熊本のもう一泊は杖立温泉でした。温泉街のあちこちから湯煙があがっています。比較的新らしめの3階建てくらいの中規模旅館が軒を並べています。古い木造旅館は見当たりませんでしたが、これはこれで昭和の匂いがして個人的には好きです。けっこう人気があるようで、廃業旅館が目立ちません。この手の中規模の旅館は全国的には苦戦していると思うのですが、ここはそうでもなかったのがうれしいです。
宿泊は、米屋別荘さん。たしかどこかの雑誌に載っていたのを見たことがあるような気がします。民芸調っていうんでしょうか、黒川調っていうんでしょうか、ちょっと他の旅館とは雰囲気が違ってます。料理も凝っていて、こういうのが好きな人にはいい宿だと思います。「にわとり優先」の看板には、妙見温泉の某有名旅館を思い出してちょっといやな予感がしましたが。。
個人的には、次回は川沿いのいかにも杖立らしい素朴な宿に泊まってみたいと思いました。
なぜかここは温泉街あげて、プリンに力を入れているようで各旅館オリジナルプリンを作っています。蒸し湯が有名なので温泉の蒸気使って蒸しているのでしょう。
共同湯めぐりもしました。まずは薬師湯。河原の駐車場からだと、屋根付きの紅葉橋(もみじばし)を渡って右に折れ、坂を上ったところにあります。ちょっと焦げたような匂いがします。最近改装したようで、水色のペンキの部分と木の部分はピカピカでした。7~20時 200円
こちらは御前湯。駐車場から紅葉橋方向に下って行くと、背戸屋と呼ばれる路地裏へ入る道に、「杖立薬師堂 東林琉璃堂 御前湯」の看板と地図がでています。が、私はここを上がっていってちょっと迷ってしまいました。スルーして、もうちょっと先の「ぽんぽこ温泉」の表示のある路地から上がっていくほうがわかりやすいです。(ここで迷うのは逆に楽しいですが。。)ここ一番狭かったですが、湯はここが一番よかったです。とろみがある湯で、ちょっと焦げたようなかび臭いようなにおいがします。
8~21時 200円
ここは杖立のシンボル元湯。紅葉橋渡って、薬師湯とは逆に左に下って、「ここ通るの?」というような廃業旅館の玄関先通って河原に下りていきます。湯は若干とろみがあり、御前湯と同じような匂いがします。
ここ流泉湯。河原の駐車場に張り出すように建っています。いやでも目に付きます。他のわかりにくい共同湯に比べ、なんとも無防備な雰囲気を醸し出しています。この雰囲気にだまされて、私ここで痛恨のミスをおかしました。朝、朝食前に散歩したときには鍵が開いていたのです。なぜこのとき入らなかったのでしょうか。杖立の共同湯はいつも鍵が開いているとは限らないと、某研究所で予習して知っていたはずなのに、、それなのにああそれなのに。。。。チェックアウト後に来たときにはすでに鍵が。。
今思い出しても悔しいです。さらに、、、いい年こいたおっさんが共同湯ひとつ入れなかっただけでこんな凹んでいることがまた、情けないやら可笑しいやら。。。