドラフトの直後一戦で、早稲田は斉藤佑樹・大石達也のドラフト1位コンビで投げながら2対0で敗れていたから、もう一度斉藤にチャンスが回ってきたときはどうだろうか。ぜひそれを見たいと思っていたから、たまたま点けた衛星チャンネルで中継しているのをみて喜んだ。
5回ぐらいからだったと思うが4対0で早稲田のワンサイドゲームだった。さらに追加点を上げ、斉藤にノーヒットノーランのチャンスがあったが、もう個人成績の段階ではない、ドラフトは決まっているから、ノーヒットノーランひとつ勲章が増えたとしてても斉藤の価値に変わりはない。それより前回の雪辱の意味で、斉藤・大石のリレーをもう一度やって完全優勝をするのがドラマチックではないか。ぜひ、八回、九回は大石にリリーフするべきだと思っていた。
ところが七回の攻撃のときに斉藤がダッグアウト前で依然ウォーミングアップしている。監督に替える気はなかったようだ。八回になっても斉藤が投げた。するとワンアウトになってレフト前にヒットを打たれた。これでノーヒットノーランはなくなった。これは神の配剤だと思った。
監督がマウンドにあがって、替えるのかと思っていたら、何やら斉藤に話しかけてベンチに戻った。あれれ?と思った。どうも次の九回の先頭に斉藤に打順が回る。そのときにリリーフしようと考えたのだろう。この回はなんとしてでも抑えてくれとでも言ったのではないか。
すると斉藤が急変した。力が入らない、というより力んではいるがタマが思うようにコントロールされないのだ。手を抜いたわけではなかったのだろうが、抑えてやろうと考えたのが悪い目に出たに違いない。ポカスカ打たれてあっと言う間に5点を取られてしまった。さすがに監督も替えざるを得ず大石にリリーフした。
もうひとつのドラマは八回で慶応の監督はピッチャーを出し尽くしてしまったようで残ったリリーフの正木は高校二年までしか投手をやった経験しかない内野手だったという。さすがに解説者はそこまでは言わなかったが、まるで草野球だった。
かつて夏の甲子園に那覇高校が出場したとき(七、八年前かな?)、ショートがリリーフしたり、キャッチャーだった成底くんがリリーフしたりまるでちばあきおのキャプテンを地で行く試合があったが、そんな感じだった。これは大量得点になるかと思ったら三点で収まった。これは計算外。
ただ、リリーフの大石は十分な点をもらって難なく九回を抑え切って。早稲田の4季ぶり42度目の優勝を決めた。
斉藤祐樹がドラフトで4チームだけからの1位指名で、一方、同僚の大石達也は6チームからの指名だった。その差を六大学野球に疎かったわたしには驚いたが、大学4年間で斉藤に対する評価は変わっていたようだ。エースナンバーは大石が付けていたし、斉藤はなぜか10番だった。
そして何より、監督の(ノーヒットノーラン達成で)なんとか箔をつけてやりたいという思いやりが仇となって、ただのピッチャーに堕してしまった。
もし、泣いて馬謖を切る思いで、七回、斉藤を降ろしていたら、ノーヒットノーランを捨てた斉藤に同情票は集まり、まったく打たれていない斉藤の評価は計り知れないものになったことだろう。
ところが、神の配剤というのは皮肉なものだ。斉藤くんは最後にボロを見せてしまった。それも深くみんなの記憶に留めるように・・・。
この前のドラフトの直後一戦で、早稲田は斉藤佑樹・大石達也のドラフト1位コンビで投げながら2対0で敗れていたから、もう一度斉藤にチャンスが回ってきたときはどうだろうか。ぜひそれを見たいと思っていたから、たまたま点けた衛星チャンネルで中継しているのをみて喜んだ。
5回ぐらいからだったと思うが4対0で早稲田のワンサイドゲームだった。さらに追加点を上げ、斉藤にノーヒットノーランのチャンスがあったが、もう個人成績の段階ではない、ドラフトは決まっているから、ノーヒットノーランひとつ勲章が増えたとしてても斉藤の価値に変わりはない。それより前回の雪辱の意味で、斉藤・大石のリレーをもう一度やって完全優勝をするのがドラマチックではないか。ぜひ、八回、九回は大石にリリーフするべきだと思っていた。
ところが七回の攻撃のときに斉藤がダッグアウト前で依然ウォーミングアップしている。監督に替える気はなかったようだ。八回になっても斉藤が投げた。するとワンアウトになってレフト前にヒットを打たれた。これでノーヒットノーランはなくなった。これは神の配剤だと思った。
監督がマウンドにあがって、替えるのかと思っていたら、何やら斉藤に話しかけてベンチに戻った。あれれ?と思った。どうも次の九回の先頭に斉藤に打順が回る。そのときにリリーフしようと考えたのだろう。この回はなんとしてでも抑えてくれとでも言ったのではないか。
すると斉藤が急変した。力が入らない、というより力んではいるがタマが思うようにコントロールされないのだ。手を抜いたわけではなかったのだろうが、抑えてやろうと考えたのが悪い目に出たに違いない。ポカスカ打たれてあっと言う間に5点を取られてしまった。さすがに監督も替えざるを得ず大石にリリーフした。
もうひとつのドラマは八回で慶応の監督はピッチャーを出し尽くしてしまったようで残ったリリーフの正木は高校二年までしか投手をやった経験しかない内野手だったという。さすがに解説者はそこまでは言わなかったが、まるで草野球だった。
かつて夏の甲子園に那覇高校が出場したとき(七、八年前かな?)、ショートがリリーフしたり、キャッチャーだった成底くんがリリーフしたりまるでちばあきおのキャプテンを地で行く試合があったが、そんな感じだった。これは大量得点になるかと思ったら三点で収まった。これは計算外。
ただ、リリーフの大石は十分な点をもらって難なく九回を抑え切って。早稲田の4季ぶり42度目の優勝を決めた。
斉藤祐樹がドラフトで4チームだけからの1位指名で、一方、同僚の大石達也は6チームからの指名だった。その差を六大学野球に疎かったわたしには驚いたが、大学4年間で斉藤に対する評価は変わっていたようだ。エースナンバーは大石が付けていたし、斉藤はなぜか10番だった。
そして何より、監督の(ノーヒットノーラン達成で)なんとか箔をつけてやりたいという思いやりが仇となって、ただのピッチャーに堕してしまった。
もし、泣いて馬謖を切る思いで、七回、斉藤を降ろしていたら、ノーヒットノーランを捨てた斉藤に同情票は集まり、まったく打たれていない斉藤の評価は計り知れないものになったことだろう。
ところが、神の配剤というのは皮肉なものだ。斉藤くんは最後にボロを見せてしまった。それも深くみんなの記憶に留めるように・・・。
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