成田からミュンヘンでの乗り継ぎを含めて15時間の空の旅を終えてマドリッドに着いたのは日付けも変わろうとした時刻だった。翌日から観光開始。
マドリッドの世界三大美術館と言われるプラド美術館では、ベラスケス ゴヤ エル・グレコの三大巨匠の絵を観ることができた。
夜の自由時間ではサンミゲル市場の「バル」と言われるバー あるいは居酒屋風な飲食店街に行き、ムール貝やオリーブとチーズの串刺し等好きな物を一皿ずつ買って別な店でビールあるいはワインを買って飲み、また違う店に行き、たくさんの人の賑わいを楽しむことができた。
翌日はAVEと言われる新幹線でコルドバへ。それからはお決まりの観光コースで各地を回り、世界遺産の地や建造物を観て、キリスト教徒からイスラム教徒へそしてまたキリスト教徒へ再征服された聖堂メスキータ。また、無血開城されたアルハンブラ宮殿。大きな歴史のうねりが感じられた。
セビリアの大聖堂はヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂 ロンドンのウエストミンスター大聖堂に次ぐ世界三大聖堂と言われ、スペインが誇る巨匠の名画が展示してあり「異なる宗教文化が折衷する稀有な大聖堂」と言われている。
それでも、スペインを代表するものと言えば、ガウディのサグラダ・ファミリアで、2026年の完成を目指してコツコツと制作が進んでいる。あまりの大きさにすごい すばらしいと言う言葉しか出ないが、聖堂の中はシンプルな中に厳かさが漂っている。
ピカソ作の「ゲルニカ」も観ることができたが、縦約3.5m横約7.8mもの大きなキャンバスには「ゲルニカ」と言う所にドイツ軍が落した焼夷弾に恐怖の眼差しあるいは抗議の眼差しなどいろんな思いが表されており、今まで観たことがないような衝撃を覚えた。
スペインは財政最悪な国になってしまったけれど、人々は大らかでとても親切で優しくて、とても楽しい旅行ができた。
ただ、バルセロナの空港では、清掃の労働者の人たちが新聞紙を切り裂いて空港中にまき散らしブーブーブーと笛を鳴らして抗議をしていたが、旅行者はただ淡々と紙屑を踏みしめて通り過ぎるだけだった。
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