この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

尖閣衝突事件につれづれ思う

2010-11-07 17:25:40 | 意見がありますけど
尖閣の中国漁船の衝突事件のビデオがYouTubeに流出した。
ネットに流されるというのは、まさに今様の事件だなあと思った。今後これは流行るよ。
犯人については興味ない。むしろ隠そうとした政府がおかしい。
対中国政策をどうするか、外交交渉の落としどころはどうあるべきかとかなら機密事項で全然かまわないが、事件映像ような事実は隠してはいけない。
過剰反応するかもしれないから見せるなでは、国民を馬鹿にしている。
もし仮に中国を怒らせて今後の外交に支障が出るからという理由だったとしたら、大きな禍根を残したと言えるだろう。経済を優先した弱腰政府では今後中国の輸出規制に右往左往するばかりである。

テレビで流されるのを見たが、中国船はまったくの確信犯である。おそらく日本の海上保安庁は発砲などできない。無茶なことはするはずはないと高を括っているからあんな傍若無人のことができるのだろう。
こんな中国船ばかりを相手にして、辺境の海域を守る海上保安庁の保安官たちのストレスはたまる一方だろうな。
彼らの怒りが見えるようだ。

今回の事件で経済界の重鎮たちはしっかりして欲しい。安易に巨大市場だからと、中国、中国となびいてきたこれまでを反省して、シフト換えをするべきではないだろうか。
ほっといてもいずれ中国は巨大輸入国になるはずだ。
それより今盛んに反対派が騒いでいるTPP加盟について積極的に進めるべきだと思う。
死にそうな農のために日本を牽引している自動車産業をはじめとする輸出産業を犠牲にしろというのは筋が違うだろう。
関税障壁を乗り越えて闘ってきた産業を、関税の壁に手厚く守られながらも国際競争力がつかないどころか後継者不足に悩むような産業のどちらを二者択一するとしたら答えは明らかだと思う。

保護政策は産業を育てない。ただ、衰退をだらだらと延ばすだけだ。むしろ保護政策をとっぱらったら一時的に廃業や倒産はあるかもしれないが、その後大規模な農地の整理統合が進むかもしれないし、農業の法人化が急速に進み雇用の拡大も考えられる。国際競争力のある企業がきっと育ってくるだろう。また、企業化すれば水耕栽培による工場化も考えられるし、冷害や台風などによる不作もなくなり安定した生産が望めるようになるはずだ。これらは小規模農では決して行えない。
都市の周辺なら相変わらず新鮮な野菜が求められるし、決して輸入品には負けないだろうし、ブランド米に見られる付加価値の探求や食の安全の観点からも価格競争力をもつ農産物ができるはずだ。まったくの暗黒面ばかりではない。

そして何よりTPP加盟は中国封じ込めの可能性を持つのだ。
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